田子にて１

Point：弁天島，フトネ（田子・ボート）

ワタシが通っている葉山のダイビングショップでは，常連のお客さんが勝手に“OYAJIES”と称するグループを作ってます。何でも入会条件は「40歳以上」だそうなのでワタシはまだ「Jr.会員」にしかなれないのですが，この「自称団体」がなんと近々あの「月刊ダイバー」の取材を受けることが決まったとのことで当のご本人達は大喜び。調子に乗って「園遊会」を企画しちゃいました…

　というのが，今回の「OYAJIES 春の園遊会ツアー in 田子」の出発前に聞かされていた今回のいきさつ（←建前）。
　一応葉山の常連を自称するワタシとしては，OYAJIESメジャーデビューの軌跡を見届けないわけにはいかないでしょう！というわけで，はるばる西伊豆最南端の田子まで押っ取り刀で駆けつけることにしたわけでした。

田子は「南伊豆」と「西伊豆」の境界に位置するわけで，北関東からは遠すぎてムリ！と思っていたのですが…
　前回の葉山ダイビングのログ付けのときに時刻表をぱらぱらしてみたら「新幹線を使えば間に合うみたい。」と判明。器材をショップに預け，ワタシ自身は東京駅から新幹線で三島へ向かうことになりました。
　念のため１本早めの新幹線を使いましたが，予定ではいつも葉山で潜るときの電車と同じ電車でＯＫ。新幹線ってすごいね…と妙なところで感心しちゃいました。

ガラガラの「こだま633号」に揺られること50分で三島駅に到着。
　北口（新幹線口）に迎えに来てくれたショップのクルマに乗り換えてひたすら南下すること2時間でようやく田子に到着です。

田子で潜るのは初めてです。そもそも伊豆で潜ること自体が５年前のIOP以来ですからね。
　ショップの施設はかなり狭めですが，お客さんの数もそこそこだったので問題なし。あいにくの天気だったこの日はセッティングなどをテントの下で行いました。

　それにしても，入り組んだ入り江に山が大接近しているこの景色はいかにも「伊豆」らしいですねぇ…

さてさて，もそもそと準備を済ませていざいざと海へ。
　今回は「園遊会」と言うだけあって，かなりの人数。しかも奥様連れの方もいます。それゆえ１本目は「ガンガン行こうぜ」チームと「のんびりウミウシ」チームとに分けて出発。ワタシを含む「ガンガン行こうぜ」チームは深場のハナダイ狙いで弁天島へ。

が，エントリーしてみるとすさまじい透明度！

　先週ロストされちゃってるワタシは必死でガイドについていったのですが…エントリー早々，１名がロスト。幸い，みんなが見えなくなった時点ですぐに船に戻っていたらしく，一安心です。

さて，気を取り直して深場へ。
　が，深場も透明度は最悪。ちょっと離れた魚を撮るともうハレーションが凄くて使い物になりません…

少し行ったところでまた異変が。人数が足りない…またもや，ロストです。
ガイドが捜索に行っている間，わたしはのんびりとアカイソハゼさんをパチパチと撮影。
　結局，途中でロストされたことに気づいた御仁は「勝手にセルフダイブ」を楽しまれていたそうな…(>_<#　（ただ，その間に撮影した写真は，それはそれは見事な出来だったそうでございます。）

昼食休憩を挟んで，２本目は田子のメインポイント「フトネ」。外洋ポイントだけに流れがそこそこあって，その分魚影はめちゃくちゃ濃い！
　そして葉山じゃ見られないハードコーラルも見事です。

ガイドも含め軒並みロクハンのOYAJIESの面々。一方，弱っ作なワタシはなぜかひとりでぬくぬくドライスーツ。暖かいのはいいのですが，激流ポイントに連れて行かれると「動きづらい」というドライスーツの欠点が顕在化。おまけにダイコンを付け忘れて「OYAJIES Jr.」ぶりを遺憾なく発揮してる始末…(OYAJIESの入会条件のひとつに「忘れ物をすること」ってのがあります。)
　たちまち，呼吸を乱して頭痛に襲われちゃいました。

　そうは言ってもせっかく来たんだから…と撮影には手を抜きません！まずはキンギョハナダイの赤ちゃん♪

ワタシは初見だったクロスジウミウシさん♪
　10cm近くあったかなぁ…

とっても艶やかなニシキウミウシさん☆
　この子といいハードコーラルといい，フトネはとってもカラフルな海でした！

夕方の田子。晴れていれば夕日が綺麗なんだろうけど…orz