JR乗りつぶし旅行~宗谷本線(後編)

 さて、翌朝はとっても良い天気です。
 今回泊まったのはこちら「ドーミーイン稚内」です。

 基本的にビジネスホテルなのでお部屋はシングルが中心。ちょっと良いデラックスダブルだとマッサージチェア付きです。風呂上がりのマッサージチェアはなかなか贅沢なヒトトキでしたよ。

 ドーミーインの良いところは、天然温泉の大浴場があるのと、朝食が豪華なこと。最上階の大浴場は露天風呂付きで、未だ寒風吹きすさぶ稚内(この日の最低気温は9℃、最高気温は15℃でした。)ではとっても気持ちよかったです。

 そして、朝食はサーモンやいくらが乗せ放題の「勝手丼」。そして名物のタコを用いた「タコ飯」!
 もちろん両方いただいちゃいました♪

 せっかく稚内まで来たのなら、宗谷岬を見ないわけにはいきません。が、宗谷岬へバスで行こうとするとメッチャ不便でして・・・仕方ないのでレンタカーを借りました。ホテルから徒歩30秒のところにあるニッポンレンタカーで借りたのですが、スズキの「スウィフト」6時間で¥5,000くらいでしたね。帰りは稚内空港で返却できました。
 稚内駅から宗谷岬までは車で40分弱で到着。岬のモニュメントは大勢の観光客(大半は大型バスで訪れた中国人みたいでした。)で賑わってました。

 江戸時代に樺太島を探検した間宮林蔵の銅像。この格好で樺太に行くなんて・・・冬は大丈夫だったんですかね?

 宗谷岬は海岸線ギリギリまで丘陵が迫っていて、崖の上はなだらかな草原地帯。日本の風景とは思えませんね。
 エゾシカさんがのんびり草を食んだりしてて、コッチに気付いてびっくりして逃げて行きました。

 草原の途中にはこんな看板もありまして・・・

 ちょうど、クロユリが見頃を迎えてました。

 一応「高山植物」に分類されるクロユリをこんなところで見られるなんて・・・
 いろいろと逸話が多いクロユリさんでして花言葉は「呪い」だそうです。一方でアイヌの伝説によると、片想いの相手にこっそり渡すと恋愛成就するんだとか。まあどっちでもいいけど(笑)

 宗谷岬沖は1983年9月1日に起きた大韓航空機撃墜事件の現場でもあります。宗谷岬にはその慰霊碑もありました。

 時間が余ったので、稚内市内を通過してノシャップ岬にも行ってみました。
 こちらは宗谷岬と違って観光客もまばら。遠くに利尻富士がきれいに見えますねー。

 なぜか、イルカのモニュメントが。イルカといえば暖かい海の生き物という感じがしますが、イシイルカさんのように宗谷海峡やベーリング海、オホーツク海辺りに暮らすイルカさんもいるみたいです。

 ノシャップ岬の脇にあるのが寒流水族館。お値段大人一人¥500ナリ。

 名物のアザラシプール。ちょっと狭い感じがします。
 ¥100で餌を買って餌やりも可能。餌を買うと分かるらしく、のんびりモードのアザラシさんがとたんにハッスルし始めます。

 こちらはペンギンプール。旭山動物園よりも間近でのんびり見られますね。

 館内はというと、一応クリオネとかドーナツ型の回遊魚水槽なんかもあったりするけど、一方でクマノミなんかもいたりして、どうも名前負けしてる感じが否めません。どうせなら「寒流」に徹して、アバチャンなんかも展示してほしかったなぁ~

 さて、そろそろフライト時刻が迫ってきたので空港へ。稚内市内から空港までは車で20分ほどです。フライトに合わせて稚内駅からの連絡バスがでているほか、夏場の観光シーズンには宗谷岬へのバスもあるっぽいです。
 定期便が就航する空港では日本最北である稚内空港。毎日、ANAの羽田行きと新千歳行きが1日1~2便ずつ飛んでます。ただ、常に強風が吹きつける(この日も10mオーバーの強風でしたが、ここではこの程度の風は”普通”らしいです。)上に冬場は吹雪に襲われるため、就航率は70~80%なんだとか。
 空港2階の保安検査場の手前にはANA直営の売店とレストランもありましたが、さすがにラウンジは無さそうです。
 レンタカー屋さんに返却してからターミナルビルへ入り、そのまま保安検査場を通過して搭乗待合室へと向かいます。

ANA572便 稚内(WKJ)(13:00)→東京/羽田(HND)(14:55)
使用機材 エアバスA321-200(JA113A)

 帰りはANA便。そもそも稚内から羽田へはANAしか飛ばしていないのでJAL修行をする余地がありません。修行じゃないなら有償搭乗する必要もないので、帰りはマイルの特典航空券にしました。
 ついでにこないだ那覇で使い損ねたSFC特典のアップグレードポイントを使用して、プレミアムクラスにアップグレード!フツーなら3万円オーバーのところがタダです♪

 RWY26から離陸して、一路南へ。
 エアバス機は、八丈島に通っていたころはよく乗りましたが、ここ最近はボーイング機ばかりだったのですごく久しぶりです。まあ、あんまり違いは判りませんけどね。

 稚内=羽田便の飛行距離は679マイル。実は羽田発の便では沖縄方面へ向かう路線を除けば最長路線になります。そのせいか、プレミアムクラスで「おかえりなさい。」とCAさんから挨拶されているヒトもいました。折り返し便に乗った修行僧ですかね~(笑)

※ANAではマイレージ上級会員の資格要件が年間の搭乗マイル数の基準しかない(JALのような「回数」基準がない。)ので、必然的に修行僧が乗る便は長距離便に集中することになるんです。しかもプレミアムクラスなら付与マイルの割増しがありますしね。

 上空へあがって落ち着いたところでお食事タイム♪
 プレミアムクラスのお食事はホント酒のアテに合うんですよね~☆とってもゼイタクなひとときです♪

 あ、もちろん今回も白ワイン。2本いただいちゃいましたー!

 高度1万メートルのビストロを楽しんでいるうちに、ヒコーキは津軽海峡を越えて八戸市の上空に来てました。

 お家に帰れなくなっても困るので、酔い覚ましにコーヒーをいただきます。プレミアムクラスのコーヒーは普通席のコーヒーと差別化してるようで、とってもオイシイ上にお茶うけまで出てきます。もちろん、タダ♪

 コーヒーのお代わりをもらっていたら、いつのまにか仙台の手前の松島上空へ。芭蕉が言葉を無くした松島の絶景が上空からも楽しめます♪

 このちょっと後、那須あたりから雲が多くなってきて30分ほどで羽田空港に着陸。
 日本の最北端の地、稚内から2時間弱の楽しいフライトでした☆

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