沖縄にて10(その7)

Point:真栄田岬(恩納村),レッドビーチ(金武町)

2018年1月5日  気温22℃ 水温22℃ 透明度3~15m

 さてさて、長いと思っていた冬休みダイビングも今日が最終日。1本目はいつもお世話になります恩納村の前兼久漁港からボートで真栄田岬へ。
 空は曇り空だけど、中は今日も蒼くて良い海です。

 一気に深場へ!
 さすがに-40mも潜ると辺りは真っ暗。弱めのライトでお魚さんを探すけど、ヤノダテハゼさんは光に気付いた途端逃げ込んじゃいました・・・

 弱っ作ぞろいのハゼさんの中で、唯一頑張って全身を披露してくれたのがダンダラダテハゼさん♪ステキー☆

 新年早々DECOるわけにもいかないので、さっさと浅場へ戻ります。途中の崖でガイドさんが見つけてくれたセンテンイロウミウシさん。沖縄や久米島ではけっこう見かける子ですね。

 ここのハタタテシノビハゼさんはずいぶん長く居着いていますね。コシジロテッポウエビさんは本日も工事に精を出してます。

 体験ダイバーをいつも喜ばせているツバメウオさん。朝早いせいか、まだ楽屋で休憩中みたいです・・・

 昨日から吹き続けていた南風が、エキジットしてみたら西風に変わってました。予報では間もなく北風に変化するらしいです・・・
 北風に変わる前にもう1本山田で潜ろう!とガイドさんはヤル気満々だったのですが(ハードコンディション確実なのでワタシは「マジっすか」ってビビッてました。)、港へ戻ると船頭さんが大きな「×」印でお出迎え。まあ天候ばっかりはどうしようもないですからね。無理してもコンディションが悪いと楽しめないし。(メッチャ安堵。)

 というわけで、我々は恩納村の道の駅で軽食を調達してから東海岸のレッドビーチに移動しました。

 そういえば、冬の代表ポイントであるレッドビーチに潜るのは今回の滞在中初めてです。なんか意外・・・
 まずは、沖縄で最浅と言われるカクレクマノミさんにご挨拶。

 桟橋沿いにマクロネタを探しながらのダイビング。ちなみにココの透明度は昨日の時化の影響で3mほど。なのでワイドレンズはクルマに置いてきています。
 このホシゾラウミウシさんはめっちゃ普通種。そこら中にいます。

 オイラが見つけた1mm程度のウミウシさん。露出を間違えてしまい何がなにやら分からない写真になったので、めっちゃ修正してから同定。どうやらまだ標準和名が付いてないネコジタウミウシ属の一種っぽい。

 ウミウシを撮っていた岩の脇で顔を出していたのはクモウツボさん。とっても愛嬌がある顔の子ですね。

 ヨゾラミドリガイさん。ミドリガイの仲間が多くなってくると、春の足音が聞こえてきた気がします。

 これまた1mm程度の小さなウミウシさんを見つけちゃいました。図鑑を見ても「???」って感じだったのですが、Facebookに載せたらウミウシジャンキー(?)の友人ダイバーさんが「ユウグレイロウミウシ」じゃない?って教えてくれました。手元の図鑑(いわゆる「本ウミ」&「沖ウミ」)では学名しか載ってないので和名が付いたのは最近なんですね。

 レッドビーチの主とも言える普通種、マダライロウミウシさん。今日も元気でしたけど、いつもの電車ごっこはしてなかったな。一人で寂しそう・・・?

 ガイドのフミさんが見つけてくれた極小のツマグロモウミウシさん。大きさは2mmほど・・・大人の目にはかなり厳しいです~

 100mもない桟橋をようやく過ぎて、第一鉄塔にたどりついたのは既に40分以上が経過した時点。いやー楽しすぎます。

 まずは、小さな枝サンゴのガレに付いていたアカメハゼさんにご挨拶。
 ん?お腹にタマゴが見えてる??

