東北乗り鉄旅行~その2

JR東北本線 普通 岩切(11:57)→岩切(12:13)
列車番号1554M 719系0番台電車

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仙台行きの普通列車は,福島~仙台地区で標準となっている719系0番台です。
 一昔前はヘンテコなカタチをした715系などの車両が大量に走っていた黒磯以北の東北線ですが,今ではすっかり垢抜けた車両ばかりとなってしまいました。ちょっと寂しいなぁ…

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やってきたのは仙台のちょっと手前にある岩切駅。

 この駅,東北本線の支線である利府線との分岐駅なんです。JR全線乗りつぶし中の私にとってはせっかくのいい機会なので,ここで利府線に乗ってみることにしました。

JR東北本線(利府支線) 普通 岩切(12:18)→利府(12:24)
列車番号4439M 719系0番台電車

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地下道をくぐって端っこのホームに行くと,待っていたのは2両編成の701系。20世紀末に客車普通列車をJR東日本が全廃した際,入れ替わりに配置して東北の沿線住民などから罵声を浴びた悪名高い全席ロングシート車です。何しろ,これまでクロスシート客車3~4両で運転されていたのがロングシート車2両に詰め込まれる羽目になったんですから当然ですよね。その後クロスシート改造を施したり,仙台近郊路線など一部路線にはクロスシート車がメインとなる先ほどの719系などが投入されたようですが…

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車内はこんな感じ。確かにロングシートの方が通勤通学の時間帯はありがたいですが,昼間の中距離列車に平然とコレを投入されたら大ブーイングが起こるのも当然ですな。コレじゃ,旅情もヘッタクレもありませんからね。

 もっとも,たった6分の利府線で使われる分にはまったく問題ありませんが。

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この利府線,元々は東北本線の一部だったのですが松島回りの新線ができてからは完全にマイナー路線となってしまっていました。ところが,東北新幹線ができると利府線沿いに新幹線総合車両センターが建設され,その最寄り駅として1982年に新利府駅が開業。なので車窓からも「はやぶさ」用E5系の勇姿が望めます♪

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岩切駅から6分で終点の利府駅に到着。

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駅にはコミュニティセンターも併設されて,こんな観光マップも備え付けてあります。でもまぁ,この駅は観光というよりは仙台のベッドタウンとしての通勤駅という性質がメインなんでしょうね。駅周辺はどう見ても住宅街でしたし。

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利府駅はメインで使う1番線のほかに2番線もあります。2番線はもっぱら臨時列車用。Jリーグのベガルタ仙台のメインスタジアムである宮城スタジアムの最寄り駅ということで,試合やイベント開催時には臨時列車がやってくるみたいです。

JR東北本線(利府支線) 普通 利府(12:33)→岩切(12:39)
列車番号4440M 719系0番台電車

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折り返し列車で再び岩切駅へ。ここからは東北本線に乗り継いで仙台に向かいます。
 岩切駅で普通列車を待っていると,つい先ほど乗ってきた「リゾートみのり」が通過していきました。

JR東北本線 普通 岩切(12:45)→仙台(12:56)
列車番号1556M E721系0番台電車

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やってきたのは東北地区の普通列車用電車としては最新型のE721系0番台電車。2006年に登場したばかりのこの電車,内装は首都圏で絶賛売り出し中の新型車両E233系の交流用といったところです。もちろんワンマン運転対応や耐寒耐雪機能などを付加してはいるんでしょうけどね。なお,これの姉妹車(500番台)は仙台空港線専用車となっています。

 さて,仙台駅へは10分ほどで到着。私はドアが開くやいなや,猛烈な勢いでダッシュを開始しました。

JR仙石線 快速 仙台(12:58)→あおば通(13:00)
列車番号3236S 201系3100番台電車

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猛ダッシュでやってきたのは地下にある仙石線ホームです。
 仙石線の仙台=あおば通間ってこれまた盲腸線のような感じで「何かのついでに乗る。」ってことが無さそうなんですよね。今回はこの後乗る予定の電車まで1時間近く時間があったので,ついでに乗り潰しておくことにしたわけです。

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やってきたのは首都圏でおなじみの201系。ちょっと前まで山手線でも使われ現在でも武蔵野線など首都圏でバリバリ現役の201系0番台ですが,こちらは仙石線用に耐寒耐雪改造を施した3100番台です。もっとも,内装は0番台とほぼ同じなので,なんか首都圏の通勤電車に乗っているような錯覚を覚えましたよ。

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地下鉄のようなトンネルを走ること2分で仙石線の終点「あおば通」に到着。

JR仙石線 普通 あおば通(13:06)→仙台(13:07)
列車番号3241S 201系3100番台電車

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ホームの向かいに停まっていた東塩釜行き普通列車に乗り換えます。
 仙石線用201系3100番台の面白いのは,編成ごとに車体帯のカラーが違うことです。首都圏の0番台の場合はそれぞれの路線ごとに「ラインカラー」を設けて同じ路線の電車は車体帯の色を統一しているのですが,仙石線ではバラバラなんです。この201系を使っているのが仙石線だけだから,統一の必要がないんでしょうね。

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わずか1分ちょっとで仙台に戻ってきました。
 いったん外に出て駅弁を買い,次の列車に乗るためホームへと向かいます。

JR仙山線 快速 仙台(13:46)→山形(15:00)
列車番号3829M E721系0番台電車

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次に乗るのは仙山線。やってきたのはまたもや最新型のE721系です。

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ボックスシートに腰を落ち着けると,まずは腹ごしらえ。せっかくの仙台なので駅弁はもちろん牛タン!みそ味のにしたのですが,少々濃いめの味付けが麦飯にピッタリでしたね。大変美味しゅうございました♪ただ,同席した母娘連れの連れているカゴの中のワンちゃんが匂いを嗅ぎつけてしきりと騒ぐのには閉口しましたが…

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仙山線は,途中の愛子駅(「あやし」と読みます。)までは仙台の通勤通学路線といった性格の路線です。車社会の東北地方ですが,さすがに大都会の仙台では渋滞も激しいらしく,定時性の高い列車通勤・通学が好まれるみたい。実際,私の乗った列車も愛子駅までは立ち客もけっこういましたしね。

 愛子駅を出ると,車窓は一気に山の中。「西仙台ハイランド」や「八ツ森」といった,今では停まる列車すらない秘境駅が名を連ねる区間に入ります。この急激な変化は仙山線ならではのものでしょうね。そして長さ5361mの仙山トンネルを4分で駆け抜けると,松尾芭蕉ゆかりの山寺駅に到着です。

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本来なら駅から立石寺がバッチリ見えるはずなのですが,この日は面白山高原駅あたりから列車が雲の中に突入してしまって窓の外側が猛烈に結露しちゃいました。結露の隙間から何とか撮ったのがこの写真。うーん,残念…

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山寺駅を発車して山形盆地に入ると結露も一気に解消。ついでに天気も回復して山形駅に到着しました。

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山形駅ではちょっと時間があったので,駅の外の指定席券売機できっぷを購入。18きっぷじゃ新幹線は乗れませんからねー。
 ついでにトイレも済ませてお次の列車の待つホームへと向かいます。

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