かなり,がっかり

今日も夕方までは良い天気。洗濯は昨日終わらせたので,お買い物をしてから宇都宮のプールで一泳ぎして,スタバでのんびりと葉山の記事を書いてました。もっとも,10日の分だけど。早く,16日の分も書かなきゃね…(←でも,まだログすら書いてないけど。)

昨夜は,パソコンにため込んだビデオをのんびり見てました。
 7月に最終回だった「JIN」を見た後(←何しろ,飛ばし飛ばしにしか見てなかったもので…),先日ドラマ化された「魔術はささやく」を見たのですが…これが,がっかり。

 原作は宮部みゆきさんの日本推理サスペンス大賞受賞作。一応「推理小説」の部類に入るのですが,宮部さんらしい微に入り際をうがった人間模様の描写がとてもすばらしい作品です。で,これをどうドラマで表現するのかな~と思いながら見たのですが…うーん,原作をいじりすぎ!
 本屋の場面で宮部みゆき特設コーナーを大写しにするのはご愛敬として,中心となる女性4人の関係から犯人のプロフィール,そしてその動機に至るまですっかり作り替えられてるし,そもそも主人公がなぜこのヒトになるの?って呆気にとられちゃいました。そして,その作り替えで良くなるならともかく,この小説の副次的なテーマの描写が逆に粗雑になっちゃってるとなると…

 そもそも,このドラマって結局何を言いたかったんでしょうかね?
 兄弟愛かな?それとも老人介護の危険な側面でしょうか?いずれにしても原作にはないテーマだし,曖昧模糊として最後までいってもよく分からない。
 「ぬたになる筈のものをうつかり刺身につくつたのと同じ不明を示す」といって小説の戯曲化を否定した芥川よろしく小説のドラマ化を否定する気はないし,二次創作よろしく原作にはないテーマを中心に据えることを否定する気もないけれど,それならそれでもうちょっと完成度を高めてもらわないとねぇ。木村佳乃さんはファンだけど,ムリヤリ彼女を主人公に据えた理由もよく分からないし。

あーあ,口直しに原作を読み返すとしますかね。

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