JR乗りつぶし旅行~函館本線(後編)

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翌朝。ひとっ風呂浴びた後は広い大食堂でバイキング形式の朝食です。
 道南名物のイカ刺しにタラコは外せません。どっちもとっても美味でした♪

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美味しいオカズにとってもご飯がススム君なので,調子に乗ってご飯をお代わり♪
 係のヒトが調子に乗ってアニメ盛りしてくれちゃいました!

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食後,もうひとっ風呂浴びてふと時計を見ると,朝の函館行きに間に合いそうな時間。ホントならお昼過ぎの次の列車までのんびりするつもりでしたが,急いでチェックアウトして駅に向かいました。

 白樺林の別荘地をてくてく15分ほど歩いて鹿部駅に到着。雲一つ無い空の向こうに駒ヶ岳の姿がとってもきれいに見えました。

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駅はもちろん無人駅。

 駅舎の中は,地元愛を感じさせる貼り紙にあふれてます。

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JR北海道からの感謝状。どうやら駅周辺の美化に努めている地元グループみたいです。

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しばらくすると,遠くからエンジン音が聞こえてきました。
 おかしいなぁ~まだ定刻には早いけど…と思っていると,やってきたのはDF200形機関車に牽引された貨物列車でした♪

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貨物列車が通過してしばらくすると,ようやくお目当ての列車がやってきました。

函館本線(砂原支線・仁山回り)普通  鹿部(08:37)→函館(09:35)
列車番号2840D キハ40形1700番台気動車(キハ40-1792単行)

キハ40形1700番台は,昨日乗ったキハ40形700番台にエンジン換装や内装いじりなどの延命措置を施した車両。要するにJR北海道には車両を新造するカネが無いのでもうちょっとキハ40形にガンバッテもらおうという涙ぐましい話なのです。ローカル色濃いキハ40形は決してキライじゃないので,ワタシ個人としては嬉しい限りの話でありますが。

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鹿部を発車すると,列車は渡島半島の縁をぐるりと回り込むように函館本線砂原支線を函館に向けて走ります。車窓の外には朝日を浴びる美しい駒ヶ岳の姿がそびえていて嬉しい限り。

 さて,今さらですが今回使用した乗車券の写真を見ると,経由としては「千歳線・函館本線」とのみ書かれており,砂原支線についてはまったく書かれておりません。ついでながら,運賃も実は本線(大沼公園回り)で計算されています。
 そんな乗車券で鹿部駅回りでしかも途中下車までしちゃっていいの?と思われるかもしれませんが,実は大沼駅と森駅の間は「経路特定区間」に指定されておりまして両駅の間を通過する乗車券の運賃は実際の乗車経路にかかわらず本線経由で計算されることになっているんです。そして,乗車券の営業キロが100kmを超えていれば砂原支線回りでの途中下車も認められています。
 うーん,いい制度ですねー!

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しばらくすると,列車は大沼湖畔に出てきました。
 さすがに土地が有り余っている北海道。このあたりでは鉄道以外に人工物がほとんど目につかず見渡す限りの大自然。そういえば,大沼は去年(平成24年)にラムサール条約に登録されたばかりみたいですよ。

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鹿部駅から1時間ほどで列車は終点の函館駅に到着しました。

 改札口でまずは昨日の特急料金\1,100ナリを精算して(車内改札が来なかったんですよ~(苦笑))から,駅前の朝市へ向かいます。

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さて,帰りの飛行機は午後。駅前の朝市でお土産を買っても時間はまだ10時前。函館観光を楽しむ時間は十分にありそうです。
 とりあえず駅前から函館市電に乗ってみましょうか。

函館市電2系統 普通  函館駅前(10:17)→五稜郭公園前(10:34)
列車番号29 函館市交通局8100形電車(8101)

この函館市電8100形も,ついさっき乗ったキハ40形1700番台と同様に函館市電800形を車体更新(台車など下回りはそのまま流用し,上の「箱」だけ新造したもの。)して生まれた車両です。なので,走り出すと昔懐かしい吊り掛け駆動のブ~ンという重低音が鳴り響きます(笑)
 それもまた,味があっていいんですけどね。

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そういえば函館は何度か来てるのに五稜郭に行ったことはないなぁ~と気づき,五稜郭公園前の電停で途中下車。ぷらぷらと五稜郭公園へ向かって歩いていると,なにやらでかいタワーが見えてきました。

 とりあえず,中に入ってみましょうか。

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ここはその名も「五稜郭タワー」。五稜郭を見下ろすことができる観光施設です。

