小笠原にて１（その２）

　翌朝。シャワーを浴びてから屋上デッキに散歩へ出かけると、海鳥が朝ご飯の真っ最中でした。目をこらすと、水平線に島影も。

　カツオドリみたいですね。そういえば空気も暖かくなって、南へ来たなーって感じがします。

　ナビゲーションを見たら、聟島列島付近を通過中みたいです。

　お腹が空いたので朝食をいただきにレストランへ。朝食メニューはアラカルト方式で、お値段はごはん￥200、味噌汁￥150、ミニサラダ￥300、ベーコンエッグ￥280、塩さば￥200、揚げなすの煮浸しとだいこんおろしがなぜか両方とも￥150ずつの合計￥1,430ナリ。夕食に比べてちょっと高いですかねー。

そうこうしているうちに、船は二見港へ入港。ちなみに下船は等級一切関係なしの「並んだ順」です。
下船後は、お迎えの車に乗ってお宿へ。今回の宿は「ログハウス　星の詩」です。

　このお宿、小笠原ツーリズムの２階に３部屋だけあるプチホテル。場所は二見港から徒歩５分ほどという一等地。２件となりには雑貨屋さん「まるひ」がありますし（この宿は「まるひ」の経営らしく、フロントは「まるひ」のレジでした（笑））、徒歩１分圏内にはスーパーが２軒ととっても便利な立地です。
部屋はコンドミニアム形式で小さいながらもキッチンがあり、電子レンジと電気ポット（ティファール）、食器類もひととおり揃ってます。さらには部屋の外に共用の洗濯機（洗剤含めて無料）も付いているなど至れり尽くせり。もちろんバスとウォシュレットのトイレ（浴室と別）もあります。
食事が全く付いていない（到着日におにぎり１個とミネラルウォーター２本の差し入れはありました。）のが玉に瑕。小笠原にはコンビニも無い（一応、スーパーは午前７時から開いているそうですが。）ので朝食に困っちゃうところです。そこで、初日にレトルト食品を買い込んで、毎朝キッチンで調理してました。朝食付きだとその時間に縛られる面もあるので、かえって良かったのかも。

　窓の外にはウッドデッキ付き。物干し場があるのはありがたいですねー。

　しばしば小鳥も遊びにきてましたよ。

　さてさて、一息ついたらさっそく海へ♪

　入り江にはハシナガイルカさんの群れがやってきました。

　体長１ｍ前後のハシナガイルカさん。ビビリなのであまりヒトとは遊んでくれないそうですが、船は大好きのようで航行中の船に群れで寄ってきてくれます。機嫌が良いとちょくちょくジャンプなども披露してくれましたよ。

Point：西島東磯（西島），バラ沈（兄島）

2018年12月11日　　気温23℃　水温21℃　透明度15～30m

　１本目は西島東磯。だらだらとガレ場の斜面が続くポイントです。
エントリーして驚いたのは、ものすごい数のウメイロモドキさんの群れ！しかも、その中には特大サイズのナポレオンフィッシュが混じってました。

ホントならこれだけでタンク１本消費しても良いくらいなのですが、この日は別に目的があります。なので、ガイドさんに付いていざいざと深場へ。

　少々探すのに手間取りましたが（体色が水の色に溶け込んじゃうんで、とても探しづらいんです。）、無事にgetできたお目当てのヘルフリッチ（シコンハタタテハゼ）さん♪さすが森下さん！
沖縄などでもしばしば目撃情報が上がるこの子ですが、コンスタントに見られるのは国内では小笠原だけです。
他地区ではアケボノハゼさんより深い水深にお住まいのこの子、なぜか小笠原では逆にヘルフリッチさんの方が浅場（と言っても-30m前後ですが･･･）でアケボノハゼさんの方が深場に住んでいるそうです。なので、小笠原のガイドさんにとってはアケボノハゼさんの方がレアらしいです。

　あまり長居できる水深でもないので、ひととおり撮ってから浅場へ戻ります。
浅場では相変わらずウメイロモドキさんの大群が。

　そして、ナポレオンフィッシュ（メガネモチノウオ）さんも相変わらずうろうろ。さすがに小笠原でもナポレオンさんはレアらしく、この子もミクロネシアから流れてきた子らしいです。なので、人慣れはしておらず、ある程度の距離を保ちながら逃げて行っちゃいました･･･

　到着ダイブなので、２本目のエントリーはもはやサンセットタイム。曇りがちなのでだいぶ暗いです。
２本目は、バラ沈。その名のとおり、太平洋戦争中に沈められた貨物船の残骸がバラバラに散らばっているポイント。
さて、その残骸がある-15mのところにお住まいなのが、お目当てその２のニラミハナダイさん。テニアンとか小笠原でしか見られない上、どちらでも本来なら-40m前後まで行かないと逢えないという激レアな子なのですが･･･何かの間違いで、この水深に居着いちゃったらしいです。さすがに成魚ではなく体長5cm前後の幼魚ですけどね。

　アオウミガメの保護活動でも有名な小笠原。水中でもカメさんに逢えましたよ♪

　その晩は地元のヒトが多くいた居酒屋へ。さっそく名物のカメの煮込みをいただきました。
ちょっと癖があるけど、美味しかったですよ。

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