天気の子

 仕事帰りに駅前のTSUTAYAで売ってたのでお買い上げ。すぐに読んじゃいました。
 まあ、本来は映画用のお話なので、

「ああ、この場面は映像ではキレイなんだろうな。」とか、

「この場面は迫力あるクライマックスになるんだろうな。」

みたいなトコがありましたね。新海さんお得意の美しい映像で描いたら映えるだろうと思います。

 で、ストーリーの方はというと、正直、消化不良気味。
 まあ、SFチックなとこに論理的な説明は求められないにしても、主人公が家出した理由もよくわからず、しかもラストではあっさり帰宅してフツーに高校にも戻ってるし。めっちゃ強いはずの家出の動機は最後まで不明なのはいただけないですな。

 それと、映像的には面白そうなクライマックスシーンも、ちょっと冷静に引いて観るとめっちゃはた迷惑な話。っていうか、この話全体が激しく迷惑かつ自己中の固まりみたいなお話です。ラストには

「良い子は真似しないようにね。」

ってキャプションを入れて欲しいくらい。

 新海監督は以前インタビューで「最後のところの意見は別れるかも。」って言ってたけど、この話全体でも賛否は割れそう。
 新海監督はとっても楽しんでこの話を書いたみたいだし、やっちゃいけないことをフィクションで実行して発散する快感は分かるけど、でも端から見てそれに付き合えるかは別物だなぁ、そんな感想をもちました。

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