JR乗りつぶし旅行~大糸線,篠ノ井線~(前編)

この夏の「乗り鉄」用に買った18きっぷ。残り1回分が残っていたのでちょいと日帰りでお出かけしてきました。

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今回の旅はここ,新前橋駅から始まります。

JR上越線 普通 新前橋(07:56)→水上(08:49)
列車番号725M 107系100番台電車

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乗るのはこちら,北関東の主力車両のひとつ107系100番台電車。長距離乗車も珍しくないのにオールロングシート(トイレの横を除く。)というKYな電車です。そして,今日は高校生がたっぷり乗る土曜日なのに2両編成というKYぶり。案の定,車内はコミコミ…はぁ。

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大混雑だった車内も渋川駅あたりから空いてきて,沼田駅に着いたらガラガラに。そして,車窓は利根川の美しい渓谷美が見えてきました。

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終点の水上駅に到着。ここから乗り継ぐ列車までは約1時間あります。せっかくなのでちょいとお散歩してみましょうか。(前に同じルートで新潟に行った時と同じですが…)

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水上駅は谷川岳登山のゲートウェイ駅です。ちょうど,谷川岳行きのバスがやってきました。

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さすがに水上までやってくると少々秋の訪れが早いみたい。秋桜は今が見頃でした。

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駅近くにかかる橋から眺めた利根川。最近,この川ではラフティングなんかもできるみたいです。熱海同様に社用族が減った温泉街はあれこれと個人客を呼び込む方法を考えてるんですね。

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水上駅の北側線路沿いにあるSL広場。D51が静態保存されてます。ちなみに,上越線の高崎~水上間ではSLを使った臨時列車も運転されており,このSL広場近くにはターンテーブルも設置されてます。
 さて,そろそろ駅に戻りましょうか。

JR上越線 普通 水上(09:47)→越後湯沢(10:21)
列車番号1733M 115系1000番台電車(N9編成)

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水上駅で待っていたのは新潟3次色に塗装された115系N9編成です。
 私が駅に戻ったときはガラガラだったのですが,高崎からの後続列車(727M)が到着すると猛烈な席取り合戦が展開されてあっという間に超満員になりました。もちろん,私の座っているボックスシートも4人掛けの満員御礼。

 それでも,新清水トンネルに入ると車掌さん(きれいな女性でしたよ♪)が検札にやってきてちょっとビックリ。見ていると8割方の乗客が18きっぷ利用のようでした(笑)

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水上駅から40分ほどで越後湯沢駅に到着。ここで私は端っこの0番線に停車中のほくほく線直通快速列車に乗り継ぎます。

JR上越線,北越急行ほくほく線
 快速 越後湯沢
(10:39)→直江津(12:01)
列車番号3832M HK100形0番台電車

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待っていたのは北越急行HK100形。車内は半分がクロスシートで半分がロングシートという構造。1時間以上の乗車時間なのにトイレが付いていないのがちょっと…ちなみに,車掌さんも発車前に何度も「車内にトイレがないので駅で済ませてね」と放送してました。ご丁寧に,特急通過待ちを行う六日町駅でも「この間にトイレに行っておいてください。」なんて案内していたのが笑えました。

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もちろん北越急行はJRじゃないので18きっぷは使えません。車掌さん(ワンマン運転なので運転士が兼務)に発車前に発券をお願いすると「今はこっちの方が安いんで。」と普通列車専用の一日乗車券をくれました。ほくほく線内(六日町=犀潟)の正規運賃が950円なので確かに250円も安いですね♪

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この日,なぜかこの列車は超満員になりました。私は何とか座席を確保しましたけど,どうしたんでしょうね?

