越生梅林

 今朝の北関東は晴れ。朝の気温は-1℃弱と昨日の寒さが残ってましたが、日中は16℃近くまで上昇。朝は薄手のダウンジャケットを羽織っていましたが、日中はフリースの上着だけで十分な暖かさでした。

東武東上本線 川越特急
 川越
(10:26)→坂戸(10:36)

列車番号71 東武50090型電車(51096F編成)

 そんな今日はお出かけ。川越駅から東武東上線の川越特急に乗ります。
 この川越特急はTJライナーでも使用されている専用車両「50090型」が充当されていて車内は2×2のクロスシート。TJライナは有料座席指定なのですが、川越特急では無料で乗車できます。
 川越駅を出発すると、お隣の川越市駅に停車した後は坂戸駅までノンストップ。2023年のダイヤ改正以後、川越駅以西で通過運転するのはTJライナーとこの川越特急のみとなっています。

 所要10分で坂戸駅に到着。時間があったら素敵な駅ピアノを弾こうかと思っていたのですが、先客がひたすら弾き続けていたので諦めて再び改札内へ。

 改札口の脇にはこんな看板が。まさに受験シーズン真っ盛りですからねぇ。

 1面2線の東上線ホームのお隣にちんまりとある越生線のホームへ。上り列車を待つ人で賑わうお隣のホームと異なり、こちらのホームは数人程度の人しかいません。この駅で今日案内してくれる東京勤務の元同僚と合流しました。

東武越生線 普通 坂戸(11:04)→越生(11:22)
列車番号A1185 東武8000系電車(8184F編成)

 やってきたのは東武8000系電車。
 1963年から20年という長期にわたって私鉄の同一形式としては最多の712両が製造された東武鉄道のベストセラー(「私鉄の103系」なんて呼ばれるほど。)ですが、さすがに現代では新型車両への置き換えが進んで越生線のようなローカル路線で見られるのみとなっています。
 東武越生線はもともと今の川角駅あたりの高麗川河畔から東武東上線を通じて砂利運搬をするために敷設された路線。東武鉄道が大株主だった別会社だったのですが後に吸収され、その後旅客運送もするようになって越生まで延伸されています。

 終点の越生駅に到着。1面2線のホームには反対側に別の列車が停まっていて、入れ違いで発車するようです。

 JR八高線との接続駅でもある越生駅。以前はJR八高線の改札口が東武線の改札業務も兼ねていて「JRの地紋がある東武線のきっぷ」なんてキワモノが買えることでも有名だったのですが、2019年にJR駅が無人化されて終了。それに伴い東武線のホームの端にこんな改札口が設置されました。
 Wiki先生によれば一応東武側は駅員配置がある有人駅とされているようなのですが、見たところ人影はないですねぇ~どうなってるんだろ。

 越生駅の西口に出ました。
 ↑のとおり無人駅になって久しいんだけど、駅事務室のあとは観光案内所になっているみたいですね。

 駅ロータリーには江戸城を築城したことで有名な太田道灌の銅像が。
 太田道灌は扇谷上杉家の家宰(筆頭家臣)の家柄。その父親である太田資清(出家後は「道真」と名乗っています。)とともに文武共にめっちゃ優れた方だったようで実際彼らの時代に主家である扇谷上杉家の勢力は最盛期を迎えるのですが、まあ出る杭は打たれるというか鼻持ちならない性格が災いしたのか、主君である扇谷定正に招かれての入浴中に暗殺されちゃってます。
 それはともかく、越生町にゆかりがあるのはどちらかと言えば道灌の父親である資清のほうでして。道灌が暗殺される数年前くらいから越生町に隠居所を構えて詩会などを楽しむようになっていたそうですが、息子の暗殺に気落ちしたのか暗殺の2年後に彼も世を去りました。墓所も越生にある龍隠寺にあります。
 でもまあ、資清よりも道灌のほうがネームバリューは圧倒的ですし、道灌のお墓も越生町の龍隠寺で父と並んでいますから、コッチを銅像にするのも分かりますな。

 越生駅から越生梅林までは3kmほど。のんびり歩いて40分程度なのですが、最短距離で結ぶ県道はそこそこ車が通る割に歩道もまともにない道でしてね。仕方ないので住宅街の裏道を行くことにしました。
 途中の街灯にはなぜかセミのオブジェが。

