鉄道赤字

 今朝の北関東は曇り。昨日の夕立のせいか、やや涼しさを感じるものの湿度はものすごいことになってます。

 昨日、JR東日本が管内の赤字路線を発表しました。先日、国が平均乗客1,000人未満の路線について存廃の協議対象とすると言い出したことに対応したものなんでしょうけど、なんだかなーって思います。
 そもそも、鉄道路線って都市部から遠ざかるほど乗客が少なくなるのは当たり前だし、でも地方と主要都市とを移動するための手段である以上は双方を結んでないと意味がない。そういう意味では、そもそも国鉄を民営化したときに、全国一体の会社とせず地域ごとに6社(貨物は別ね。)へ分割したのは失敗だったと思います。都市部で稼いで地方の赤字補填にあてながら、全国のネットワークを維持すべきだったでしょうから。
 それと、鉄道からバスへ転換してコスト削減をなんて言ってますけど、バスが低コストなのは走る道路がタダだからですよね。もし、バス転換する代わりに走る道路や信号設備などの維持費を(一部でも)負担しろとなったら、果たしてどちらが安上がりなんだか。そういう意味では欧州のように鉄道路線は国が所有・維持して鉄道会社が使用料を支払いながら運航するという「上下分離」っていう考え方もありうるのではないかと。

 もちろん、ロクに人も貨物も通らないような路線(←これがどれか、というところがまさに議論のあるところなんでしょうけど。)まで維持する必要はないと思うけど、北海道の函館本線とか根室本線のように貨物需要が大きいところや、山陰本線のようにいざという時のバイパスとなりうるような路線まで廃止論議するのはちょっと行き過ぎだと思いますね。自社管理が難しいならテリトリーにかかわらずJR東日本や西日本のように体力があってなおかつ高級観光列車を走らせたい他社が管理するとか、はたまた国有化して上下分離するとか、方法はあると思うし。

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