3日前、偶然にJRの予約サイト「えきねっと」で空席を見つけた観光列車「越乃Shu*Kura」。もちろんポチッと予約をして、潜り予定だった週末は急遽「呑みテツ」の旅へと予定変更されたのでした♪ |
旅のスタートは大宮駅。まずは北改札横の「ベックスコーヒー」でモーニングセットをいただきます。 |
腹ごしらえの後は新幹線ホームへ。土曜日の朝だけに、ホームは家族連れなどでかなり混雑しています。しばらくすると私の乗る列車がやってきました。 |
北陸新幹線 かがやき503号 |
車内も満席。一昨日の段階では「えきねっと」でも満席だったのですが、昨夜もう一度見ると奇跡的に空席があって座席をgetできました。そうでなければ立席覚悟(全車指定席の「かがやき」や「はやぶさ」などは、ヒコーキと違って満席の場合でも「立席特急券」が一定数発券されて、それで乗車可能なんです。)でしたからねー。 |
乗車時間ちょうど1時間で長野駅に到着。いや~さすが速いですねー! |
在来線ホームに降りると、以前乗った「リゾートビューふるさと」がちょうど発車準備中でした。この列車も実に楽しい列車だったなー! |
そして、そのホームの端っこではこんなイベントが。もう5年になるんですねー。 |
どうやら、長野県観光PRキャラクター(もともとは2010年の信州ディスティネーションキャンペーンのイメージキャラクターだったのですが、大人気になったことからその後も継続使用されているようです。)のアルクマが本日は長野駅の一日駅長を務めるらしいです。 |
発車時刻となり、5周年記念の「リゾートビューふるさと」は大勢に見送られる中出発していきました。 |
さてさて、お見送りも済んだところで自分の乗る列車のところへ行きましょうか。 |
ディーゼル音を響かせながらやって来たのは、こちら。 |
しなの鉄道北しなの線,飯山線 快速おいこっと |
飯山線観光列車「おいこっと」。名称は東京(Tokyo)のローマ字を反対読み(Oykot)したという何とも・・・なネーミング。その名のとおり、大都会とは対照的な飯山線沿線が持つ「ふるさと」の味をたっぷり楽しませてくれる列車です。 |
私の席はこちら。乗車率は5割程度で私のボックスも最後まで一人で占領できました。まあ飯山線自体がマイナーですから、地元客を排除しちゃえば(全車指定席なので地元客はまず乗らない。)こんなものでしょう。 |
さて、発車時刻が来て列車はしばらく元信越本線を走ります。豊野駅からいよいよ飯山線へ。 |
しばらくすると、アテンダントが野沢菜漬けを配り始めました。信州は客人に野沢菜漬けをふるまう習慣があるそうで、これもそれに因んだサービスなんだとか。これだけで指定席料金の元をとれたような気がします♪ |
飯山線は、豊野から日本一長い河川である千曲川沿いに魚野川との合流地点である越後川口まで走る路線。この日は前日までの大雨の影響で茶色に濁っているのがちょっと悲しい・・・ |
10時ちょっと前に飯山駅に到着。 |
車掌さんからこの駅には面白いカラクリ時計があるというので、途中下車して改札口脇にある観光案内交流センターへ。ちょうど10時になって、人形の舞が始まりました。なかなか見事なカラクリ時計ですね~ |
ホームに戻ると、地元木島平村と飯山市のヒトが観光案内のパンフレットと共におにぎりを配ってました。日によっては樽酒が振る舞われることもあるらしいです。 |
おにぎりは塩握りながら、お米も塩加減も絶妙でとっても美味しかったです。最初に配られた野沢菜漬けとの愛称もバツグンでした♪ |
以前、正月に飯山線に初乗車した時は大雪のために途中の戸狩野沢温泉駅で運転取りやめになってしまったのですが、今日は雪もなく順調に「おいこっと」は山奥へと入っていきます。 |
やがて列車は長野県最北端の森宮野原駅に到着。 |
森宮野原駅を発車すると、そこは新潟県。 以前は東京と北陸を結ぶ北越急行の拠点駅の一つだった十日町。そのころは越後湯沢と金沢を結ぶ特急「はくたか」がひっきりなしにやってきていたこの駅も、大動脈の役割を北陸新幹線に譲った今はローカル線の地方都市といった静かな佇まいとなっています。 |
十日町駅の西口、北越急行の駅舎には十日町市役所の観光課が入っており、そこでレンタサイクル(17時まで1日¥300ナリ)も借りられるようです。 |
自転車の鍵とともに渡された地図を眺めると、町はずれに「星と森の詩美術館」というちょっとステキな名前の美術館が目にとまりました。地図によるとクルマで10分程度だそうですから、自転車でも20分足らずで行けそうです。ちょっと行ってみましょうかね。 |
十日町駅から自転車で10分ちょっと走ったところで信濃川にかかる橋を渡ります。そこで目を疑ったのがこの光景。 向かう先の美術館があるのは、対岸の丘の上の矢印のあたり。ということは、これからあの丘の上まで自転車で登らないといけないってコトみたいです・・・ |
