沖縄にて２（その４）

Point：ドリームホール，なかゆくい（恩納村），那覇シーサイドパーク

３日目。今日の午前中は恩納村でボートダイビングです。

１本目は「ドリームホール」。その名のとおりボートからエントリーすると根の上にぽっかりと竪穴が空いています。

ぶくぶくとガイドさんに続いて穴の中へ。

穴はＬ字形になっていて，竪穴を降りると横穴が続いてます。

ヒト一人がやっと通れる狭い横穴の中はナミマツカサさんがぐっちゃり群れてます。
　角を曲がった向こうには出口が見えてきました。

穴の出口にはキンメモドキさんのすごい群れが！黒い影はすべてキンメモドキさんです。
　このカーテンのような群れ，これでも「だいぶ減ったなぁ」だそうです…

穴から出ると，そこはドロップオフ。ゆっくりと崖沿いを上へ向かいます。途中にはカクレクマノミさんが住んでるイソギンチャクも。

棚上に戻ってきました。穴が結構深かったので，ここで減圧を兼ねてしばし遊びます。
　毎度おなじみハタタテハゼさん♪

ひなたぼっこ中のイシガキカエルウオさん。
　顔が黒いけど，ガイドさんの話ではこれがオスの婚姻色なんだとか。

葉山や伊豆では夏の季節来遊魚として有名なオヤビッチャさん。沖縄ではちゃんとオトナまで成長してすごい群れになってます。

マンジュウヒトデのＢ面に付いていたヒトデヤドリエビさん♪大きさはわずか1cmくらいです。

２本目は「なかゆくい」。ウチナー言葉で「一休み」を意味するその名のとおり，ゆったりとした勾配がある砂地のポイントです。本来なら-15m前後の砂地で遊ぶポイントなのですが，我々はちょっと深場で落としてもらいました。

　お目当ては，-25mくらいのところにあるナカモトイロワケハゼさん♪
　このあたりわざと空き瓶が数個沈めてあって，この子達の「団地」になってるんです。機嫌が良ければ瓶の上まで飛び出して全身を見せてくれることも多いそうですが，ワタシの子はご機嫌斜めだったのかずっと引っ込んだままでした…残念。

さて，-25mで長居してDECOを出しちゃうとこの後が遊べないので，余裕を残して浅場に向かいます。
　途中の大きな網には真っ白なハダカハオコゼさんがゆらゆらしてました。

浅場に戻ると，そこにはフォトダイバー向けの子があちこちにい
ます♪
　まずは，ナマコのＢ面に付いていたウミウシカクレエビさん。

横からも１枚。こっちから見るとまさに「バルタン」ですね。

わずか2mm程度のクサイロモウミウシさん。よく見ると触覚の片方がもげてました。

砂地にぽつんとトウアカクマノミさんのお家がありました。

子育て真っ最中みたいです。

あんまり近づくとお父さんに怒られました。
　トウアカクマノミさんはたぶん日本のクマノミ６種の中でもっとも気が荒いと思います。以前，レッドビーチにいた子ときたらストロボやらマスクやらに体当たりしまくってまったく撮影できなかったくらいです。幸い，ここの子はダイバー慣れしてるのかおとなしくてゆったり撮影させてくれました。

イッポンテグリの若魚。とっても派手なデザインですが，なんでこんな格好しなきゃいけないんでしょうね？

こちらが成魚。オトナになるとちょっと地味になります。

とってもラブラブなウミテングさんのカップル♪
　かわいくてついストーカーしちゃったのですが，二人でトコトコ逃げる様子もこれまたカワイイんです。

さて，恩納村の「なかむらそば」でとっても美味しい沖縄そばをいただいた後は，那覇に戻ってもう１本潜ります。
　向かった先は空港近くの波の上ビーチ。ここは今年４月まで「うみそらトンネル」という臨港道路工事のため閉鎖されていたのですが，4月27日に「波の上うみそら公園」として生まれ変わりました。ダイバー用のシャワー施設まで完備されてビーチダイビングを楽しむこともできます。ただセルフダイビングはまだ受け入れておらず，ショップを通じてのファンダイブのみとなるようです。

場所が場所だけに，中の透明度は3～5mと「見慣れた」感じ。深さもせいぜい7,8m程度なのでマクロ狙いでじっくり楽しむ感じですね。
　枝サンゴが密集しているこのポイント，狙いはニシキテグリさんだったのですが…結果は撃沈。30分ほど粘って，ちらりと「影」を２回目撃しただけでした(涙)
　代わりにイシヨウジさんをパチリ。

泣く泣くニシキテグリさんを諦めて，近くのサンゴの上で佇んでいたアカメハゼさんをパチパチと。

奥の枝サンゴにお住まいなのはキイロサンゴハゼさん。
　以前，石垣島で見たこの子の幼魚はとってもカワイかったのですが，オトナはふてぶてしい顔つきです。
　結局，３本目なのにダイブタイムはたっぷり80分！こんな公園が近所にあったら楽しいのになぁ～