北海道乗り鉄旅行~前編~

前にもここで書いたとおり,先月ANAから「年内に2回乗ってくれれば2,000 mileあげるよ♪」っていうお誘いメールが舞い込みました。2,000マイルといえば,HND=OKAを割引運賃で往復したときのフライトマイル並み。1マイル=\3で換算(特典航空券によってはそれくらいの換算率にはなります。)すれば\6,000をタダでくれるようなもの。最近では滅多にお目にかかれない大盤振る舞いキャンペーンです。
 そういうわけでお誘いに乗ることにしたワタシですが,問題は行き先。土日で行くとなるとダイビング旅行は無理があります(HAC以外はせいぜい1,2本しか潜れませんのでね。)。そうなると目的は鉄道旅行かな~とあれこれプランを検討した結果 「山線経由の函館本線乗りつぶし旅行」 に決定!しました。

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羽田発のANA便に乗るのは去年の年末以来ほぼ1年ぶりになります。
 いつの間にか,上級会員専用保安検査場(通称「高僧ルート」)が移動してラウンジに直結されていてちょっとビックリ。まごまごしちゃいました。
 搭乗口が北ピアだったので以前愛用していた北ピアラウンジに行ったのですが工事で閉鎖中。仕方なくリニューアルしたばかりの本館北ラウンジへ向かいます。
 さすが,新しいだけあってキレイですね~!ANAらしいシックで落ち着いたデザインに統一されています。
 そして嬉しいのが,ソファーの横などあちこちにコンセントがあること。ケータイの充電やモバイルPCなど使うのにとっても便利です。

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ビジネス客向けのデスク席も席数が増えて設備も充実しました。デスクチェアは背もたれも大きく座り心地がバツグン(ウチにも欲しい!)♪そしてもちろんデスクコンセントも備え付けてあり,M-ZONE(無線LAN)も使えました。
 ちょっと寂しいのが,ラウンジの窓ガラスがかなり上の方まで曇りガラスになっていて滑走路が見えないこと。以前愛用していた北ピアラウンジ(まだsignetでしたが。)では窓際のカウンター席から飛行機を眺めながらコーヒーを1杯ってのが定番の楽しみだったのですが,このANAラウンジではそれができません…

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定刻の30分前になったので搭乗口に向かいます。エプロンにはこれから乗るB747-400が停まっています。

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搭乗口。そろそろ人が集まって搭乗開始,といったところでしょうか。

ANA55便 東京/羽田(HND)(09:00)→札幌/千歳(CTS)(10:35)
使用機材 ボーイング747-400

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窓の外を見ると,ナニやらエンジン付近でカバーをはずしてごそごそしています。定刻に間に合うんでしょうかね?

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心配していると,案の定「Deleyed」の表示が出ちゃいました。出発が10分遅れるそうです。
 千歳から電車への乗り継ぎ時間が30分とってはあるのですが,少々不安です…

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やがて,出発遅延は30分に拡大!こうなるとCTSでの乗り継ぎは絶望的です…どうしよ。

 最悪欠航して振り替え便…という事態まで頭をよぎります(そうなると今日中に函館へたどり着けず旅行全体キャンセルとなりかねません。)。

 やがて搭乗開始となりSFCの優先搭乗で真っ先に搭乗したのですが,席は後方出口の目の前にある非常口席(19A)。焦って乗る必要はなかったですね…
 この席,ドアの出っ張りがあるので「足元広い」マークは付いていませんが,他の一般席よりは遙かに快適でした。窓からの景色も楽しめましたしね。何より降機がスムーズにできるのが嬉しいです。

 結局,30分遅れでRWY16Lから離陸。CTSではRWY19Lに着陸しました。

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飛行機を飛び出して地下の新千歳空港駅に向かったのですが,uシートを予約していた快速エアポート111号はとっくに出発済み。泣く泣くみどりの窓口(この駅はいっつも長蛇の列ができるんですよね…もうちょっと,窓口を増やして欲しいです。)でチケットを変更しなきゃです。
 まずはこのキップを払い戻そうとしたのですが,JR東日本でのクレジットカード購入のためJR北海道の窓口での払い戻しは不可とのこと。乗車変更証明をしてもらい後日JR東日本の窓口で手続きしてくださいとのことでした。