 越後湯沢からしばらくはひたすら魚沼郡の穀倉地帯。日本有数の米所だけに一面の田んぼが広がります。

 六日町駅からほくほく線に入ると,今度はひたすらトンネル。元々関東と北陸を結ぶ短絡ルートが建設目的だけに,線形をできるだけ直線にして特急列車は最高速度160km/hと在来線では最高速で走れるようにした代わり,大半がトンネルになっちゃったんですね。

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越後湯沢駅から1時間ほどで中間地点のまつだい駅に到着。ここで大半の乗客が降りていきました。後で調べたところでは,ちょうどまつだい駅近くで「大地の芸術祭 越後妻有アートトリエンナーレ2012」という世界最大規模の芸術祭が行われていたようです。

 それはともかく,この乗客をワンマン運転の運転士兼車掌さんが一人でさばいていたためこの駅で10分以上の停車を強いられてました。もちろん,10分程度の遅延。
 こういうイベントが開催されてることは分かってるんでしょうから,ちゃんと臨時の駅員(ほくほく線の駅は大半が無人駅なんです。)を置くとか対応して欲しいですね!

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一気にガラガラになった快速列車は,その後も遅れを回復できないまま終点の直江津駅に到着。ほくほく線は単線な上,普通列車も車両性能ギリギリのダイヤを組んでいるのでいったん遅れると回復しづらいみたいです。
 ホントなら7分の乗り継ぎ時間を利用してお昼ご飯の駅弁を買う予定だったのですが,これじゃ接続の普通列車に乗り継げるかも怪しいです…(涙)

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(上の写真は糸魚川駅で撮影)

 幸い,接続列車はちゃんと待っていてくれました!しかも,ダッシュで飛び乗ってしばらくすると,
「ほくほく線からお乗り継ぎのお客様,お急ぎいただきましてありがとうございました。」
というアナウンス。こういう心遣いは嬉しいですね!

JR信越本線
 普通 直江津
(12:08)→糸魚川(12:47)
列車番号550M 413系電車(B2編成)

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信越本線は直江津駅を出ると糸魚川までひたすら日本海沿いを走ります。車窓はトンネルの暗闇か,それとも青い日本海か。
 前日の天気予報じゃ曇りや雨の予報だったのですが,誰かの日頃の行いが○かったのかとても気持ちの良い晴天になりました♪

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定刻より8分遅れで糸魚川駅に到着。
 ここでは元々30分弱の乗り継ぎ時間だったので焦る必要はありません。直江津で買いそびれた駅弁をここで仕入れて大糸線の乗り継ぎ列車を待ちます。

JR大糸線 普通 糸魚川(13:12)→南小谷(14:13)
列車番号430D キハ120形300番台気動車

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やってきたのはJR西日本ローカル線の主役キハ120形。単行のワンマン運転です。……やっぱ,大糸線って冷遇されてるんですね。
 でも,18きっぷシーズンの大糸線はそこそこ人気があるようで単行のディーゼルカーはたちまち満員に。中にはほくほく線からずっと見かけている顔も数名いらっしゃいました。

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キハ120形300番台はセミクロスシート。でもクロスシート席は一瞬で埋まってしまいやむなくロングシートの座席でお弁当を広げることにしました。
 糸魚川駅で買ったのは日本海岸の町らしい「ほたて釜飯」。味のしみたホタテがゴロッと3つ豪快に乗っている釜飯です。美味しかった~♪

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北陸新幹線完成に伴う信越・北陸本線の経営分離で大糸線をどうするかという大問題がありますが,その資料にするのかこんな広告がぶらさがっていました。何とか残してもらいたいものですが…

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糸魚川駅を出ると,大糸線は北アルプスの東側を姫川に沿ってひたすら登っていきます。急勾配,急カーブが続く線形のため,そこかしこに25km/hの速度制限の標識がありました。
 晴れていれば素晴らしい渓谷美と北アルプスの山岳美が楽しめるところでしょうが,残念ながら日本海からちょっと山に入るとすぐに大粒の雨が降ってきて…orz

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糸魚川駅から1時間ほどで終点の南小谷駅に到着です。ここでは雨は上がっていました。

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改札口脇にはこんな駅票がありました。海抜513mって高尾山(599m)よりちょっと低いくらいなのね。

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次の列車まで少々時間があったので駅の周りをお散歩。
 駅舎はちょっとロッジ風です。

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駅の脇には姫川が流れてます。

 タクシーを使えば近くの温泉でひとっ風呂もできなくはありませんが,慌ただしく温泉に入っても…と思ったので30分ほど周りをお散歩してから再び駅に戻りました。雨も降ってきましたしね。

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