東北乗り鉄旅行~その1

今年の夏も後半戦に突入しました。
 窒素は久米島でたっぷり蓄積したし,あと足りないモノは…「鉄分」!

 というわけで(?),さっそく18きっぷを買っていざいざとお出かけしたわけでございます。

 向かった先は,夜の新宿駅。
今回の旅はここから始まります。

JR山手線・東北本線・高崎線・上越線・信越本線
快速「ムーンライトえちご」  新宿
(23:10)→新潟(04:51)
列車番号8763M 485系電車 K2編成

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この「ムーンライトえちご」に乗るのは本当に久しぶり。どのくらい久しぶりかと言えば,前回の乗車はまだ定期列車で165系電車を使っていた頃でしたから…もう10年以上前になるのかしら。

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さて,久しぶりに乗車した「ムーンライトえちご」の使用車両は485系電車。嬉しいことに,懐かしの国鉄色です♪Wiki先生によれば,この485系K2編成は「ムーンライトえちご」専用編成なんだとか。
 羽越線の特急「いなほ」でこれに乗った時はいわゆる「バッタンコシート」に当たった苦い思い出もありますが,今回は座面スライド機能まで付いたリニューアル車両でした♪もっとも,シートピッチは若干窮屈でしたが…(飛行機で「プレミアムクラス」やら「業界席」に慣れすぎてお尻ゼイタク病になっちゃってるのかしらん。)

 さて,この日の関東地方はあちこちでゲリラ豪雨があったらしく,この電車も遅延が発生した中央線からの連絡を待って8分遅れの発車でした。もっとも,高崎線では普通列車を追い抜かないのんびりダイヤなのですぐに回復して高崎駅には定刻の到着でしたが。
 大宮駅まではガラガラだった車内も,高崎駅で一気に満員御礼。私は窮屈なシートで寝たり起きたりを繰り返しつつ北に向かいます。

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ようやく新潟駅に到着。

 ところで,東海道線の「ムーンライトながら」では終着駅の大垣駅で有名な「大垣ダッシュ」というイベントがあります。これは大垣終着の「ながら」が10両編成なのに対しそこから西に向かう接続列車がたった4両しかないため下手をすると「積み残される」危険があることから,「ながら」の乗客が一斉に接続列車めがけてダッシュする現象です。このため大垣駅の跨線橋には「構内10km/h以下」などという看板(←この看板の表現が「鉄」らしくて大好きです!)が掲げられてるほどなんです。
 さて,一方の「ムーンライトえちご」は6両→6両という乗り継ぎなので積み残しの心配は皆無です。まあ,その後の村上駅での乗り継ぎを考慮して前方車両のシートを確保したい!という方がちょこっとダッシュする程度ですな。

JR白新線・羽越本線 快速  新潟(04:56)→村上(05:52)
列車番号3921M E127系電車0番台

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以前の「ムーンライトえちご」は村上駅まで直通だったのですが,今では新潟=村上間が別の定期快速電車となっています。

 私は「新潟ダッシュ」の結果,先頭車両の最前部席をget。徐々に空けてくる新潟の空をぼんやり眺めながら,白新線,羽越本線を北上しました。

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眠い目をこすりながらうつらうつらとしているうちに,列車は徐々に速度をおろして村上駅に到着。
 到着間際の徐行中,「訳知り」の方々は一斉に先頭車両の運転席近くに集結していました。なぜなら,村上駅ではこの快速電車の「前に」,乗り継ぎの酒田行き普通列車が停まっているからなんです。まあ,この酒田行きも6両なので確実に座れるんですけどね。

JR羽越本線 普通  村上(05:56)→余目(07:57)
列車番号821D キハ47形500番台気動車

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さて,村上駅で乗り継いだ酒田行き普通列車はなんと気動車!
 そういえば,10年以上前にムーンライトえちごから乗り継いでいったときも気動車だったなぁ…一昔前と,羽越線はまったく変わっていませんでした(爆)

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かなり狭いシートピッチのボックスシートに腰を下ろし,しばらく日本海の景色を眺めながら北上します。
 このあたりの車窓の景色はとても素晴らしいものがあるのですが,残念ながらウン十年の歳月を経たディーゼルカーの窓ガラスは傷だらけ。おまけに発車時の「バリバリッ」というエンジン音もすごいものがありました。こんな車両を延々と使い続けるあたり,羽越本線の冷遇ぶりがうかがえますなぁ~

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しばらくすると,駅に着くたびに学生が乗りこんでくるようになりました。いつもはガラガラであろうこの列車が今日は満席なのにみんな目を丸くしています。
 やがて,日本海から離れて車窓の景色は一面の田んぼに。山形県の庄内平野に入ったんですね。はるか向こうには町並みも見えてきました。

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やがて鶴岡駅に到着。学生さんが一気に降りていきました。さすが,山形県第2の都市だけのことはあります。

 鶴岡を出ると,あと20分ほどで余目駅に到着します。

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酒田駅から10kmほど手前にあるのが余目駅。新庄へ向かう陸羽西線との分岐駅です。
 前から2両目に乗っていた私は,偶然目の前にあった階段を上って隣のホームに停車していた新庄行き普通列車に乗り換えました。

