JR乗車券の怪(前編)

 今日の北関東は、雨が降ったりやんだり。
 朝の気温は18℃、日中は22℃と気温だけ見れば過ごしやすい感じだけど、実際には湿度がすごく高いので蒸し暑さがハンパない。扇子が大活躍でした。

 昨日、次の旅行の仕込みで列車の乗車券を購入しました。
 最初はえきねっとで申し込もうと思ったんだけど、とある事情でえきねっとが使えず。仕方なく最寄り駅のみどりの窓口で久しぶりに対面購入と相成りましてね。
 駅員さん曰く「ああ、これは(えきねっとじゃ)ムリですねー。」だそう。

 なぜそんなことになったかと言えば、いわゆる「一筆書き」乗車券にしたから。
 片道乗車券は、同じ駅・区間を二度以上通らない限り、経路は自由に選べます。例えば、新宿駅から代々木駅まで行く場合、山手線内回りで1駅という行き方もあれば、新宿駅から大宮駅に出て新幹線で金沢へ、そこから北陸本線で敦賀経由で名古屋に出て新幹線で品川へ行き、品川から山手線外回りで代々木駅というルートもOK。
 当然ながら運賃は、実際に乗車する経路の距離で運賃計算されます。そして乗車券発券後はその券面に表示された経路に限り有効とされ、異なった経路は使えません。例外的に、大都市近郊区間に限っては経路選択は自由で運賃も最短距離での計算となりますけどね。

 そして面白いのは、JRの運賃って長距離になればなるほどお安くなっていましてね。なので、この「一筆書き乗車券」をうまく使えば、運賃を節約できたりします。
 ↑の例でいえば、新宿から北陸新幹線で金沢へ往復する場合、片道運賃(特急料金は別ね。)は¥7,480なので往復だと¥14,960。
 ところが、往路を新大久保から大宮回りで北陸新幹線利用、金沢からの帰りは名古屋・品川周りで新宿へ戻るというルートの一筆書き乗車券は¥13,200。そして新宿から新大久保までは¥146ですから、¥1,500ほどお安いということになりますね。ちなみに、片道601km以上であれば往復割引で10%OFFになりますが、大宮まわりの新宿~金沢間は450km前後なので対象外。名古屋経由だと620km前後で対象となりますが、片道運賃は¥9,790、往復割引込みの往復運賃は¥17,620なのでエラク高くなります。

 この金沢行きのようにどちらを通ってもあまり所要時間に違いがない場合はもちろん、わざと遠回りして旅程を楽しむなどいろんな使い方ができますねー。
 ただし、あまり経路を凝りすぎると困った問題もありまして。それについては次回。

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