JR乗りつぶすはずだった旅行～飯山線～

年が変わってお正月の３日。今日から葉山のダイビングショップの営業開始，しかも今日と明日はお雑煮サービス！というので楽しみにしていたのですが…昨日吹き荒れた南西からの暴風で葉山の海は大荒れ。早々と昨夜の時点でクローズが決定しちゃってました。

　すでに年末年始のダイビング用に１８きっぷを買ってしまっていたのですが，むざむざと今日の分を余らせても他に使う日はないし～というわけで，とりあえず自宅から始発電車に揺られて向かった先は高崎駅。ここのスタバでゆっくりと作戦を練ります。

時刻表であれこれ検討した結果，新幹線を組み合わせれば飯山線の乗りつぶしができそう…というわけで，向かった先は新幹線ホーム。帰省先からのＵターンラッシュが気になる時期ではありますが，下りは問題なく指定席がとれました。

乗るのはこちらの列車。

JR長野新幹線「あさま５０７号」　　高崎(08:51)→長野(09:59)
列車番号507E　E2系0番台電車

今回，初めてモバイルSuica特急券を使ってみたのですが，これ，とってもおトクですね。今日は繁忙期なので指定席だと高崎から長野まで\5,120かかるのですが，モバイルSuica特急券なら\4,400。自由席よりもさらに10エン安くなります。窓口や指定席券売機に並ぶ必要もないし，JAL-Suicaカード決済でマイルもたまるし…といいことずくめです。

車内はスキーヤーらしき学生さんたちでけっこう混みあってました。高崎を出ると安中榛名駅を経て碓氷峠の長いトンネル。それを抜けるとすぐに軽井沢駅に到着。ここでいっきにガラガラになっちゃいました。

さすがに軽井沢では雪化粧してますね…駅から見えるスキー場はかなり賑わってました。そういえばJR東日本は最近スキーに力を入れてかなり宣伝しています。スキー場にバブル期のようなにぎわいが戻る日が来るのでしょうか？

千曲川河畔に広がる上田市。真田氏の上田城で有名ですが，長野県第３の都市でもあります。
　お城や町並みを散策したいと思っているのですが，今日も残念ながら通過するのみです…

進行方向を北向きに変えると，車窓の景色は徐々に雪が目立つようになってきました。

長野駅に到着。空は晴れているものの，風花がパラパラと舞っています。そして…寒い！

ホームの北端の向こうはこんな感じ。長野～金沢間は来年(2014年)に開業予定とのことですが，すでにほぼ出来上がってる感じですね。

　いったん改札口を出て駅弁を買ってから在来線のホームへ向かいます。

新幹線ホームとは雰囲気がひと味もふた味も違う在来線ホーム。飯山線が発着する４番ホームはすでに行列ができてました。やがてエンジン音と共にお目当ての列車がやってきました。

JR飯山線　普通　長野(10:15)→十日町(12:37)
列車番号131D　キハ110形200番台気動車

やってきたのはJR東日本のローカル線で絶賛運行中のキハ110形200番台。ドアが開くと一瞬で車内は満員に。飯山線ってけっこう混んでるんですね…
　なんとか一人掛けの席をgetしましたが，車内放送によれば私の乗った車両は途中の戸狩野沢温泉駅で切り離しになっちゃうとの事。そこから先座れるのかなぁと若干不安になりましたが，後ほどその不安は意味のないモノとなっちゃいます…

　長野駅を発車したところで車掌さんがブキミなアナウンスが。
「お客様にご案内いたします。現在，飯山線内は十日町付近の大雪のため，遅延や運休が発生しております。この列車も途中駅で運転を打ち切らせていただく可能性がございます…」
・・・神様仏様飯山線様！お願いだから越後川口まで行かせてね～！

飯山線の列車はすべて長野駅発着ですが，長野駅からこの豊野駅までは信越本線でここから先が本当の「飯山線」になります。豊野駅では交換する飯山線の列車の到着が遅れしばし停車。ホームには除雪機がスタンバイしてました…

豊野駅を発車すると，列車は千曲川に沿って山奥へと向かっていきます。立ケ花駅のあたりではまだ青空が見えてますが…

替佐駅から蓮駅（「はちす」って読みます。）に向かうあたりではすっかり雪雲に覆われちゃいました。

絶え間なく降り続ける雪と雲を通してほのかに見える日の光。あったかい列車の中から見る分には幻想的で美しい風景なんですけどね。

路線名となっている飯山駅に到着。この駅，北陸新幹線との接続駅となるらしく，もうかなりでき上がってきてました。

　この駅を発車したところで悪夢と思いたいようなアナウンスが。

「お客様にご案内いたします。飯山線内での大雪のため，この列車は戸狩野沢温泉駅で運転を打ち切らせていただきます…」

　なんですとー！！

運転打ち切り放送で呆然としたまま，終点となってしまった戸狩野沢温泉駅に到着。乗ってきた列車は折り返し長野行きとなるようですが，ワタシはとりあえず駅舎へと向かいます。
　駅舎までは徒歩１分もかからないのですが，わずか１分の間に雪だるま状態になってしまうほどの猛吹雪でした。

