裏磐梯にて1(前編)

 事の始まりは、先々週の週末のこと。
 シルバーウイークなーんにも予定ないなぁ~と思いながら「じゃらん」を眺めていたら、裏磐梯のグランデコ東急ホテルが1泊2食で¥23,000という格安プランを提供していました。しかも、ウチの県でも福島県の県民割を利用できるらしく、これを併用すればなんと¥18,000で、おまけに地域クーポンが¥2,000分付いてきます。シルバーウイークなのに、こんな格安でいいのかしらんと思いながらポチッとしちゃいました。

 そして当日。
 往路は急がないのでのんびりと下道で行きます。まずはハイウェイ並みに快適な”一般道”「鬼怒テクノ通り」で高根沢へ。国道293号、294号と乗り継いで最近定宿となってきた那須陽光ホテルの脇を抜けて白河へ。
 白河からは国道4号で郡山に出て国道49号で猪苗代を目指すのが一般的な行き方なのですが、以前磐梯熱海に行ったときに須賀川付近での渋滞に閉口したので、今回は引き続き国道294号での山越えルートを選択しました。結果的にはこれが大正解♪渋滞知らずで猪苗代へ出られました。もっとも、この時点でウチから4時間弱かかってますけどね。
 猪苗代からは国道115号、459号と乗り継ぎ30分弱で五色沼の入り口へ。裏磐梯のホテルやペンションなどはだいたいこのあたりに密集しているのですが、グランデコ東急ホテルはそこから細い山道を進んだ奥にあります。ホントにこの道で合ってるのかしらと不安になりながら、山道をくねくねと登ること20分弱。急に視界が開けて、ようやくグランデコ東急ホテルに到着です。いやー、すごいところにありますねー。

(写真は「じゃらん」ホームページより拝借)

 とんでもない山奥にあるのに、そこは東急ホテル。敷地内は美しい芝生と木々に囲まれて、建物内は快適そのもののリゾートホテルです。
 今回は県民割利用なので、まずはチェックインの際に接種証明書の写真(スマホ画面)と免許証を提示。すると2泊なので¥4,000分の地域クーポンをもらえました。が、なんと「こちらは売店や館内での飲食でもご利用いただけます。お部屋付けにして頂いてチェックアウトの際のご精算の際にご利用いただいても結構です。」とのこと。つまり、夕食の酒代も¥4,000 OFFってことね♪なんてステキなのかしら☆

 ルームキーを受け取って、3階の客室へ。アサインされたのは、約38㎡のエグゼクティブツインルームでした。実はこのホテル、最安のスタンダードツインよりもエグゼクティブツインの方が多かったりします。
 それはさておき、やっぱり広い!

 ベッドソファ(←ベッドマットに背もたれクッションを付けたタイプ。なので、長時間座るのはちょっと向いてない感じ。)がL字に置かれたリビングとベッドルームとが一体となっています。ちょっと変わってるなと思ったのが、ライティングデスクがないこと。テレビの下にちょっとした棚はありますけど、オフィスワークできるスペースがまったくありません。まあリゾートホテルで部屋にこもってパソコンを叩くヒトはあんまりいないでしょうけどね。
 ちなみに、コロナをきっかけにして1階ラウンジ脇のバースペースが昼間はワーキングスペースとして利用できるとのことです。もちろん、全館Wi-Fiはバッチリ使えます。

洗面所はバス・トイレと独立しています。広々としていて、女性には喜ばれそうです。

 ちょっとガッカリなのが、バスルーム。トイレと共用のいわゆるユニットバスなのですが、壁のタイルは古めかしい感じ。一応ウォシュレット付きなのですが、これまた年季が入った古い貯湯式。おそらくは開業時のままなんだろうな。
 一見して分かるところはキレイにリフォームされているこのホテルですが、開業したのは1992年。なので、バストイレとか浴場への専用エレベーター(今どき油圧式だそうです。)とか、目につきにくいところは古めかしい設備が残ってるみたいです。

