乱数との闘い

 今朝の北関東は曇り。朝のうちは雲の隙間があったんですけど、次第に雲が厚くなってきました。お帰りの時間はまだ雨の降りだしはなかったけど、夜には降り出してましたね。
 朝の気温は2℃ちょっとだけど、日差しがない分肌寒い。再びコート登場です。日中も12℃ちょっとまでしか上がらず、肌寒い一日でした。

 先日お買い上げしてプレイ中のFF12ですが、ネットの攻略サイトを見ていたら「ザイテングラート」という隠し武器の弓があるらしいことを知りましてね。それも序盤で入手可能らしく、ゲームバランスを崩壊させるほどの最凶ぶり。何しろスタート直後で普通なら2ケタダメージしか与えられないはずのところいきなり4ケタのダメージを叩き出しちゃうとか、敵がプレイヤーを感知できない距離でも攻撃できるとか・・・
 面白いのが、この武器にはグラフィックが用意されていないこと。なので、キャラクターは弓を引く動作だけで「弓」本体が映らない。おそらくはテストプレイ用に使われたデータがそのまま残されたんじゃないかしら。

 この弓、序盤で乗船可能な連絡船の展望デッキに出現するトレジャーから入手できるのですが、このトレジャーの出現確率は1%。そしてそのトレジャーに何らかのアイテムが入っている確率が20%(残り80%はお金。)でして、そのアイテムが「ザイテングラート」である確率は5%。すなわち、入手できる確率は0.01%・・・1万分の1という鬼仕様となっています。まあ、ゲームバランスを崩壊させるほどの武器ですから当然と言えば当然ですね。簡単に入手出来たらそれこそバランスが壊れちゃう。
 トレジャーがあるかないかはそのマップに出入りすることでリセットされるので、連絡船のキャビンからデッキに入り直せばいくらでも再チャレンジが可能。かくして、連絡船内でキャビンと展望デッキのトレジャーが「あるはずの場所」とをひたすらマラソンする不審なアスリートが日夜現れることになったわけですな。なんでも、この弓を求めて10時間以上ひたすら「マラソン」したツワモノもいたとかいないとか。

 ところで、ロールプレイングゲームがまだテーブル上の紙カードを使っていた時代(いわゆる「テーブルトーク・RPG」)、戦闘時のダメージ計算といった「確率モノ」についてはサイコロを使っていたのですが、コンピューターになってからは乱数生成のための数式、いわゆる乱数表を使用しています。
 初期のゲームでは乱数表は1つしかなかったため、何度かやっていると「次はこの数字になる」ってことが分かってきちゃいます。ワタシは高校生の頃、理科室に置いてあったパソコンで競馬ゲームのプログラムを入力して遊んだことがあるのですが、着順は毎回同じでした(笑)
 さすがに最近のゲームはそんなことはなくなっている(乱数生成の数式に現在時刻を掛け合わせてランダムに見せかけることが多い。)のですが、それでも同じ表を用いる以上、一定のパターンができるのは避けられません。なので、世の中には↑の武器の出現に用いられる乱数表と同じ表を用いているもの(回復魔法使用時の回復量とか、戦闘時の連撃率など。)を探し出して武器出現のタイミングを探る方もいらっしゃいまして、「業界」では「ケアル法」とか「5Hit法」などとして流通しているようです。
 しかし、世の中は広い。ファイナルファンタジーほど世界的に有名なゲームとなると、プレイヤーももちろんインターナショナル。外国には乱数表自体を解析しちゃって、現在用いられている表の数字の並びやそのうち現在の数がどれかを示すプログラムを作っちゃうというマニアな方もいらっしゃいました。これがあれば、解析プログラムが「トレジャーが出現するタイミング」を示すタイミングでデッキに行けば100%トレジャーが出現するし、あとはそのトレジャーを解析プログラムが示すタイミングで開ければ確実に入手できます。実際には、↑に書いたように乱数は現在時刻に対応して常に変動しているし、ゲームのプログラムと解析プログラムとの僅かなタイムラグもあるので、正確なタイミングをつかむのはそれほど簡単でもないんですけどね。

 というわけで、1万分の1の武器をバトルメンバー全員分、3つほど入荷しました(笑)

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