改札口を出てしばし大混雑の駅舎内でぼーっとしていたら，どうやら代行バスが出るようです。乗客は行き先別に振り分けられて，ワタシは先に来たマイクロバスに乗車しました。こちらのマイクロバスは途中森宮野原駅，津南駅のみ停車。後から来るらしい大型バスは各駅停車となるようでした。

　１１時半ころにバスは戸狩野沢温泉駅を発車。とんでもない大雪ゆえ，バスはのろのろと安全運転で雪に覆われた国道１１７号線を北へと向かいます。
　バスの中は，ただただ無言。そりゃーそうでしょう。とりあえず十日町まで行くことになっているこのバスも，国道の状態によってはたどり着けるか怪しいことこの上ないですからね。ところどころ除雪車が出動していますが，この雪の降り方じゃ焼け石に水といった感じがしました。

　途中，津南駅では２人のお客さんがお待ちかね。しかし，マイクロバスはすでに満席。運転手さんは「後から各駅停車のバスが来ますからそっちに乗って。」と言っていたのですが，乗客と共に待っていた駅員さんは「この雪じゃ本当に来るか怪しいから！」とムリヤリ乗せちゃいました。確かにそれが正解！ですね…

列車の予定到着時刻より30分ほど遅れて，バスはなんとか十日町駅に到着。多くの乗客はここから北越急行線に乗り継いでいきました。
　が，ワタシほか同業者(?)の方々は跨線橋を越えて雪に埋もれた飯山線のホームへ。やがて，ディーゼル音を響かせて越後川口行きの列車が入線してきました。

JR飯山線　普通　十日町(13:29)→越後川口(13:57)
列車番号187D　キハ110形200番台気動車

あったかい車内に入るとホッとします。が，十日町駅で交換予定の列車がひどく遅れているらしく，待てど暮らせど発車する様子はありません…

待ち合わせている十日町行きの列車の代わりにやってきたのはラッセル車。轟音と共に大量の雪を撒き散らせてました。

待っている間にお腹が空いてきたので，長野駅で買ったお弁当をいただくことにしましょう。

バスで揺られている間にすっかり盛りつけが崩れちゃいましたが，味はなかなか。ただ，お肉の脂が冷めちゃってるせいでややくどかったかな…

約30分遅れでようやく列車は十日町駅を発車しました。猛烈に雪煙を上げながら疾走する列車。巻き上げた雪が車窓にくっついて，景色はほとんど見えません。

　停車する駅ごとに作業員の方々が出動していて，最低限のスペースの雪かきをしていました。雪かきがされていないところでは駅名がかかれている看板が完全に雪に埋もれていたくらいの積雪。ざっと1.5mは超えていましたね…ご苦労様です。

定刻より30分以上遅れて越後川口駅に到着。ここから水上行きの上越線普通列車に乗り継ぐ予定だったのですが，上越線はほぼ平常運転なのでとっくに発車しちゃってます。仕方がないので20分ほど後に来る越後湯沢行きに乗るしかありませんね。

十日町から乗ってきた列車。すっかり雪だるまです…！！

定刻どおりに越後湯沢行き普通列車がやってきました。

JR上越線　普通　越後川口(14:54)→越後湯沢(15:51)
列車番号1740M　115系電車

やってきたのは新潟車両センター所属の115系電車。ドアは半自動でドアレールにはヒーターが備え付けられているなど雪対策が施されている車両ですが，それでも塩沢駅ではドアが動かなくなるトラブルがありやや遅延して越後湯沢駅に到着しました。
　さて，問題はここから。次の水上行きは２時間半以上来ないし，それだとお家に着くのは真夜中になってしまいます。泣く泣く高崎駅までの新幹線自由席特急券と乗車券を買って新幹線ホームへと向かいました…

JR上越新幹線　「ＭＡＸたにがわ４２０号」　　越後湯沢(16:08)→高崎(16:37)
列車番号420C　E4系電車

ところが上り新幹線ホームは大混雑！帰省客のＵターンラッシュのピークですからね。当然指定席なんか取れるわけはなく，自由席車両の乗車口には長蛇の列ができてました。
　ガーラ湯沢始発の「たにがわ」号に通勤列車かと思うような寿司詰め状態で揺られること30分でようやく高崎駅へ帰ってきました。あ～疲れた～！！