ヒイヒイ言いながら上り坂を登り続けること30分。心臓と肺が破裂する寸前でようやく美術館に到着です。 |
かなり小さな美術館で、この日は女性版画家による木版画が中心の展示。正直そちらはあまり興味がなく15分程度で見終わったのですが、素晴らしかったのがテラスからの眺め。 |
ブナ林に囲まれた敷地には美しい池があり、ところどころ彫刻も展示してあります。それを一望するテラスではコーヒーや紅茶もいただくことができまして、しばし時を忘れてくつろいじゃいました。時間と季節(スズメバチが危ない時期なので・・・)の関係で行きませんでしたが、林の中の散策路で散歩を楽しむこともできるみたいでした。 帰り道は下り坂なので気持ちよく15分ほどで十日町駅に到着。 |
JR飯山線,上越線,信越本線,えちごトキめき鉄道妙高はねうまライン |
今回の旅で最大の目玉がこの「越乃Shu*kura」。その名から推察されるとおり、新潟の酒をテーマにした観光列車です♪ |
一般客が乗車できるのは3両編成のうちこの3号車のみ。リクライニングシートは足元が異常に広くなっていて、テーブルも前席背もたれと自席肘掛けの2カ所に付いています。その辺の工夫の理由は後ほど判明しました。 |
2号車は売店「蔵守」とイベントスペース。ここでお酒やツマミを購入できるようです。 |
本日売っているお酒はこの5種類。もちろん全て新潟県のお酒です。 |
うーん、美味しそう~♪このお酒はときどき入れ替えるそうですよ。 |
シートポケットのメニュー裏にはツマミなどのリストも。思ったよりずいぶんと良心的な価格ですね。 |
1号車はJR東日本のツアーで乗車する方の専用車両だそうです。このツアーに申し込むと,ツアー限定のお酒とおつまみのセットが提供されるんだとか。そちらも気になります~ |
発車してしばらくすると車掌さんが車内改札にやってきました。そして押されたのがこの専用スタンプ。そういえば、以前乗った「リゾートビューふるさと」でも専用のスタンプがありましたね。 |
さてさて、ワタシは自席に着くとさっそく2号車の売店へ。まずは「呑み比べセット」をお買い上げ。3種類のお酒とおつまみがお盆にのせて提供されます。 |
発車してしばらくすると、アテンダントがジャズイベントの呼び込みにやってきました。さっそく2号車のイベントスペースに行くと、ジャズの生演奏の真っ最中。 |
ジャズ演奏のまっただ中、列車は飯山線の終点である越後川口駅に到着。ここから上越線に入って長岡へと向かいます。 |
ジャズ演奏が終わると、お次は蔵元イベント。要するに試飲会です♪ |
いい気分になっている間に列車は長岡駅に到着。越乃Shu*kuraは長岡駅でUターンしお隣の宮内駅から信越本線を直江津方面に進みます。Uターンに伴う乗務員交代などのため8分ほど停車します。ワタシはちょっとホームに降りて、自販機でチェイサーの水をお買い上げ♪ |
列車では2回目のジャズ演奏の真っ最中。車内の賑わいぶりにホームのお客さんもビックリしてました。 |
長岡を発車した列車は日本海を目指します。ワタシはビールがなくなったので、再び日本酒とつまみのシメサバをお買い上げ。 |
夕方5時過ぎに越乃Shu*kuraは「日本一海に近い駅」青海川駅に到着。ある年代以上の方々には1993年に放送された野島伸司さん脚本のドラマ「高校教師」の最終回を思い浮かべるかもしれませんね。 |
ご丁寧に直江津行きの越乃Shu*kuraではこの駅に19分も停車。この駅からの夕景をたっぷりと楽しませてくれます。そんなわけで、上りホームに列車が到着すると、多くの乗客は一斉に跨線橋を渡って海側の下りホームへ。 |
車内ではいまだジャズ演奏が行われていたのですが、さすがにこの時間だけは音楽そっちのけで夕日と潮騒に夢中になっちゃいます。 |
この駅は無人駅のはずなのですが、この列車の到着に合わせて即席の売店が登場♪ワタシもこの先の酒のアテにイカの一夜干しをお買い上げしたのですが、コレがめっちゃ美味しくてびっくりでした。 |
イベント列車恒例の記念写真☆ |
酔っぱらいのオジサン達がアホをやっている間も陽は沈み続け、発車時刻には日没寸前に。残照がとっても美しかったです。 臨時の駅員さんや売店の売り子さんたちに見送られて越乃Shu*kuraは再び出発。 |
大盛り上がりのおじさんズ祭りin越乃Shu*kuraでしたが、終点の上越妙高駅に列車が到着してようやくお開き。千鳥足のおじさん達はあっけなく肌寒いホームにつまみ出されたのでした。 今回は大人しくここから新幹線で家路についたワタシでしたが、常連さんはこの近くで1泊して翌日の越乃Shu*kuraに乗るつもりなんだとか。それもいいなぁ~♪ |
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