JR乗りつぶし旅行~宇部線・小野田線~(後編)

 翌朝。平日と同じ時間に起きて、6時過ぎに宇部新川駅へ向かいます。

 駅はまだ夜明け前の雰囲気。
 でも、同業者はすでに数人いらっしゃいました。

小野田線(本山支線) 普通
  宇部新川
(06:37)→長門本山(07:03)

列車番号1223M 123系電車(クモハ123-4)

 4番線で発車を待っていたのは、長門本山行きの123系電車です。
 123系は、手荷物・郵便輸送廃止により不要となった荷物車クモニ143系を改造した電車。前後に運転台が付いているのが特徴です。製造から40年以上経過している上に電化区間で単行というのが希少なことから、全国でも現役で走っているのはここだけ。でも、2013年にわざわざトイレの設置工事をしたくらいなので、まだまだ走り続ける気はマンマンですね。

 後述するとおり、とっても希少な「長門本山」の行き先表示。同業者もパチパチと写真を撮ってました。

 車内はこんな感じ。単行だけど広々してます。
 さて、長門本山行き普通列車は、定刻どおりに宇部新川駅を11人の客を乗せて出発しました。途中で降りた通勤客っぽい男性1人以外は、たぶん全員同業者じゃないかしら。

 お隣の居能駅で宇部線と別れると、厚東川の鉄橋をのんびり渡って雀田駅に到着します。
 本線は駅直前のポイントで右に入るのですが、この列車はそのまま直進して左側のホームへ。ここから本山支線に入ります。

 雀田駅から浜河内駅を通り、終点の長門本山駅に到着。

 線路の先は、ご覧のとおりの行きどまり。終着駅っぽさ十分です。

 なぜこの駅に同業者が殺到するかといえば、1日3本という本数の少なさゆえです。廃線にならないのが不思議なほどの極めつけの難乗路線。
 前泊しなければまず乗ることはできません。

 乗ってきた電車は、さっき通った本線との分岐駅である雀田駅行きとなるようです。この表示もなかなかレア。
 1日3本じゃあ通勤・通学には使えない・・・と思いきや、高校生が乗ってきてビックリしました。しかも、3人も。
 これほど使いにくい定期券も珍しいんじゃないかしら。

 折り返しの列車で雀田駅へ向かいます。
 ワンマン電車なので、運転席後ろには料金箱と運賃表が。この画面も1日3回しか表示されないんだろうな。

 雀田駅は、住宅街にある無人駅。この日は連休谷間の平日なので、高校生が次々とやってきていました。

 停車中の長門本山行きはガラガラですが、小野田線本線のホームには列車を待つ高校生の列ができています。

小野田線 普通  雀田(07:18)→小野田(07:34)
列車番号1225M 105系電車(K-06編成)

 やがて、小野田行きの普通列車が到着。
 雀田駅を発車後も次々と通勤通学客が乗車してきていて、シートが埋まって立ち客がちらほら出るくらいには混んでました。

 雀田駅から15分ちょっとで山陽本線との接続駅である小野田駅に到着。多くの高校生たちは、ここで山陽本線の上り列車に乗り換えます。

山陽本線 普通  小野田(07:37)→宇部(07:40)
列車番号3400M 115系電車(T13編成)

 やってきたのは、新山口駅行きの普通列車。北関東では数年前に絶滅した懐かしの115系電車です。
 たった2両の編成なので、車内はさすがに大混雑でした。

 小野田駅から3分で宇部駅に到着。近くに高校があるのか、多くの学生たちがこの駅で降りていきました。
 ワタシは跨線橋を渡って宇部線が発着する1番線へ。

宇部線 普通  宇部(07:47)→宇部新川(07:58)
列車番号2452M 105系電車(U-02編成)

 やってきたのは下関駅始発の宇部線直通でした。これだったらあの大混雑の新山口駅行きに乗らなくてもよかったなぁ。
 こっちはガラガラだし。

 宇部駅から宇部新川駅までは11分。これで宇部線と小野田線は無事に完乗です♪

 ホテルに戻って朝食をいただきます。さすが高級ホテルだけに、朝食会場のラウンジもいい雰囲気です。平日ゆえに8時過ぎに行ったらガラガラに空いてました。

 朝食はビュッフェスタイル。サラダやスクランブルエッグ、ソーセージなどの定番に加えて、あんこうの唐揚げや地元のかまぼこといったものもあってなかなか豪華。コーヒーも普通のカップに加えて紙コップが用意してあって部屋に持ち帰れるようになってました。これはありがたい!

 食後はお部屋でしばしマッタリ。
 10階のお部屋からは工業都市らしい眺め。

 チェックアウトして、3度宇部新川駅へ。この時間は同業者もほとんど見かけませんでした(笑)

宇部線 普通  宇部新川(10:08)→草江(10:18)
列車番号1838M 105系電車(U-02編成)

 やってきたのは、奇しくも今朝乗ったばかりの105系U-02編成。乗客は地元の方ばかりです。

 宇部新川駅から10分で草江駅に到着。降りたのはワタシのほか地元のお年寄り1人だけ。

 ご近所のお年寄りが井戸端会議をするくらいのどかな田舎の無人駅です。

 そんな駅になんで降りたかと言えば、この駅、実は徒歩10分で山口宇部空港に行ける空港接続駅なんですよね。全然知られてないみたいだけど。
 前に書いたように宇部線が鈍足過ぎる上に、列車のダイヤが飛行機のダイヤをまったく考慮していない(日中は1時間半以上空いたりする。)ことから、飛行機の利用客は皆バスに流れちゃってるみたいです。

 そんなわけで、てくてくと歩いて山口宇部空港に到着。
 山口県中南部の空の玄関口であるこの空港、毎日羽田からの便が10便ほど飛んでいてなかなか便利です。

 全国旅行支援の地域クーポンでお土産を買ってから手荷物を預けてラウンジへ。
 航空会社のラウンジはないけど、カードラウンジがありました。

 このラウンジのコーヒーは正直イマイチでしたねぇ・・・残念。

 そろそろ羽田からの便が到着する時刻なので展望デッキへ。十数分遅れて無事に到着してくれました。

ANA696便 山口宇部(UBJ)(12:35)→東京/羽田(HND)(14:05)
使用機材 エアバスA321-272N(JA141A)

 保安検査場へ行くと大混雑。保安検査のレーンが片方閉鎖されてて1つしか開いていませんでした。これもコロナ禍の影響かしら。ワタシの後ろではキャプテンとコーパイとが並んでいて、見事に二人とも金属探知機のゲートで引っかかってました(笑)

 使用機材は先日鹿児島往復でも乗ったエアバスA321neo。普通席にもシートモニターが付いているなかなかキレイな機材です。機内Wi-Fiも快適に使えましたし。
 ヒコーキは10分遅れでRWY07から離陸。瀬戸内海上空を東に向かいます。西日本は天気が下り坂なのか、紀伊半島あたりまでずっと雲の上でした。

 英虞湾上空にて。空が全体的に白っぽいのが春らしいです。

 館山上空。関東はよく晴れているみたい。

 ネズミの王国を右手に見ながら、B滑走路RWY22に着陸しました。

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