鬼怒川へ1(前編)

 立春を過ぎても収束の気配が感じられない2021年。
 北関東では緊急事態宣言こそ消灯したものの、職場では週一回の在宅勤務はそのまま継続してます。宣言延長となった東京近辺からの越境通勤者が多いからですかね。
 在宅勤務って言われても、前にも書いたとおり「接客業」と言えなくもないウチの商売だとお家でできることなんて限られるわけでして、そろそろお家ネタも尽きてこようというものです。
 そうしたところ、カレンダーを見ると今年の建国記念日は木曜日。金曜日の在宅勤務を休暇に切り替えちゃえば花の4連休になるじゃないですか。
 というわけで、ストレスも限界に達しつつあるワタクシ。ありがたく湯治に出かけることにしました。

 緊急事態宣言が消灯したとは言え、まだまだコロナ禍の真っただ中。さすがに遠方までお出かけするのも気が引けます。
 そこで、じゃらんを眺めながら決めた行き先は鬼怒川温泉。ここなら同じ北関東の中ですからね。

 お家をお昼過ぎに出て、東武線の鈍行列車で北に向かいます。
 以前は東京から鬼怒川まで直通する快速列車が1時間に1本程度あったのですが、今は東京方面から鬼怒川へ直通する列車は特急のみ。普通列車だと南栗橋駅と新栃木駅、さらには下今市駅での乗り換えが必要です。急ぐ旅でもないですし運賃より高い特急料金をとられるのもバカらしいので、今回はのんびりと鈍行列車での旅。東武6050系2両編成に揺られて1時間ちょっとで鬼怒川公園駅に到着しました。

 今日から2泊でお世話になるのはこちらの「花の宿 松や」さん。
 鬼怒川の温泉旅館・ホテルの大半は手前の「鬼怒川温泉駅」周辺にありますが、こちらのお宿は一駅先の鬼怒川公園駅から徒歩5分ほどのところにあります。温泉駅から歩いても30分くらいですけど、中心街から2kmほど離れている分、とても静かな環境です。
 このお宿、実は相田みつをさんにも愛されたという老舗でして、それゆえ建物はなかなか年季が入っています。客室や大浴場の更衣室、フロントやロビーなど要所要所でリフォームはされていますし実際客室はとても居心地は良いのですが、大浴場の洗い場や廊下などリフォーム未了のところは古さを感じますねー。

 チェックインの後に検温・手指消毒を済ませてからお部屋へ。

 お部屋は「モダン和洋室」。その名のとおり、畳の和室の奥に洋間のベッドルームがあります。広々とした、なかなか贅沢なお部屋です。

 奥の窓の向こうは鬼怒川渓谷。良い眺めですね。

 広々とした洗面所とその奥には小さ目ながらもバスルーム。
 もちろん別に大浴場がありますから今回はバスルームを使う機会はなかったです。9月に泊まった中禅寺温泉みたいに硫黄泉だったりすると意味があるのかもしれませんけど、ここ鬼怒川温泉は無色無臭の単純アルカリ泉。大浴場から戻ってそのままお布団に直行しても無問題です。

 トイレは独立してついてました。こちらもウチより広い(笑)。
 ちゃんとウォシュレットも付いてるんだけど、なぜかシャワーの出が悪く・・・最初電池切れかと思って交換してもらったんだけど、やっぱり直らない。故障してたみたいですね。

 一休みしてから大浴場へ。
 内湯と露天風呂が男女別に一つずつあってどちらも広々としてます。部屋数が70弱ある中規模旅館なのですが、いつ行ってもガラガラでした。やっぱりコロナの影響ですかねぇ。スタッフのおじさんが「土曜なのに客がぜんぜん来ないんですよ・・・」とボヤいていたくらいに旅館的には苦しいところなのでしょうが、いつ行っても広い湯舟を占拠できるくらい空いてるって客的にはこの上ないゼイタクです♪

 夕食は食事処の中にある個室でいただきます。いろんなサイズのお部屋があるようで、一人客のワタシは3畳程度の小さなお部屋。テーブル席なのですが、足元にはセラミックヒーターを入れておいてくれてました。こういう気配りは嬉しいですね。

 お料理はこちら。
 椀物は帆立真薯、向付は本鮪の大トロにシマアジや生ウニ、河豚の白子の茶碗蒸しに天然ブリの灘焼、ズワイガニの磯辺揚げに和牛のすき焼き・・・とお値段がお値段(1泊2食で3万円弱でした。)だけに、なかなか豪勢です。量もたっぷりでした。
 面白かったのが、最後のご飯。卓上コンロ(固形燃料のやつ)に一人用の小さなお釜が置いてあって、それで炊いてくれます。なので、ちゃんとオコゲもできてとっても美味しかったですよ。

 デザートは栃木県らしくとちおとめのいちご大福。もうおなかいっぱいです♪

This entry was posted in 旅行<東北・関東甲信越・東京離島>, 食べ物. Bookmark the permalink.

Leave a Reply

Your email address will not be published. Required fields are marked *

日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)