久米島にて６（その２）

　さて翌朝。接近中の台風９号が若干気になりますが，まだ大東島のはるか向こうにあって進路予想するにも不確定要素が多すぎます。予定変更するかどうかは明朝にジャッジすることにして，いそいそと海へ向かいました。

Point：ウーマガイ×２，カスミポイント

今日のゲストはワタシのほかに島民ゲストＭさんの２人だけ。「ポイントはどこでもいいよ～♪」ってことだったので，私の大好きなウーマガイへ連れて行ってもらいました。
　ウーマガイは，根の周りが-45mくらいまですとーんと落ちるドロップオフ。そのドロップオフの周りにハナダイ系などが群れ，イソマグロやナポレオンフィッシュなどの大物が通りかかり，ドロップオフの底にはレアな小物系がうじゃうじゃ…というワタシにとってはおもちゃ箱のようなポイント。何度通っても飽きません☆
　そんなわけで，このハナゴンベさんや…

このスミレナガハナダイさんなどをパチパチと撮りながら，ゆっくりドロップオフを降りていきます。そこにお住まいなのは…

このアケボノハゼさん♪

　ほかではかなりのレアものに属するこの子。でも，何度も久米島に通っているワタシにとっては「久しぶり～」ってなくらいに顔なじみな存在です。ホント，ウーマガイは贅沢なポイントですな。

あんまり深場にいるのもコワイので，アケボノハゼさんをパチパチと撮った後は棚上に戻ります。ドロップオフの周辺にはものすごい数のキンギョハナダイさん達が群れています。シアワセ～

ガイドさんが手招きするので行ってみると，そこにいたのはセダカギンポさん。地味ぃ～なくせに，とっても臆病であんまり寄るとすぐに逃げちゃいます。

　さて，「あんた，好きねぇ～」という呆れた声を尻目に２本目もウーマガイをリクエスト。同じ船に乗り合わせた別ショップのお客さん達も「私たちはお魚がいればどこでもいいから～」と快くワタシのわがままに付き合ってくださいました。

２本目のお目当ては-35mくらいにお住まいのこの子。ニチリンダテハゼさんです。
　とってもレアものなはずなのですが，ウーマガイの居心地がとっても良いらしくてずっと定住しており，ほぼ確実に見ることができます。

今日のニチリンさんはとっても元気☆
　臆病なハゼの仲間なので引っ込まないように気を遣っていたのですが，こっちの心配をよそにニチリンさんは巣穴から飛び出してはパクパクとお食事に専念しています。

滅多に見られない，ニチリンさんの全身写真♪これで背びれを広げてくれたら完璧なんだけどな。

調子に乗って，こんなに近寄っても引っ込みませんでした。
　もうすっかり人慣れしちゃってるのね。

ニチリンさんのお住まいの近くでは，こんな美しい方々もお住まいでして…

　フチドリハナダイさんです♪
　ただ，この子達がお住まいなのはとっても暗い岩陰。ワタシのストロボ(INON D2000)に付いている貧弱なフォーカスライトじゃ太刀打ちできません…かろうじて撮れるのは正面やタテ向き写真ばかりでした。(涙)

後ろ髪を引かれるようにフチドリさんのところを後にして棚上へ。こんな子を追い回しながら減圧します。
　よそじゃレアものなはずのゼブラハゼさん。ウーマガイに限らず久米島周辺では猫またぎなほどいっぱいいるので
すが，写真を撮るのは容易じゃありません。
　ちょこまかと動き回って一時も止まることはないし，ヘタに近づくとすぐ逃げちゃうし…というわけで，滞在中100枚近く撮ったゼブラハゼさんの写真はピンぼけのオンパレードでした…

そろそろエキジットしようかなとボートの方に向かおうとしたとき，滅多に寄らせてくれないモンガラカワハギさんを発見！
　岩陰で食事に夢中になっているのを見かけたので，そーっと近寄って振り向いたところをパチリ。
　びっくりしたらしく（←そりゃ，そーだよね。）慌てて逃げていきました。別に捕って食おうってわけじゃないのにね。

お昼休憩を挟んで，午後に向かった先は「カスミポイント」。

　午前中のウーマガイもいつもは相模湾で潜っているワタシにとってはとっても綺麗な海だったのですが，ここの透明度は30m overとバツグン！
　遠くの人影もはっきりと見えて，何より球美ブルーが気持ちいい☆

根の上はサンゴの岩場が広がり，そこかしこでアカネハナゴイさんやキンギョハナダイさんが乱舞しています。

こちらはハナゴイさんの幼稚園♪

ガイドさんが岩陰を指さすので覗いてみると，ミヤケテグリさんがちょこんと顔を覗かせていました。
　とっても臆病な子で，カメラを向け直している間に岩陰に逃げちゃいました…

久米島ではよく見かけるノコギリダイさんの群れ。
　近寄ってもあまり逃げないので写真の練習にはもってこいでした。