JR乗りつぶし旅行~武蔵野南線~

 今朝の北関東も晴れ。朝の気温は-2℃ちょっとで日中は14℃弱と昨日よりやや低め。晴れたことは晴れたのですが、午後から雲が多くなってきました。

 そんな今日は、思い付きの乗り鉄旅。
 まずは、最寄駅から湘南新宿ラインに揺られて向かった先は北鎌倉です。

 北鎌倉駅に着いたのは午後3時過ぎ。北関東は雲が多めながらも晴れていたのですが、古都鎌倉は鈍色の空模様。ちょっと肌寒さも感じます。
 暖かい湘南ではもう梅は終わってるかな・・・と思ったら、北鎌倉駅脇にある白鷺池のほとりの紅梅はようやく満開って感じでした。

 北鎌倉駅からはてくてくと駅の南にある東慶寺へ。駅周辺やその脇を走る神奈川県道21号線は週末らしい賑わいでしたけど、石段を上がるとさっと静寂が訪れます。
 境内はようやく咲き始めた白梅がそこかしこにあって鄙びた風情を感じさせてくれるのですが、数年前から境内は一切撮影禁止になってて写真は撮れず。日本語が読めないらしい中国人観光客は遠慮なく撮ってましたけど(苦笑)

 東慶寺からさらにてくてくと南へ。横須賀線の踏切を超えたちょっと先で西側の路地に入ります。坂を上っていった先にあるのが亀ヶ谷坂切通し。三方を山に囲まれた天然の要害である古都鎌倉ですが、その鎌倉への道を通すために山を切り開いて作られたのが「切通し」。鎌倉の名物ですね。
 この亀ヶ谷坂切通しが記録上登場するのは13世紀のこと。当時はもちろん自動車なんてありませんから、この道も狭く自動車の通行はできません。バイクの往来は見かけましたけどね。

 北鎌倉駅から亀ヶ谷坂切通しを通って寿福寺の脇を通り、鎌倉駅西口へは歩いて20分ちょっと。ちょうどいいお散歩コースでした。
 駅北側のガードを抜けて東口にある駅ビルCIAL鎌倉でちょいと買い物をしてから、ホームに向かいます。

横須賀線・武蔵野線 特急鎌倉
  鎌倉
(16:23)→武蔵浦和(17:47)

列車番号8068M・8069M E257系5500番台電車(OM51編成)

 大混雑のホームにやってきたのは、特急鎌倉号。コレが本日のお目当てです。
 使用車両は特急型車両としては最大勢力となっているE257系。その中で修学旅行列車などの団体列車や臨時列車などいわゆる波動輸送用とされている5500番台です。ちなみに、波動輸送用にはこの5500番台のほか5000番台もあり、見た目はほぼ一緒。違いは、5000番台が中央線特急用に制作されE353系の登場によりお役御免となった0番台を種車としている(そのため1編成9両)のに対し、5500番台は房総特急用に制作されその後「さざなみ」や「あやめ」などの廃止により余剰となった500番台を種車としている(そのため1編成5両)ことみたいです。

 週末の夕方だけに横浜方面への普通列車は東京方面からの観光客でかなりの混雑なのですが、全席指定が災いしたのかこの列車はガラガラ。5両編成の最後尾1号車には片手で数えられる程度の客しかいませんでした。まあコレの15分後にある湘南新宿ラインでも浦和までの所要時間はほぼ変わりませんし、コッチは特急料金¥960(←えきねっとチケットレス割引)までかかりますからねぇ。
 定刻に鎌倉駅を発車した列車は、お隣の北鎌倉駅に停車した後は横浜駅までノンストップ。途中の戸塚駅手前で横須賀線から東海道本線の線路に転線し、さらには鶴見駅手前で東海道貨物線に転線と定期列車ではまず見かけない動きをします。まあ気が付くヒトは鉄分多めな方だけだろうけど。
 鶴見駅ではホームのない線路上で運転停車。運転士が交代するとともに、ここから列車番号もひとつずれます。
 鶴見川の鉄橋を渡ってから東海道本線をまたいで新川崎駅の横にある貨物ヤード・新鶴見信号場を通過。武蔵小杉駅の手前から長い小杉トンネルへと入ります。

 世間一般では「武蔵野線」と言うと府中本町駅から西国分寺、南浦和、新松戸などを経由して海浜幕張駅や東京駅に至る路線と思われていますが、実は武蔵野線の西側の起点駅は鶴見駅(もっとも鶴見駅から新鶴見信号場までは東海道貨物線(要するに横須賀線)と重複しているので実質的な起点は新鶴見信号場。)なんです。この府中本町駅から鶴見駅までの区間、通称「武蔵野南線」は定期の旅客列車はない貨物専用線。しかも大部分がトンネルなのでその存在すら知らない人が多いと思います。
 でも旅客列車が「皆無」というわけではなく、1990年からほぼ毎週末に1往復、この路線を走る列車があります。それが、この特急「鎌倉」号。運行開始からしばらくは快速列車だったのですが、一昨年から特急に格上げされ現在に至ります。

 全長約5.4kmの小杉トンネルを抜けると、そこにあるのが梶ヶ谷貨物ターミナル駅。もちろん旅客は扱わないのでこの列車も通過するだけなのですが、このターミナルに停まっていた貨物列車の中に「川崎市専用」と書かれた見慣れないコンテナ貨物を見かけました。調べてみると、なんとこのコンテナはゴミ輸送専用の貨物列車「クリーンかわさき号」のもの。住宅密集地の川崎市西部とごみ処理施設がある浮島町までを平日毎日1往復しているそうです。確かにこのあたりって交通量のわりに道が細くて渋滞が恒常化してますから、列車輸送のメリットが大きいんでしょうね。

 梶ヶ谷貨物ターミナル駅を抜けると再び列車はトンネルへ。全長約10.4kmの生田トンネルです。
 この生田トンネルですが、公式資料によると開通したのは1976年のこと。そのあたりは内田康夫さんの小説「遺譜」の中でも語られています。そしてこの小説中では、実はこの武蔵野南線自体は二次大戦中に完成していたとか生田トンネルの直上にあった陸軍研究所(現、明大生田キャンパス)との輸送にも用いられたとされているのですが・・・真偽はいかに?

 生田トンネルを抜けるとすぐに多摩川を渡って府中本町駅に到着します。列車は停車せずに通過して、府中刑務所の脇を抜けてようやく西国分寺駅に到着。横浜駅を出発してから37分ノンストップ(鶴見駅の運転停車はありましたが。)でした。
 ここから先は、見慣れた「武蔵野線」区間。新秋津、北朝霞と停車して武蔵浦和駅に到着したのは午後6時前。すっかり夜になっています。

 一昔前の「ホリデー快速鎌倉」だった頃は北朝霞駅から大宮支線(現在の「むさしの号」の運行ルートですね。)を経由して大宮駅や小山駅まで運行していたのですが、現在は吉川美南駅発着。しかも南浦和駅も通過しちゃってます。なので北関東へ帰るワタシは武蔵浦和駅から埼京線に乗り換えて大宮駅へ。

 大宮駅に着いたのは午後6時過ぎ。ちょうど夕食時なので、駅ナカの売店で「シウマイ弁当」をお買い上げしちゃいました。
 駅弁といえば¥1、000オーバーばかりというご時世、このシウマイ弁当はいまだ¥950というお値段。ありがたいですねぇ~♪

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