 越生梅林の手前に酒蔵がありました。500エンの枡を買うと、1杯500エンで角打ちができます♪
 美味しかったので、四合瓶1本と柚子酒をお買い上げしました。

 越生梅林が見えてきました。
 越生梅林は入間川の支流である越辺川(おっぺがわ)の川辺にある梅林。南北朝時代にここの神社(現梅園神社)へ太宰府天満宮から分祀した際に梅の木を植えたのが発祥だそうでして、2万本あまりが植えられています。
 明治期くらいから観光地として注目されるようになり、今では関東三大梅林(ほかは熱海と偕楽園)のひとつに数えられるほど。毎年今頃の梅の開花時期になると「梅まつり」が開かれています。

 入園料¥500を払って園内に入ると、今はまだ早咲きの品種は満開な一方で7割を占めるという遅咲きの品種は蕾の状態。そのせいか、客はまばらです。

 それでも白梅も紅梅も咲いていて、十分楽しめましたよ。

 桜色の花を咲かせる木もありました。

 早咲きなのか既に満開の木もありましたね。我々が到着したのがやや早かったようで、お昼を過ぎると徐々に園内も賑わってきました。

 この日はお昼過ぎくらいまで雲一つない快晴。青空に白梅の花がとっても映えます。

 蝋梅の木もありました。こちらはもう終わりかけてますが、探してみるとちょうど開いたばかりの花も。

 樹齢670年という古木「魁雪」の花に、蜂さんが来てました。

 そろそろお腹もすいてきたので、ちょいと梅林の外へ。チケットを見せれば再入場は可能です。
 越生駅に降りたときにも梅の香りを感じたのですが、この町は梅林だけでなくいたるところに梅の木があります。

 梅林から5分ほど歩いたところにお寺と梅の木が。

 そのお向かいにあるのが、「大豆工房みや」さん。豆腐の有名店です。
 梅林の入り口でこのお店がチラシを配っていましてね。相方のおススメもあって看板商品の「越生美人」¥400ナリをお買い上げ。人気商品で夕方前には売り切れるほどだそうです。

 店内がとっても混雑していたので相方に買い物をお願いして、お店の外で待つことに。
 道端ではオオイヌノフグリが可憐な花を咲かせていました。

 お店の入口の花壇では水仙も咲いてましたよ。

 梅林に戻り、屋台村でお昼ごはん。
 園内でおばちゃんが調理しているたぬき蕎麦に田楽、そして「みや」の豆腐をアテに先ほど仕入れたお酒をいただきます♪
 うーん、花見の一杯は最高です☆
 隣の席にいたご夫婦には、「みや」の豆腐から酒まで用意してきていた我々の準備の良さに苦笑いしてましたけどね。

 極上のひと時を過ごした後は、酔い覚ましにのんびりと園内を散歩。お昼を過ぎて入口に近いエリアはだいぶ賑わってきましたが、2ヘクタールと広大な梅林の奥のほうはまだまだ閑散としています。

 思い思いに過ごす人たちを眺めながら、艶やかに咲く紅梅。

 桜と見紛うほどに咲き誇る梅の花。華やかですね~

 ついつい花を見上げちゃうのですが、足元を見ると福寿草が咲いていました。

 園内の入り口近くのエリアにはミニSLが走っています。
 このSL、越生駅を通る八高線でかつて走っていた国鉄9600形蒸気機関車をモデルに高校生が実習で制作した1/10スケールのモデルだそうです。

 梅の花を見上げながらのSL、楽しそうですねー。

 さてさて、そろそろ帰りましょうか。と梅林を後にしたのですが、帰り道に再び酒蔵へ。行きに買った枡に再び酒を注いでもらい、帰りがけの一杯。のんびりビールケースに腰かけて酒を楽しんでいたら、次々と客が来ていました。

 いい気分で帰りはちょいと遠回りして川沿いの道を歩きました。こちらでも日当たりのよいところで梅が花を咲かせています。

東武越生線 普通 越生(15:39)→坂戸(15:57)
列車番号A1584 東武8000系電車(8184F編成)

 帰り道は再び東武線。土曜日なので、途中駅からは高校生たちが次々と乗り込んできます。

 電車を乗り継いで、向かった先は大宮駅。
 夕方、予約をしていた行きつけの呑み屋で終電まで飲み明かす・・・予定だったのですが、さすがに梅林で飲み過ぎたのか3時間ほどでギブアップ。健全な時間に変える羽目になりました。
 もうトシですかねぇ~

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