沖縄にて６（その２）

Point：レッドビーチ（金武）

　さて翌朝。ダイビングショップのクルマで向かった先は、冬の定番ポイント「レッドビーチ」です。泥地のため沖縄らしい「珊瑚礁の青い海」からはほど遠い海ですが、ウミウシや甲殻類などマクロネタが豊富で、何よりも冬の季節風である北東の風に強いのが特徴です。
　さてさて、まずはさっそく海の中へ。
　「沖縄らしからぬ海」と言いましたが、それでも水面付近はこんなにきれいです♪
　何よりも、曇りがちの沖縄の冬にしては珍しい好天に恵まれたのが嬉しい！日差しが出ればぐんぐん気温が上がるのが沖縄の冬。この日はドライスーツで潜ったのですが、ウェットスーツでもイケたなぁ～というくらいの暖かさでした。

　沖縄らしからぬ海、と言いながら、めっちゃ浅場でいきなり登場したのはカクレクマノミさん。
　こんな泥地にカクレクマノミさんがお住まいとはめっちゃ意外でした。

　ホシゾラウミウシさんはここの普通種。内地のアオウミウシさんと同じ感覚でそこらじゅうにいます。

　クロオビハゼさんは泥地ならではのハゼさん。
　レッドビーチには底生のハゼさんがたくさんいらっしゃるのですが、「泥地」だけにすぐ泥が舞い上がって視界が閉ざされてしまい、撮るのは至難の業です。

　第２鉄塔にはサザナミヤッコさんが数匹。渦巻きがくっきり残るBabyからオトナまで各ステージが揃ってました。
　この子はかすかに渦巻きの痕跡が残る思春期さんですね。

　キカモヨウウミウシさんもここでは普通種。触角と二次鰓の若草色がキレイです。

　鉄塔の柱に付いていたヒブサミノウミウシさん。大好きなウミウシなので大喜びでガイドさんを呼んだのですが、あっさりスルーされちゃいました。何でも、既に数匹見つけていたそうでして・・・

　代わりにガイドさんに教えてもらったフジナミウミウシさん。5mmサイズの子です。
　そーいえば、昔葉山でこの子が出たって大騒ぎになったことがあったなー。

　以前は「クロモドーリス・プレキオーサ」って呼ばれてた子だと思うんだけど、今はGoniobranchus preciosus（ゴニオブランクス・プレキオースス）って言うらしいです。どっちにしても、雪見だいふくみたいでカワイイ。

　我々の周りをひたすらウロウロしていたヨコスジフエダイさん。付かず離れずのビミョーな距離のとり方は芸術品です。

　今回もデカかったマダライロウミウシさん。でも、今回はソロでの登場なので電車ごっこはしてませんでした。なんか、寂しそう・・・

　2cmサイズとこの子にしては大きかったウミウシカクレエビさん。このサイズになると粉雪のような白点がハッキリしてきてとてもキレイです。

　水面から降ってくるように登場してきたヘコアユさんの群れ。

　一番沖の第三鉄塔の中でふらふらしていたカスミアジさん。頭部やヒレなど傷だらけなのが痛々しいです。我々が塔で遊んでいる間に別のカスミアジの群れがやって来たこともあったのですが、この子は群れに混ざらずじっとしてました。

　ガイドさんが見つけてくれたウツセミミノウミウシさん。名前の由来はよく分かりませんが、名前同様にとってもキレイなのは確か。

　第三鉄塔の底に固まっていたナンヨウツバメウオさんの群れ。まだ若い子たちだけど、あんまり動かずに「じ～っ」としてました。もうちょっと中層にいてくれればウミウチワとか綺麗なバックで撮れたんだけど・・・

　第三鉄塔ではなぜかフグさんが数匹、ぽよぽよと漂ってました。その中からモヨウフグさんをパチリ。

　フグさん同様にふわふわしてたハタタテダイさんをパチリ。沖縄だとオニハタタテダイさんの方がメジャーなので、Theハタタテダイさんを撮るのは久しぶりかも。

　イシガキカエルウオさんがとっても綺麗なトコにいたのでパチリ。

　グルクンの群れに混じってウメイロモドキさんも数匹やってきました。この子を見ると「南国」って感じがしますね♪

　ウミトサカがあるトンネル脇にイイ感じにウツボさんがいたのでパチリ。なかなか良い感じに撮れました☆

　岸に戻る途中に見かけたニュウドウダテハゼさん。腹びれがキレイなんだけど、とっても臆病でコレが精一杯！

　岩と間違えて手をつきそうになり、慌てて逃げていったコブシメさん。見事な擬態でした！

　３本潜った後は忘年会！いやー美味しかったですー☆