小笠原にて1(その4)

 翌朝。北風に変わってやや肌寒くなりました。朝は曇りがちでしたが、午後から徐々に晴れてきましたよ。
 今日は出航してすぐにイルカさん登場♪
「遊んで遊んで♪」
とばかりに船の周りに集まってきました。
 小さい赤ちゃんイルカもいっしょになって、船のすぐ前で泳いでました。ドジって船にぶつからないでねー

Point:水玉湾(兄島),釣浜(父島),鹿浜(弟島)

2018年12月13日  気温25℃ 水温21℃~23℃ 透明度20~30m


 1本目は兄島の水玉湾。浜辺は磯で、そこからだらだらとした珊瑚礁の斜面が深場まで続いているポイントです。
エントリーしたら、一目散に深場を目指します。
 ちょっと言えない水深まで行くと、そこにお住まいなのがこちらのニラミハナダイさん。本来の水深だけに、バッチリとハーレムが見られます。
 雄はまだ性成熟が不十分(十分成長すると尾びれまで赤くなる。)でしたが、十分に美しいですねー。
ちなみに、奥に見えるレンズはガイドの森下さん愛用のGo-Proです(笑)
 さらに深場(!)にいるミズタマヤッコ(小笠原の固有種。小さい子が1匹だけですぐに逃げられちゃいましたが・・・)を見てから浅場に戻ります。
いわゆる「おしおきタイム」はこちらのカレハスズメダイさんを追いかけ回してました。ちなみに、この子も小笠原からグアム・サイパンにかけての地域以外ではほぼ見られない固有種です。
 ハナヤサイサンゴの間に挟まっていたのはダンゴオコゼさん。なかなか撮るのは難しいですが・・・
 2本目の釣浜は穏やかな湾内のポイントなのですが、沖合は父島と兄島との間の短い水路になっていて潮当たりが良くなっています。
 深場へ向かう途中にはハナヒゲウツボさんがお住まい。
 -30mくらいまで潜ると、潮当たりの良さからそこかしこにウミウチワが点在しています。もちろんそこにはこのようなアイドルがいらっしゃるのですが・・・とっても臆病で、すぐにそっぽを向かれてしまいまして。
ちなみに、画面の後ろの白っぽいのは森下さんの指。後ろから挟み撃ちにしてようやく横向きの写真を撮れました☆
 2本連続で深場遊びしちゃったので、-5mの浅場で「おしおきタイム」。浅場は砂地にパッチリーフが点在しているなかなか楽しいエリアです。
浅場のパッチリーフで群れ群れなのが、こちらのヒメスズメダイさん。
 浅場の珊瑚の隙間にいらっしゃるのがベニゴンベさん。このベニゴンベさんも国内では小笠原のみの固有種。普段はダンゴオコゼさん同様にハナヤサイサンゴの隙間にいてなかなか撮れないのですが、この子はテーブルサンゴの根元にいたので全身をバッチリ撮れました♪ラッキー☆
 ランチの後は、ちょいと遠出。父島列島最北端の弟島まで出かけました。
北風が強かったので所々海はざぶざぶしていたのですが、そんな中ミナミハンドウイルカさんの群れに遭遇。ややハードなコンディションでしたがドルフィンスイムをやらせてもらいました♪
 実はワタクシ、ドルフィンスイムは初めて。本来なら素潜りして撮りたいところ(ガイドさんはもちろん素潜り)なのですが、何しろ初めてだし水面はざぶざぶだったので、ウエイトは付けずに水面からの撮影のみにしておきました。
よく見ると1頭にはコバンザメさんが付いてますね。邪魔じゃないのかなぁ~
 時間にしたら5分ほどだったと思うのですが、それでも十分に楽しめます。というより、本気で泳ぎ回るのでけっこうキツイです。
それでも、イルカさんと泳いでいる時は疲れを感じないほど夢中になりますが。
 船上からしょっちゅう眺めていたハシナガイルカさんよりやや大きめのミナミハンドウイルカさん。この子はホント気まぐれで、機嫌が良ければスキンダイバーに擦り寄ってきたりもするらしいのですが、今日は自分たちで遊ぶのに夢中。こちらには目もくれずに通り過ぎていきました。というか、完全無視。ぶつかりそうになったときもあったし。
 3本目は弟島の「鹿浜」。岩礁が複雑な地形を作り上げているポイントです。
洞窟前の広場にはヒレナガカンパチさんの群れがぐるんぐるん。どちらかと言えば冷たい水を好むカンパチさんがいて「?」と思ったら、水温が21℃と父島周辺より2℃低くなってました。
 洞窟内にはシロワニさんが2匹お住まいでした。
シロワニさんは、本来はこのような暗がりを好む生き物らしいです。
 昨日、製氷で見たシロワニさんは透明度がアレで全身写真を撮れなかったのですが、今日はバッチリです♪
 洞窟内の岩棚にはイセエビさんたちがギッシリ。小振りだけど美味しそう~
 洞窟を出ると、カンパチさんがめっちゃ群れてました。我々の周りをぐるんぐるん。カンパチさんはダイバーの泡で遊ぶ習性があるみたいですね。
 立派なオスのナンヨウブダイさん。さすがにストロボの光が届く距離へは近づけませんでした・・・
 ちょっと遠出したので、父島に戻る頃には日没時。
 今日はとってもキレイな夕陽が見えました。
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