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快速エアポートuシート指定券は自由席特急券に変更。新たに静狩経由の乗車券をお買い上げします。これから山線経由じゃ函館到着は真夜中になっちゃいますものね。おとなしく海線経由の特急を使うことにします。
 ここまでお買い上げしてからホームへ行き,とりあえず南千歳駅へと向かいます。

千歳線 快速エアポート115号  新千歳空港(11:34)→南千歳(11:37)
列車番号3877M 721系電車

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予定より30分遅れて南千歳駅に到着。海線経由の場合はここで千歳線上り列車に乗り換えです。

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苫小牧方面の上り列車の時刻までかなり間があったので駅の外に出てみました。

 駅前には真新しいアウトレットモール「レラ」があります。一応ラーメンコートもあるようですが,この日は曇天ながらも気温が高くて「ラーメン」という気分じゃなかったのでパス。

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結局,この日のお昼ご飯は南千歳駅の売店で買った「ホタテ釜飯」。少々濃いめの味付けながら,けっこうおいしかったです。ご丁寧に売店のレンジで暖めてもらうこともできました。

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お腹がふくれたところでホームに降りて,しばし「撮り鉄」を楽しみます。
 こちらはキハ283系釧路行きの「スーパーおおぞら5号」。

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こちらは789系1000番台の旭川行き「快速エアポート123号(札幌から特急「スーパーカムイ19号」)」。

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721系の新千歳空港行き「快速エアポート116号」。観光キャンペーンをやっているのか,ラッピングがされてますね。

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731系の苫小牧行き普通電車。以前,この車両で運転された岩見沢行きの「いしかりライナー」に乗ったことがありますが,ロングシートの上に寒くて嫌な車両でしたね…

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そうこうしているうちに,そろそろお目当ての列車がやってくるみたいです。

千歳線・室蘭本線 特急スーパー北斗12号  南千歳(12:48)→東室蘭(13:36)
列車番号5012D キハ281系気動車

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やってきたのは函館行きの特急「スーパー北斗」281系ディーゼルカー。先日トンネル内で火災を起こした283系の1世代前の車輌です。
 火災ですっかりイメージダウンしちゃいましたが,この車輌はキハ283系と共にJR北海道のフラッグシップ車です。この車輌の投入により札幌=函館間は大幅な高速化が実現し,札幌=函館間の航空便との競争にほぼ決着が付いたくらいですからね。

 乗ってみると,なんと超満員!座席はおろか,通路まで人があふれてます。やむなく登別まではデッキで立ってました。
 ようやく登別で空席を見つけて座ったのですが,そこからわずか10分で東室蘭駅に着いちゃいました。

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東室蘭駅は室蘭へ向かう支線との分岐駅。けっこうな人が降りていきました。

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んでもって,次の乗る列車がこちら。長万部行きの普通列車です。

室蘭本線 普通  東室蘭(13:45)→長万部(15:14)
列車番号478D キハ40形1700番台気動車

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車輌はキハ40形1700番台の単行!もちろんワンマン運転です。
 ガラガラだろうと思っていたのですが,乗ってみると高校生が結構乗っていました。よく考えたら,今は土曜日も授業があるんですね。
 室蘭本線は線形改良を経て特急列車はほとんどの区間を最高速度の130km/hですっ飛ばすのですが,普通列車はのんびりしたものです。特急なら東室蘭から長万部まで50分足らずですが,普通列車は同じ区間を倍近い90分もかけてトコトコと走ります。

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東室蘭から長万部へ向かう室蘭本線はひたすら内浦湾沿いを走ります。車窓からの景色はなかなかのものです。

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ウトウトと居眠りをしてふと目が覚めると,「礼文」駅にとまっていました。礼文島と同じ名前ですが,Wiki先生によるとまったく関係はないそうです。

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礼文駅を出て長いトンネルを抜けると,そこが小幌駅。日本有数(?)の秘境駅として有名です。
 何しろ,駅なのに道路へも接しておらず,あるのは海岸に向かう獣道のみ。普通列車ですら半数近くが通過してしまうという秘境ぶり。

 それゆえに鉄道ファンの心をくすぐるらしく,ワタシの乗る電車からも一人が降りてゆき,一人が乗ってきました…

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小幌駅を発車するとまたもや長いトンネル。それを抜けるとだだっ広い田園風景が見えてきます。いかにも北海道らしい光景ですね。

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やがて,倶知安からの函館本線と合流して終点の長万部駅に到着です。

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