凍える牙

昨日までの寒さがウソのように,今日はあったかい一日でした。
お外へ出張だったので,ちょうど良かった。日頃の行いが●いからですね~♪
先週放送されたドラマ「凍える牙」,昨日やっと見ました。
原作は乃南アサさんの小説でワタシの本棚のお気に入りのひとつ。平成8年に直木賞を受賞した作品だけに,ずいぶんと読み応えがあります。本筋の事件推理だけじゃなく,主人公の女性刑事と相方の老獪な刑事との人間関係というもうひとつのテーマ,さらには職場や家族との人間関係(というより軋轢)というサイドストーリー的要素も盛り沢山で,それをどのようにドラマに盛り込んでいくのかちょいと興味がありました。
さすがに,そういった「オマケ」的な部分はかなり端折ってはいましたが,最近のドラマにしてはかなり原作に忠実に描かれてはいましたね。ヒロインの木村佳乃さんと相方役の橋爪功さんというキャスティングがぴったりでした。原作と違って少々スリムな中年刑事になっちゃってましたが,旧人類の老獪さを見事に演じきってましたね。
少々残念だったのが,小説のラストに描かれた大捕物の部分が大変更されていたこと。小説では,ヒロインが真冬の明け方にハイウェイを走るウルフドッグをバイクでひたすら追いかけるといった手に汗握るシーンだったのですが,ドラマでは奥多摩の山の中に舞台を移してました。さすがに中央道から首都高へ入り,横羽線を横浜へ,そこから湾岸線に移って習志野まで突っ走る… そんな撮影はムリだったんでしょうね。原作通りに再現したら,それはそれは見応えのあるドラマになったのでしょうが…残念!
Wikipediaによれば,この小説は2001年にもNHKでドラマ化されているみたい。ワタシは見逃したようでまったく記憶に無いなぁ~。こちらではハイウェイの大捕物の映像化がされていたんでしょうかね?

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