自炊本のkindle対応

 前にも書いたように、電子書籍リーダーとしてLIKEBOOK MARSとKindle Paperwhiteの2台を利用しているワタシ。
 ←の記事にも書いたように、LIKEBOOK MARSと違ってKindleはmobiというファイル形式を原則としているため、PDFファイルを読み込むことはできるもののいろいろと問題が出てきます。

 こんなふうに余白が多いページだとレイアウトが崩れてしまったり・・・

 本文中でも周囲の余白を自動削除したりしなかったりするので文字の大きさが一定せず、読みにくいことこの上ないです。

 ↑の記事に書いたようにPDFファイルをmobiファイルに変換しようと試みたこともあるのですが、そうするとすべてのページの余白が大きくなりすぎてしまいLIKEBOOK MARSより小型なkindleではかえって読みづらくなってしまいました。

 何とかならないかなーと試行錯誤した結果、最近になってようやく安定してKindleを使える方法が見つかりました。

 まず、元となる自炊本PDFファイルをcube pdfというソフトでJPEGファイルに変換します。
 このcube pdfというのは本来ドキュメントファイルをPDF化するために用いられるフリーソフトなのですが、PDF以外にもJPEGなど様々なファイルに変換できます。使い方は「印刷」コマンドからプリンター選択でcube pdfを選び、スプール後(300ページくらいの文庫本だと2分程度。)に↑の画面が表示されるので、変換ファイル形式(デフォルトだとPDFになっている。)をJPEGに選択して出力先を適宜のフォルダに指定すればOKです。数分後、指定したフォルダに全ページ分のJPEGファイルが作成されます。

 お次に登場するのがXnConverterという画像変換ソフト。このフリーソフトを使えば、複数の画像ファイルをまとめてトリミングすることができます。
 「動作」タブからトリミングを選択し、削除したい余白(ワタシは本文中の周囲の余白のみを削除しています。)を指定してから・・・

 出力ファイル形式を再びJPEGに指定して、任意のフォルダを出力先と指定して変換を開始。これは2分ほどでトリミング済みのファイルが作成されました。

 その後、トリミングしたページを変換前のファイルと差し替えてから、フォルダごとzipファイルに変換します。次に使う変換ソフトが、なぜかzipじゃないと読んでくれないんです。このzip変換は特に必要なソフトはなく、Windowsの右クリックメニュ「送る」から数秒で作成できます。

 最後に、Kindle Comic ConverterというフリーソフトでJPEGのzipファイルをmobiファイルに変換するわけですが、ここでひとつ問題が。
 このconverterソフト、デフォルトだと自動ですべての余白をギリギリまでトリミングしてしまいます。これだと、やっぱり読みづらい。
 なので、Add fileで変換するzipファイルを読み込んだ後、左下にある”W/B margins”にチェックを入れます。こうすることで、余白の自動削除がオフにされます。あとはConvertボタンをクリックし待つこと数分(300ページの文庫本だと7分程度。)で無事にmobiファイルが作成されました。

 こうして作成したmobiファイルをKindleに取り込むと、こんな感じ。
 認識した余白部分は黒地に変換されるので、画面左右の端っこが黒くなっています。しかし元々の白地部分は変換されないのですべてのページが同じ大きさで表示され、ストレスなく読むことができます。

 文庫本1冊の変換に15分くらいかかるから、すべての本をmobiにするのはちょっと面倒。
 ワタシの場合メインはLIKEBOOKの方だから、お風呂用のKindleには必要な本だけ変換するという使い方になりそうです。

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