ダイバート

 今朝の北関東は曇り空。気温は昨日とほぼ同じなんだけど、日差しがないので肌寒く感じました。

 先月の19日にJAL331便が福岡空港の「門限」に間に合わずに羽田空港へ引き返しとなったことが大きな騒ぎになってます。
 「門限」が厳しすぎるとか、間に合わないのに出発したのが悪いとか、引き返しの際に「ガス欠」になって関空に降りる羽目になったことを責める声とかイロイロあるようで。JALも福岡空港の門限に引っかかって降りられなくなったときは近隣の北九州空港へダイバートできるように対応を改めると発表しました。

 もともとこの日は羽田空港の強風で航空ダイヤは大混乱していました。今回のダイバートはそういった中での不幸な事故だと思います。そして、そういったことが起きると航空会社のほうの対応もとっても大変なことになるようでして。元ANA機長の内田幹樹さんが「機長からアナウンス 第2便」(新潮文庫)の中でその苦労をこんなふうに書いてます。
 五〇〇人以上がいっぺんに運ばれてくるから、その「招かれざる客」を受け入れる地上は大変なのだ。オペレーション・センター、あるいは運航統制なる部署は、そのためにあるといってもよいほどだ。
 東京が雪で降りられなくなったとき、成田空港ではなく名古屋へ行くようにと指示が来る場合がある。
 それは、この時間だと名古屋へ行ったほうが、バスや電車等の交通手段が良いからという理由だ。もちろんその他の要素も加えられている。乗り継ぎのお客さんの調整や、パイロットやCAなど乗務員と飛行機のやりくり、必要ならば宿泊の都合もあるからだ。
 極端なケースでは、そこの空港の支店の金庫に現金がいくら残っているかまで加味される。というのは、夜間にその空港に降りたら、乗客に目的地までの電車賃を封筒に入れて渡さなくてはならない。そのときに現金が必要になるのだ。

 以前、ワタシも搭乗予定の便が大遅延した結果「帰れなくなる」可能性が生じてキャンセルしたことがあります。客のほうも、ヒコーキって遅延やダイバートが大いに起こり得る乗り物だということをちゃんと計算に入れて利用すべきなんでしょうね。ソレが嫌なら定時性がより高い鉄道のほうがよいかと。
 もっとも鉄道も100%時間通りなんて保証はありませんが・・・

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