JR陸羽西線 普通  余目(08:00)→新庄(08:52)
列車番号152D キハ112形200番台気動車

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乗った車両はキハ112形200番台。陸羽西・東線は「奥の細道○○ライン」という愛称を付けて観光に力を入れているだけあって,車体にも「奥の細道」とペイントした専用車両を使っています。羽越線と違って窓もキレイだし♪

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車両はキレイでも,やっぱりローカル線。この列車もワンマン運転でした。車内にはワンマン列車の乗降案内が。
 でも,手書き風の案内って味があってイイですね。

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陸羽西線は「奥の細道・最上川ライン」という愛称が付いています。その名のとおり,津谷駅の辺りまではずっと最上川沿いに走り,渓谷美を楽しむことができます。
 実は,前回この陸羽西線に乗った時はキハ110形の単行運転にスシ詰めにされて景色を楽しむどころではなかったのですが,今回は2両編成ということもありガラガラ。ゆったりと景色を堪能できました♪

 津谷駅をすぎると最上川と別れ,新庄駅へと向かいます。

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前に陸羽西線に乗った時は山形駅直通の快速列車だったので新庄駅の記憶はまったく無いのですが,今の新庄駅はとってもキレイな駅でした。これも山形新幹線新庄駅延伸のたまものなんでしょうね。
 さて,ここで私は乗り換える前に朝ご飯の駅弁を仕入れようかと思ったのですが,駅弁売り場が見あたりません!朝の9時じゃまだ駅弁は売ってないのかしら?
 仕方がないので,次の列車に乗車することにしますかね。

JR陸羽東線・東北本線 快速「リゾートみのり」
新庄
(09:02)→松島(11:47)
列車番号9728D キハ48形気動車(みのり編成)

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ここからは陸羽東線に乗り換えて東北本線を目指します。日本海岸から太平洋岸まで一気に横断!というわけですね。

 あらかじめ時刻表でルートを検討したところ,この陸羽東線の臨時快速「リゾートみのり」にちょうど接続していたので予め指定席券を購入しておいたのでした。もっとも,どんな列車なのかはまったく調べていませんでしたが…

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乗ってみたら,あまりの豪華さにビックリ!なグレードでした。
 とっても快適なリクライニングシート!にとっても大きな窓。

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3両編成のうち中間車両には「イベントスペース」が,両端の車両には展望スペースが設けられていて,ベンチまで用意されています。
 車両自体は昔懐かしのキハ40形2代がベースですが,トイレもきれいだったし静粛性もバツグン。510円の指定席券プラス18きっぷで乗れちゃうとは信じがたいような列車でした♪

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各シートポケットにはこのような沿線の名所案内が置いてありました。ちなみに,イベントスペースの壁には持ち帰り自由なコピーも置いてありましたよ。

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発車してしばらくすると,「みのりっ娘」と称するアテンダントが「乗車証明書」を配り始めました。それを片手に展望スペースへ行き,そこに置いてある乗車記念スタンプを押しちゃいました。

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お腹が空いたなぁ~と思っていたら,なんと「車内販売」までありました!
 さっそく,サンドウィッチにコーヒーを注文♪

 後で調べたところでは,さすがにいつも乗務しているワケじゃないみたいです。でも,「快速」列車で車内販売とはどこまで豪華なんだ!

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さて,「リゾートみのり」のあまりの豪華さに大感激しているうちに列車は鳴子峡に差しかかりました。
 ここは陸羽東線の中でも随一の景勝地。で,「リゾートみのり」は観光列車らしくちゃんと徐行運転して景色を楽しませてくれます♪

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鳴子峡を過ぎてトンネルを抜けると,温泉地として名高い鳴子温泉の町並みが見えてきました。
 そうそう,陸羽東線には「奥の細道・湯けむりライン」という愛称が付いています。その名のとおり,沿線には実に温泉地が多いんですよね~

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というわけで,鳴子温泉駅に到着♪ここで20分ほど停車します。

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ホームのお向かいには鳴子温泉始発の普通列車小牛田行きが待っていました。お急ぎの方はこちらの普通列車の方が小牛田には早着するみたいです。

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「みのりっ娘」が記念写真用フレームを持ってスタンバイ。実際,何組かの旅行客が記念写真を撮っていましたよ。

 でもこのアテンダント,新人さんだからかいつも表情がこわばっていたのが残念でしたね…もうちょっと愛想良くすればいいのに。

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さて,列車に戻ると夜行列車明けのせいかものすごい睡魔が。
 一眠りして起きると,列車は奥羽山脈を駆け下りて大崎平野に差しかかっていました。辺りは一面の田んぼです。

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やがて古川駅に到着。
 東北新幹線の仙台以北って,なぜか東北本線から外れた駅が多いんですよね。この古川駅も接続はこの陸羽東線のみなんです。

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古川駅を出ると,10分ほどで東北本線や石巻線との接続駅である小牛田駅に到着。

 当初はここから東や北へ行こうかと指定席券も小牛田までしか買っていませんでした。ところがあれこれ時刻表を検討した結果,もう一駅乗り越すことに決定。車内で乗り越しの処理をしてもらったのですが…

 運のいいことに(?),小牛田から私の席をアサインしたお客さんが来ちゃいました!泣く泣く,私はデッキへ移動する羽目に…まあ,しかたないんだけどね。

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小牛田から30分ほどで松島駅に到着。ここで普通列車に乗り換えます。

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