Whites Fusion One & Weezle Extreme 

 先月購入したシェルドライスーツ「Whites Fusion one」,ようやく昨日進水式をしてきました。
 ついでに昨年ヤフオクで購入したWeezle Extremeインナーも併用したので併せてレビューを書いときます。
 まずは良かった点。それはとにかく暖かいということ。
 シェルドライそれ自体はまったく保温性はないのですが,そこは天下無敵と評判の高いインナーWeezle。ハンパじゃありません。1本目を潜る前はちょっと歩いただけで汗だくになるほどの暖かさです。そしてたっぷり汗をかいているはずなのですが,内側の生地はさらっさら。水分はすべて外に排出されています(潜り終わった後,Weezleの表面は水没したかと疑うくらいに水滴だらけになっていました。)。このあたりはさすがです。
 また圧縮性も評判どおり。潜行時にスーツ内のエアを全排出すれば驚くほどスムーズに潜行できます。そして水中でスーツ内部にエアを入れれば保温性もバッチリ。これなら相当冷たい海でも安心です。
 ただし保温性は「エアを入れることによって」確保されるので,逆に言えば十分な保温性を得るためにはそれなりのエアが必要。つまり,寒いときには多くのウエイトが必要になります。昨日試した感じでは,ネオプレンドライ使用時プラス1kgくらいでちょうど良さそうです。
 もうひとつ長所を挙げるなら「軽さ」ですね。
 電車ダイバーにとって重要な「軽さ」。おそらくシェルドライ+インナーを合わせても5mmウエットスーツより軽いくらいです。ちなみにFusion Oneにはネットのカバンが付属してきますが,コレを使うとちょっとかさばるのでワタシは従来使用していたネオプレン用のドライケースに入れてローラーバッグの外ケースにしまっています。
 欠点もあります。
 まず,スクイズ感が強いです。
 エアを全部抜いているときはもちろん,ネオプレンと違って生地の伸縮性がないので「つっぱる」感覚が大きいです。
 それと,ネオプレンよりもスーツ内部でのエアの動きが激しいように感じます。
 昨日はフィンの大きさが合わないため付属のブーツを使えずウェット用のブーツを使用したのですが,アンクルウエイトを使用しても足が軽くて何回か吹き上げしそうになりました。それ以外でも浮力のコントロールがネオプレンよりも難しかったですね。
 もひとつ,強制排気したら肩バルブからさっそく水没しました。
 エイペックス社製のバルブは水没しやすいとネットの評判はよろしくないようですが…そのうち,ネオプレンドライのTUSAバルブとそのうち交換しようかと思ってます。
 Fusion Oneの最大の特徴であるダブルコア構造は一長一短あると思います。
 通常のシェルドライの外側を薄い伸縮性のある生地で包むダブルコア構造ですが,これにより見た目はとってもスッキリするし,水中でも抵抗が少なくなっているんだろうと思います。それに薄いとはいえ1層生地が増えるので耐久性向上にも一役買っているんでしょう。
 その代わり,着るのは若干苦労します。外部コアの締め付けがあるので手足を通すのもちょっと慣れが必要ですし,ファスナーを閉めるのもちょっと大変。
 また外部コアは吸水性があるので上がった後の乾きは悪くなります。一般的にシェルドライはナイロン生地など吸水性の無い生地を使うので片づけの際の乾きが早いと言われますが,Fusion Oneはそれはあまり期待できません。ジャージ生地を使ったネオプレンドライよりは早そうですが。
 というわけで,昨日2本潜った感想はこんなとこです。
 結論から言えば「寒さが苦手でそこそこドライスーツを経験してる方」にはお買い得だと思います。ドライスーツ初心者が使うにはあまりオススメできないかなぁ~

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