 五稜郭の最大の特徴はその城郭のカタチですが,それは「上」から見てみないとよく分かりませんよね。というわけで,五稜郭の脇に初代のタワーができたのは東京五輪があった1964年のこと。現在のタワーはそのお隣に建設された2代目で2006年に完成したそうです。
 で,初代タワーの跡地にはアトリウムが建設され,このように五稜郭のシンボルとも言える土方さんがお出迎えしてくれたり…

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大砲で脅されたり(爆)します。

 そのほかにもミュージアムショップやカフェなんかもあってなかなかの人気ぶりです。

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さて,せっかくここに来たら上らないテはありません。が,展望台のチケット売り場にこんな看板が。時計を見ると次回の開催時刻まであと10分といいタイミングなので,こちらも併せて申し込んでみましょう。

 時間までエレベーター脇で待っててね,と言われて待つこと10分。やってきたガイドさん(キレイな方でしたよ♪)から渡されたイヤホン付きレシーバーを装着して,いざいざ展望フロアへ向かうエレベーターへ向かいます。

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到着したのは地上90mの展望2階フロア。ここから見下ろす五稜郭はさすが!という感じで見事な星形をしています。
 さて,この展望2階フロアには箱舘戦争を中心とした五稜郭の歴史解説ミニチュアがずらりと展示されていて,ガイドさんの解説を聞きながらふむふむと巡ること約30分。これでプラス\200ならかなりお得だったと思います。

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五稜郭の反対の南側には函館の中心街,そしてその向こうには函館山があります。ガイドさんの解説によれば,箱舘戦争の頃と違って今は函館市民の大半は五稜郭のさらに北側に住んでいるんだとか。東京の山手線の内側にあまりヒトが住んでいないのと同じなのね。

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東側の風景。津軽海峡の向こう側にうっすらと見える陸地は下北半島。その距離は短いところでは20km弱くらいなんだとか。こりゃー大間の原発に函館市がピリピリするのも分かりますね~

 展望2階フロアをぐるりと1周したところでガイドツアーは終了。あとは自由に散策します。

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展望1階フロアに降りると,そこは売店とカフェスタンドがありました。
 ちょうど小腹が減っていたのでメロンとバニラの2色ソフトをいただきまーす♪

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地上に戻って,今度は五稜郭の中へ行ってみましょう。

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橋を渡って中に入ると,箱舘奉行所の一部の建物は再建されているものの大半のスペースは「公園」。親子連れがボール遊びに興じていました。平和だねぇ~

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五稜郭から電停に戻ると,やってきたのは1両だけ残っているさっき乗った8100形のベース車両の800形でした♪

函館市電2系統 普通  五稜郭公園前(12:20)→函館駅前(12:36)
列車番号58 函館市交通局800形電車(812)

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Wikipediaによれば1965年とワタシが生まれるよりも前に製造されたこの車両,なんと床は木です!まだこんなのが残ってるんですね~びっくり。
 800形で唯一残っているこの812号は今のところ2016年に車台更新されて生まれ変わる予定なんだとか。運が良ければまだ乗れますね~♪

 函館駅まで戻ったワタシはその足で朝市に隣接する食堂へ。ちょうどお昼時ですからね。

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まずは,今回の目的であるホタテをじっくりと炙り焼きでいただきます。

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さすがに旬のホタテは美味しい☆
 ビールがとっても進みます~

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んでもって,シメはホタテとイクラの二色丼。

 これもとっても美味しいんだけど,組み合わせとしてはちょっと失敗。イクラの味が濃すぎてホタテのほのかな甘みが飛んじゃうんですよね…ま,ホタテだけ取りだして刺身として食べればいいんだけどね。

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すっかり満足したワタシはちょっと早めに空港へ。函館は空港と市街地のアクセスが20分ごとに出ているバスで20分程度ととっても便利です。
 売店でお買い物を住ませてからは搭乗開始時刻までゆっくりカードラウンジでコーヒーをいただいてから搭乗口へ。

ANA864便 函館(HKD)(15:45)→東京/羽田(HND)(17:10)
使用機材 ボーイング777-200

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使用機材はB777-200。今や日本の空での主役とも言える「トリプルセブン」のベーシック機です。座席数405席のこの機材,でも今日は満席でした!やっぱし函館って人気あるんですね~

 搭乗口前がとっても混雑していたので,ワタシはまたもやSFC特権の優先搭乗でさっさと機内へ。まだガラガラのうちに土産物をオーバーヘッドコンパートメントに突っ込んで着席しました。満席便だと土産物をしまう場所がなくなって最悪預け手荷物にされちゃいますからね。

 定刻よりやや遅れてRWY30より離陸。羽田空港には定刻にRWY34Rに着陸しました。

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