電子書籍リーダー

 子供の頃から推理小説が大好きなワタシ。学生時代までは戸建ての実家暮らしだし、あまり本を買うカネもないので実害は無かったのですが、オトナになって買うカネができてくるとヤバい。新古書店なんてモノができて文庫本なら¥100で買えてしまう時代はまさに夢のようなのですが、一方でワタシの狭い借家は床が抜ける危険がでてきました。

 世の中は良くしたもので、床が抜ける前に「自炊」なるテクニックが登場しました。高性能のシートフィードスキャナーにコンパクトなタブレット端末ができたおかげで、ダンボール数箱分の本は跡形もなくパソコンとタブレットとスマホの中へ。便利な世の中になったものです。

 後はゆっくり蔵書を自炊すればいいや~と思っていたら、思わぬ落とし穴がありました。それが、老化というヤツ。

 いやね、トシのせいか、ここ数年やけに眼が疲れるのよ。間違いなく、液晶画面の見すぎですね。

 このままじゃヤバい!というわけでお買い上げしたのが、電子書籍リーダーというもの。タブレットの液晶画面を電子ペーパーに置き換えたような代物です。電子ペーパーは液晶のように発光せず色素で描画するので、紙の印刷物を見るのと同じ感覚で眼に優しいし、明るい所でもバッチリ読めます。ただし、レスポンスが遅いので動画には向きません。

 ネットで電子書籍を検索すると、なぜか文庫本より小さなものばかり。老眼には小さな文字は辛いので、せめてコミックサイズは欲しいんですが、なかなか無いんですよね。

 そんな中、ようやく見つけたのが、「Likebook Mars(T80D)」というもの。いわゆる中華パッドの電子書籍リーダー版です。

 1か月ばかり使ってみた感想ですが、まあまあかな。

 長所は、画面が大きくキレイなこと。7.8インチの大画面に、文字だけでなく絵や写真もキレイに描画してくれます。さらにはバックライトも冷色と暖色の2種類搭載していて寝床での読書も可能。また、電子書籍リーダーにしては珍しくandroidを搭載していてWifiも使えるのでGoogle Playからアプリを追加できるのも大きいです。加えてmicro SDスロットもあるので本体ストレージ(12GB)を越えたデータも扱えますし、イヤホン端子やbluetoothも搭載しているのでイヤホンなどで音楽再生も可能です。

 一方の短所ですが、最大の欠点はデフォルトのリーダーアプリが左綴じにしか対応していないことです。つまり、洋書のようにしか読めない。和書だと右から左に読み進む、つまりページをめくるときは左から右に画面をフリックするのが自然な感覚ですが、それが出来ないんです。読み進むときは右から左にフリックするしかない。なぜか、これを設定画面で変えることもできないんです。ある意味致命的な欠陥ですが、そこはGoogle Playでタブレットでも愛用しているリーダーアプリPerfect viewerをインストールしてカバーしています。ただ、結構頻繁にフリーズするのが痛いです。

 それと、やはりアレコレ詰めこみ過ぎたためか、重いです。本体だけで240gほど。専用カバーを付けると345gくらいになります。ソニーのリーダーだと170gくらいなので倍の重さですね。それでもタブレット端末よりはかなり軽いですが。また防水機能がゼロなのもいただけないですね。

 まあ、一長一短ありますが、あまり選択肢の無い現状ではマシな方じゃないかと思います。ソニーさんあたりが、日本のお年寄り向けに大きくて軽いリーダーを出して欲しいところですがね。

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