 がおーっと威嚇しているのはヘリゴイシウツボさん。いくら威嚇しても、大きくて円らな瞳が愛嬌を隠せてませんよねー!

 帰り道、アマモ場をふわふわしていたアミメハギさん。とっても可愛かったので追い回しちゃったんだけど、ついにこっちを向いてくれませんでした・・・いけず~!!

 ウミヒドラに付いていたエビさん。アカスジカクレエビかと思いきや、目が飛び出てたりアカスジが目まで届いている感じがちょっと違う。ホンカクレエビ属の一種ということにしておきます。

2018/02/09追記
 ガイドさんのホームページ上では「クラゲエビ」と紹介されていたので再度チェック。確かに第二胸脚を見ると他の脚と同じくらい長さですね。というわけで、この子はクラゲエビさん(Chlorotocella gracilis)で間違いなさそうです。

 エキジット間際、水深80cmくらいのところで見かけたカマスさん。1mくらいあったけど、体側の模様や尾鰭のカタチを見るに、どうやらグレートバラクーダ、オニカマスさんの若魚っぽい。こんなのが超浅場に出るレッドビーチって凄すぎる~!

 2本目はまっすぐ第二鉄塔へ。第一鉄塔から第二鉄塔に向かう途中にいたハゼさん。カスリハゼさんかと思いきや、第一背鰭に青い星が付いてます。カスリハゼ属の一種と呼ばれている子ですね。

 第二鉄塔のイソバナに付いていたイソバナカクレエビさん。すぐに隠れちゃうので撮るのはホントに大変でした・・・

 鉄塔に付いてるカイメンの隙間で同棲中のワカウツボさん(手前)&サビウツボさん(奥)。仲良く同棲って、あんまり種の違いって気にならないのかしら。ニンゲンもウツボさんに学ぶべきなのかもね。

 帰り道は砂地を横断しながらハゼ三昧♪まずは腹びれがとってもキレイなハチマキダテハゼさん。

 シマオリハゼさん。和名提唱は天皇陛下で、紀宮さん(現 黒田清子さん)が名付け親なんだとか。

 ハゼを撮ってる脇でじーっとしていたミナミウシノシタさん。カレイの仲間で唯一毒をもってるこの子、鰭の根元あたりに毒腺があってハゼ程度なら希釈してもイチコロレベルだそうだけど・・・こんだけ擬態上手なのに必要なのかしら?

 こちらは天皇陛下が新種発見の論文を書いたクロオビハゼさん。図鑑を見ると「Myersina nigrivirgata Akihito and Meguro, 1983」って書いてあります。
 この子、すこーしずつ寄っていったらなぜかお腹をこっちに向けてきて・・・写真撮れないしホント困りました。お腹をポリポリ掻いて欲しかったのかなぁ?

 こちらは東伊豆の富戸あたりにもいらっしゃるクサハゼさん。今度はホバリングしてるところを撮りたいな。

 とってもキレイなヤツシハゼさん☆
 この子もホバリングして欲しい!

 ところどころ海草が生えていたので何か付いてないかなーと思って一枚一枚チェックしてたら、案の定この子が付いてました。後で写真を見たら卵塊も写ってますね。
 ヒラミルミドリガイさんかと思ったんだけど、お尻に尻尾が生えてるのがちょっと気になる。一応ゴクラクミドリガイ属の一種ということにしておきます。

 キケン生物で有名なイソギンチャクの一種「ウデナガウンバチ」に付いていたイソギンチャクエビさん。うっかりイソギンチャクに触れたら(もちろんグローブをしているのでワタシは無傷です。)一瞬で引っ込んで、エビさんだけが砂の上に取り残されてました・・・かわいそう・・・

 ラストは水深50cmくらいの岩陰にいたキリンミノさん。とってもカワイイ子でした♪

 夜はホテルのレストランでステーキ!
 ここのステーキはサーロインでも赤身多めなので、レアで注文してローストビーフのように味わうのがコツですな。

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