 荷物を置いたらさっさと浴衣(←ハーヴェスト鬼怒川もそうでしたが、部屋着は浴衣でした。若い人はやっぱり苦手らしく、お風呂でも浴衣姿はあまり見なかったかな。)に着かえて温泉へ♪
 浴室は広々とした内湯と水風呂、露天風呂にサウナ、シャワーブースがあります。洗い場は仕切り付きが5つほどに仕切りなしのスペースが5つほど。このホテル、客室数は100室ちょっとと鬼怒川の半分くらいなので、これでちょうど良いんでしょうね。
 特筆すべきは、オンラインサイトで浴場のリアルタイムでの混雑状況や混雑予想を提供していること。浴室の入り口にもタブレット端末が置かれていて、中の混雑状況を表示していました。これを参考にしながら「空いているであろう時間」を狙ってお風呂に行ったおかげで、いつもガラガラの温泉を楽しめました♪
 湯上りコーナーには無料で利用できるマッサージチェアが3台あります。さすが高級ホテル、至れり尽くせりです。

 湯上りは読書しながらゴロゴロして、やがてお楽しみの夕食のお時間。予約の際は2日とも洋食の希望を出したのですが、あいにく初日は洋食が満席だそうでして和食になりました。まあワタシはどちらでもOKですけどね。

 メニューはこんな感じ。
 先付けはアーモンド豆腐と湯葉、ほうれん草のお浸し、そして生シラス。お椀は薄葛仕立ての萩新丈。お造りはマグロと鯛、帆立。帆立は軽く炙ってあるのが香ばしくていいですね。
 煮物は蓮根饅頭蟹菊花餡。わざと蓮根の粒を残しているのがアクセントになっていて美味しかったです。
 焼物は鰈の若狭焼き。付け合わせは栗の甘露煮ともずく酢、大根の甘酢漬け。お酒にピッタリでした。
 お食事は百合根炊き込みご飯と赤出汁に香の物。ご飯と赤出汁はおかわり自由だそうです。しなかったけど。
 水物は紫芋のムースと煎茶でした。

 全体的に軽め。アラカルトでもう1品増やせたらいいのにと思いました。

 さてさて、食後お部屋で少しのんびりしてから、迎えの車に乗ってお出かけ。向かった先は五色沼にあるアクティブリゾーツ裏磐梯というダイワホテル系のリゾートホテルです。
 今年のシルバーウイークに合わせて地元の商工会議所主催で「裏磐梯音楽祭」ってのをやってましてね、この日はアクティブリゾーツが会場でした。
 このホテルは団体旅行華やかなりし頃に建てられたと思しき「昔懐かしい」感じのホテル。フロントで料金¥3,000ナリを支払って(←あらかじめ電話予約はしてありました。)、2階にあるいかにも温泉旅館のステージって感じの会場へ。お客さんは総勢50人弱いたかしら。
 ホテルの総支配人の挨拶に続いて、この日はLowland Jazzというビッグバンドからキーボードの千葉岳洋さん、ベースの富岡日向さん、アルトサックスの小田采奈さんにボーカル&ギターキム・サムエルさんの4人のメンバーによる生演奏でした。
 一応JazzメインなのでDuke Ellingtonの”Take the A train”に続いてNat King Coleの”L-O-V-E”、そして”Georgia on my mind”とスタンダードナンバー3曲によるスタート。ところが、ここにきてボーカルのサムさんの好きな選曲ということでORIGINAL LOVEの”接吻”、そしてあいみょんの”マリーゴールド”。接吻は、なんでもラーメン屋でのバイト時代に聞き惚れた曲らしいです。
 サムさん、MCではまだ拙さが残る感じの日本語だったのですが、さすがに歌の日本語はお見事。まったく違和感を感じさせません。千葉岳洋さんが六本木のクラブで惚れ込んだという声は迫力ありましたねー。
 その後はBTSの”Butter”やEric Claptonの”Change the World”など5曲。随所にJazzらしいソロパートが入るのですが、これがとっても素晴らしいし楽しい。途中、機械トラブルで思わぬMCタイム(千葉さんと小田さんの掛け合い漫才がなかなか笑えた。)も生まれたりとライブならではの一幕も含めて、たっぷり楽しんだ1時間半でした♪

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