葉山にて23

Point:葉山・芝崎×2

2013年1月12日  気温10℃ 水温13℃ 透明度25m

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正月の初潜りが海況不良で延期になっちゃったワタシ。12日になってようやく初潜りをリベンジできることになりました。新年早々クローズに当たるなんて幸先悪いなぁ~と思っていたら,この日一緒になった女性二人組のお客さんは「アラシーズ」を名乗るくらいに海況不良に当たることが多いんだとか。うーん,フアンだ…

 冬は空気が澄んで富士山がとっても近くに見えることが多いのですが,この日は湿度が高いのか遠くに霞んで見える程度です。何かの予兆かしらね,どきどき。

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さて,エントリーすると…

うわ~!すごいキレイーーー!!!

思わず絶叫しちゃうくらいの透明度です。ざっと,25mは見えていたかしら。
 伊豆諸島や沖縄あたりじゃ20m程度の透明度は普通ですが,いくら透明度が増す冬とはいえ葉山で20m overの透明度になることはそうそうありません。大感激です!!

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水深2m前後のところで群れていたツマグロハタンポさんの群れ。カジメやホンダワラと併せて冬の葉山のワイド写真ではしょっちゅう登場する常連さんですね。

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鮫島へ向かう途中の水路。カジメもだいぶ成長してきましたね。それにしても,すごい透明度だ~☆

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ふわふわと漂っていた,通りすがりのアカメフグさん。

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鮫島が見えてきました。…って,この距離から見えることってあり得ないんですけど!
 思いっきりブチ抜けた透明度のおかげで,鮫島名物の魚群が大迫力で鑑賞できました♪

 手前の岩場ではツマグロハタンポがキラキラと陽の光に輝くように群れていて,メジナの群れは水底から水面すれすれまでを縦横無尽に駆けめぐり,中層にはぶわっとスズメダイの大群が広がる。そしてそこへボラの群れがミサイルのように突っ込んで…といつまで見ていても見飽きない水中スペクタクルが繰り広げられておりました。とにかく,すごかった!!

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さて,鮫島沖では昨年末から正月にかけて,葉山では珍しいムレハタタテダイさんの大群がいらっしゃったのですが…
 ここんとこ姿を見せないな~と思っていたら,岩陰でひそかに身を隠していらっしゃいました。

 本来はもうちょっと暖かい海を好む子たちなので,13℃の水温では十分に動けなくなってきちゃったみたい。
 できれば無事に春を迎えてほしいところですが,そろそろ限界かしらね…

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フツーのガイドさんならまず紹介しない変態ネタを好むガイドさんが大興奮で紹介したのがこの貝。岩の上で堂々と佇んでおりました。

 「ハラダカラガイ」というこの貝,葉山の海でウン十年も潜っているガイドさんでも初見だったんだとか。そう聞くと途端に後光が射しているように見えてくるからフシギ。

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オルトマンワラエビさんがいつも付いている鮫島沖のヤギ。同時にウミウサギ系の貝もよく付いているのですが,今回付いていたのはちょっとレアなムラクモキヌヅツミガイさん♪とってもキレイな貝ですね…

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そのすぐ近くの岩陰にはベンケイハゼさんが潜んでいました。

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鮫島沖名物のオノミチキサンゴ。ポリプが満開でした♪
 これだけの透明度だといい絵になりますね~。ついでにちょこっとSILKYPIXでいじったら,葉山とは思えないような写真になっちゃいました。

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エントリー口付近に戻ってきたら,ボラの群れが水面をすいーっと走り去っていきました。にぎやかになってきた海草とともにパチリ。水がとっても澄んでいるので,水面が鏡のようになってます。

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2本目。水温が13℃まで下がると1時間足らずの水面休息じゃ十分に体温が回復できませんね。2本目の30分すぎからは震えが出てきちゃいました…

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せっかくの透明度なので,今日はワイド写真が中心。海草と太陽を入れてパチリ。中層にはキビナゴの群れも写っているのですが,分かるかしら?

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いわゆる「木村ロード」。今日の透明度だとかなり手前からでも十分奥が見通せます。左端にダイバーのフィンが写りこんじゃってますが…(笑)

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木村ロードを反対側からパチリ。同じ水路なのですが,撮る向きでぜんぜん違って見えますね。

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権太郎岩のオーバーハングと呼ばれている場所。
 あまりに「見えすぎ」ていて,ここがあのオーバーハングか?と一瞬分からなくなりました。いつもはこの岩陰の中に入って初めて「オーバーハング状の岩」が見える状態なもんで。オーバーハング付近の全体像ってこんなだったのね。

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このあたりから,ビミョーに水が白っぽくなって透明度が若干落ちてきちゃいました。なので写真はいつもの「マクロ」系にスイッチ。

 まずは体長1mm未満の極小ルンキナウミウシさん。
 マクロレンズ3枚重ねて撮ったのですが,被写界深度が薄すぎてビミョーにピントが合わないんですよね…

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ヒロウミウシさん。葉山を代表するウミウシのひとつ,ではないでしょうか?

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磯の危険生物の代表格であるヒョウモンダコさん。ダイバーなら常識のはずなんですが,以前「変わったタコ見つけたよ~」と素手で掴んで持ってきた方がいらっしゃったらしいです。知らないって,オソロシイ…
 このホームページをご覧になっているノンダイバーの方のために説明しますと,このヒョウモンダコさんはその唾液にテトロドトキシンという猛毒を持っておりまして噛まれるとそれが体内に注入されます。テトロドトキシンとはいわゆるフグ毒でして呼吸中枢を麻痺させます。なので,すぐに人工呼吸等の治療を施さないと「お逝きなさい」になっちゃいます。

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ヒョウモンダコさんの名前の由来でもある青い「ヒョウ柄」は興奮した時に鮮明になります。これで有毒生物だよってことをアピールしてるんですね。ヤドクガエルさんが毒々しいカラフルな体色をしているのと同じ理屈です。

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キヌバリさん。胸鰭が青みがかっているのは婚姻色です。もうそろそろキヌバリさんの求愛シーズンも終わりのはずなんですが…

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こちらはバリバリの求愛シーズンを迎えているチャガラさん。カラフルなヒレがとってもキレイです♪

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ここでガイドさんが

「荒れてきたのでそろそろ撤収」

というメッセージ。上を見ると,岩に猛烈な波がサッパーン!と砕けまくってます。
 やばっ!と急いで岸へと向かったのですが,浅場へたどり着いた時には猛烈な波とうねりでエキジットは一苦労でした。
 「アラシーズ」のジンクスは今回も健在だったようで…(爆)

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