翌朝。大浴場でひと風呂浴びてから朝食です。ここは客室数が105室もあるので、さすがに大浴場へいつ行っても数名の客が入ってました。でも、洗い場は仕切り付きで十分な数がありますしお風呂も広々してるので、まったくノープロブレムです。 |
レストランの外はプール。なかなか良い景色ですが、天気が残念な感じ。 今日は天孫降臨神話の聖地である高千穂峰に登ってみようと思っていました。 ・・・こうやって、ネットの情報を鵜呑みにして大後悔することになるのは、数時間経ったあとのお話。 |
食後はしばらくお部屋でゴロゴロしてから、10時半のバスでお出かけします。 |
終点の高千穂河原までは、ちょうど1時間ほど。バスを降りると正面に鳥居がありまして、その脇には昨年リニューアルオープンしたビジターセンターがあります。 |
鳥居の向こうには霧島火山がそびえてます。頂上付近はガスってるみたい。一応雨に備えてレインコートは持ってきているけど、できれば使わないですむとありがたいです。 |
鳥居をくぐってテクテクと歩いていくと、5分ほどで霧島神宮の古宮祉に到着。 |
古宮祉の右手に高千穂峰への登山道の入口がありました。 |
林を抜けると、石段。いよいよ山登りらしくなってきました。 |
藪の中に続く石畳の道。さすがにちょっと息が切れ始めます。日頃の運動不足がこたえますな。 |
やがて、石畳が姿を消して、火山灰と岩がゴロゴロする山道になりました。 |
突然、藪が姿を消して目の前にはゴロタの斜面が姿を現しました。思わず、絶句。 |
よく見ると、岩のところどころに黄色のペンキが塗ってあります。登りやすそうなルートを教えてくれているっぽいんですけど、それでも一歩間違えれば真っ逆さまに落っこちそうな急斜面。しかも標高が高くなるにつれて息苦しさも増してきます。数メートル上がるごとにひと休みって感じでしたね。 |
40分ほどかけてようやく岩場を登りきると、御鉢と呼ばれる霧島山の火口沿いに歩きます。しばらく平坦な感じなのでホッとします。 |
右手は噴火口。たまーに滑落事故もあるっぽいです。 |
馬の背と呼ばれる細い道。幅は1.5mほどあるので危険は感じませんでしたが、これ以上風が強かったり霧が濃くなると危ないかも。 |
火口の縁を抜けて、いったん下り坂。高千穂峰に向かう途中の脊門丘(せとお)にあるのが、霧島神宮の元宮。山岳信仰の神社だった霧島神宮の発祥の地がここなんですね。 |
元宮を過ぎれば高千穂峰山頂はもうすぐなのですが・・・足元の悪い急な登り坂が延々と続きます。 |
しばらく進むと、ところどころ残雪があります。気温は1℃あるかないかってところでしょうか。ワタシはヒートテックインナーを来ていてさらに念のためダウンジャンパーも持ってきていたので平気でしたが、たまたま途中で一緒になったベテランのおじさん(何度も来てるって言ってました。)はうっかり夏山装備で来ちゃったそうでして寒い寒いとこぼしてました。 |
ようやく高千穂峰山頂に到着。スマホを見ると、高千穂河原から1時間40分程度かかっていました。 |
その山頂にぶっ刺さっているのが、天逆鉾。イザナギとイザナミ(天照大神の両親ですね。)が天沼矛(アマノヌボコ)を手にして「許袁呂許袁呂(コヲロコヲロ)」と海をかき混ぜたあと矛を持ち上げたときに滴ったのが淤能碁呂島(オノゴロ島)、後の日本だそうなのですが、その天沼矛がこの天逆鉾だと言われています。もっともホンモノは大昔に噴火で折れてしまい(折れた刃は島津家に献上された後に行方不明となり、地面に刺さった柄はそのまま残っているといわれてます。)、現在のものはのちに誰かが作ったレプリカなんだそうですが・・・ホンモノなら三種の神器に匹敵するシロモノでしょうね。 |
青空は一瞬で、再び山頂は霧に包まれました。晴れていれば霧島連山の最高峰である韓国岳や絶賛噴火中の新燃岳はもちろん、桜島や開聞岳まで見渡せる絶景が広がるっぽいんですけど、今日は何も見えません。 |
神聖な天逆鉾ですが、歴史上コレを引き抜いて大笑いしたという人物がいます。それが、坂本龍馬夫妻。 |
さて、そろそろ戻りましょう。 |
帰りは1時間ほどで古宮祉まで戻れました。 |
古宮祉は再整備されたとは言っても建物はなく、昨日行った山神社とどっこいどっこいの神籬って感じです。なぜかワンカップ大関が置いてあるのが笑えます。 |
片隅にはこんな石碑も。 |
無事に高千穂河原に戻りました。いつの間にか、山の上のほうにあった雲もとれているみたい。今だったら山頂からの眺めもいいんだろうなー。 |
さっそくひとっ風呂浴びてサッパリしてから、無料で振る舞われる肉まんをパクつきます。 |
さて、そうこうしているうちに夕食のお時間。連泊2日目の夕食は和食もチョイスできたみたいですけど、ワタクシは洋食にしました。もちろん、昨夜とは別メニューです。 |
オードブルはサボイキャベツと魚介のファルシ。サボイキャベツっていうのはちりめんキャベツとも呼ばれるヨーロッパではメジャーな野菜のようです。白ワインにピッタリの一皿でした。 |
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