島の先生

 NHKで放送された「島の先生」。全6話の放送が終わりました。
 南の島が舞台というのに惹かれて,ドラマをあまり見なくなったワタシですが珍しく全話見ちゃいました。 
 で,感想ですが・・・一言で言えば,「大人向けの癒し系おとぎ話」といったトコかしら。
 映像はとにかくキレイ。そして癒される風景がこれでもか!とばかりにてんこ盛りです。思わず舞台となった加計呂麻島のダイビングショップを検索しちゃったくらい(笑)
 語られるストーリーは,本気で取り上げればけっこう重いです。いじめ,親子の確執,過疎に継父との関係,そして子への虐待・・・しかし,あえて(おそらくは「あえて」なんでしょう。)深く掘り下げず,なおかつあり得ないくらいにハッピーエンドへとつなげていくあたりはまさに「おとぎ話」的。現実じゃあこんなにうまく話が運ぶことはあり得ないよねー!と思っちゃうんだけど,でもそれが不快には感じません。舞台の美しさということもあるだろうし,仲間由紀恵さんや石坂浩二さん,井浦新さんといった実力あるキャストの演技のおかげということもあるし,そして子役達の爽やかな笑顔やあり得ないくらいの美しい人間関係を見ていたいという「大人の事情」もあるんでしょうね。こういう心を持っていたい,みんなこうありたい,という美しさに飢えているのかも。
 現実逃避と言われればそうだけど,でも,エンターテイメントの役割ってそんなもんでしょ。

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