沖縄にて２（その５）

Point：ホーシュー，真栄田岬

さて翌朝。今日は沖縄本島ビーチを攻めます。

　まずはホーシュー。沖縄を代表するビーチポイントなのでどんなところだろうと思っていたら…怪しげな細い道に車を駐めてセッティング。器材を背負ってごつごつの道無き岩場を降りていくこと10分。ようやくたどり着いた磯からエントリーするのですが…とにかくしんどい！というより危ないです。足を滑らせたり躓いたりしたら血だらけの大けが間違いなしって感じです。
　でも，それを乗り越えて海に入ると「ここがビーチポイントか！」とびっくりするくらい豪快なドロップオフが切り立ってます。うーんゼイタクだ～！

ここでの私のお目当てはこちら。ピグミーシーホースこと”Hippocampus bargibanti”です。
　ドロップオフの途中，-25mくらいのところに生えていたウミウチワに３匹ほど付いてました。今回の来沖の最大目的がこの子の撮影だったワタシ。ここでDECOぎりぎりまで放置してもらって心ゆくまで撮影させてもらいました♪

「ホーシュー」というポイント名は，ドロップオフの向こうにその名のとおり馬の蹄鉄(horse shoes)のカタチをした根がずんっとそびえていることに由来しています。
　ピグミーの撮影を終えたワタシは-15mくらいのホーシュー岩のてっぺんでのんびりすることにしました。岩の上ではクマノミさんの夫婦がふわふわと。

ワタシがピグミーを撮ってたあいだ，ガイドさんはドロップオフでウミウシを集めていたようです。ホーシュー岩の上で本日の「コレクション」をお披露目。
　まずはユキヤマウミウシさん。

お次はモザイクウミウシさん。

アラリウミウシさん。この子はとっても綺麗な子だな♪

ミゾレウミウシさん。沖縄に来るとよく見かける子だけど，触覚や二次鰓のラメがとってもキレイで好きな子です。

ゾウゲイロウミウシさん。一時期シンデレラウミウシさんに対抗してか「カグヤヒメウミウシ」なんて呼ばれていた時期もありましたね。

ホーシュー岩付近にはちょっとしたトンネルもあります。中にはナミマツカサさん（？アカマツカサさんかも。区別が付きません…）がいっぱい。

ナミマツカサさんの群れに混じってたアバサーことハリセンボンさん。大きな目がキレイ。

ウミウシ好きにはたまらないミガキブドウガイさん♪3cmくらいあるとっても大きな子でした。

つい最近になって正式和名が付いたキホシミガキブドウガイさん。産卵中でした。

大満足のホーシューを後に，お次は沖縄最大のビーチポイントである真栄田岬に向かったのですが…入り口の駐車場にはご覧の通り大行列が。トップシーズンですものね。
　待つこと数十分。ようやく駐車場に入ることができました。素早くセッティングをして，名物の長～い階段をてくてく下りること10分。ホーシューと違って普通の階段なのですが距離が長い！これはこれでハードです。
　ようやく，エントリー口（ここはホーシュー同様に普通の磯）にたどりついてエントリーです。

さて，ここはのんびりと壁沿いに泳ぐスタイル。壁には例によっていろんな生物が楽しめます。まずはジャパピグそっくりの”Hippocampus severnsi”さん。ワタシは初見でした。

グラスシュリンプの名に恥じない透明感がステキなナデシコカクレエビさん。

クダヤギの隠れていたその名もクダヤギクモエビさん。紅白のカラーリングがおめでたい。

ここまでドハデなハダカハオコゼさんは初めて見ました！目がチカチカしますな。

さて，そろそろエアが無くなってきたな～とエントリ口に戻ってきたら，ミズンのとんでもない大群が埋め尽くしてました！

すっかり囲まれて360度ミズンだらけ。エアを吐くと，そこだけ水面が見えます。いやぁ～すごかった！

さて，今日は２本でおしまい。本日のお昼ご飯は浦添総合病院のすぐそばにある「とん吉食堂」。ここで「骨汁」をいただくのがお目当てだったのですが残念ながら品切れ。そこでワタシはてびち定食をいただきました。骨汁やトンカツといった豚肉をウリにしてるだけあっててびちも絶品でございました～♪