勝浦にて18

今朝の北関東は曇り。そのせいか冷え込みはやや緩んで朝の気温は4℃弱でした。
 そんな今日は久しぶりの海へ。早朝の上野東京ラインに揺られて東京駅へ向かいます。

 3連休の初日にしては、東京駅は人が少なめ。京葉線ホームへ向かう京葉ストリートもちょっと寂しい感じ。インフルが流行っているせいなのか、それともTDLが値上げしすぎて若い人が行けなくなっちゃったせいなのかしら?

京葉線・外房線 特急わかしお1号
   東京
(07:15)→勝浦(08:45)
列車番号1051M E257系500番台電車 NB18編成

 毎度おなじみの外房特急。偶然にも前回潜ったときと同じ車両でした♪

 前回は満員だった特急ですが、今回はちらほら空席が。しかも乗客の大半はゴルフ場最寄りの大網駅や茂原駅で降りちゃいまして・・・

 上総一ノ宮駅を過ぎるころにはこんな感じでガラガラに。そのうち外房特急もすべて上総一ノ宮止まりにされないか心配ですねぇ~

外房線 普通  勝浦(08:48)→鵜原(08:52)
列車番号2231M E131系0番台電車 R07編成

 勝浦駅からは普通列車に乗り換えてお隣の鵜原駅へ。少し前までは京浜東北線からのお下がりの209系2000番台4両編成だった外房線普通列車ですが、2021年からこのE131系2両編成ワンマン運転に。新製車両でキレイなのはいいけど、2両というのはあまりにも短すぎです・・・

Point:ウマノセ(鵜原)

2025年11月22日  気温18℃ 水温20℃ 透視度8~10m

 この日の1本目は、先週からオープンした勝浦が誇るスーパーポイント「ウマノセ」。勝浦で唯一40mくらいの深場を持ちダイナミックな根に大群の魚が群れる魅力的なダイビングポイントなのですが、夏場はイセエビの好漁場として刺し網が入るため潜れるのは禁漁期の冬場のみ。しかも沖合の黒潮真っただ中にあるため潮流が速過ぎて潜れないということもしばしば・・・というレアポイントでもあります。
 ワタシも、もうひとり来ていたゲストのカオリさんももちろんウマノセ狙いです♪
 1本目。ウキウキしながらボートに乗り込みウマノセに向かうと、やっぱり今日も激流でして・・・
 諦めていったん引き返しかけたのですが、なぜか船長さんは船を戻して激流のウマノセのブイに船をつけちゃいました!

 マジですか!?とビビりながらエントリーすると、もはや「噴流」と言いたくなるような流れ。必死でガイドロープを両手で手繰りながら水底を目指します。
 ようやく水底の岩陰に到着すると、中層ほどじゃないけどマトモに泳ぐのは難しいほどの流れがありまして。岩にしがみついてまずは呼吸を整えます。

 潮の流れはプランクトンを大量に運んでくるので、魚たちはとっても元気。キンギョハナダイ(Pseudanthias squamipinnis)さんたちの群れがとっても綺麗です。

 ふと下の岩陰に眼をやるとレンテンヤッコ(Centropyge interrupta)さんが。じっくり撮りに行きたいけど、油断すると吹っ飛ばされかねないので諦めました・・・

 このままじっとしているのもツライので、少し先にあった岩の隙間にカラダを潜りこませました。
 そこもハナダイさんたちが群れ群れだったのですが、よーく見るとキンギョハナダイさんに混じってサクラダイ(Sacura margaritacea)さんたちもちらほら。
 学名にも「サクラ」とつくように、日本近海の深場にお住まいのこの子たち。今いる-25m程度の水深には普段いないのですが、激流と高水温に誘われて上がってきてくれたっぽいです。

 オスの身体に表れる桜の花びらのような模様がとっても美しいですねー

 流れが穏やかであれば-40mの水底まで行ってオキノスジエビやスジハナダイといった深場の子たちにも逢いたかったのですが、この激流ではとても無理。早々に船に戻ることになったのですが・・・戻るのも一苦労でした。

 船に戻ると船長さんが「あんたたち、スゴイよ。」なんて拍手してくれてましたが、ガイドさん連中は「ギリギリ、アウトでしょ。」とボヤいてまして。アドレナリンが上がりまくった他店のゲストさんたちは「次もココ行きましょうか。」なんて言ってましたけど、カオリさんは「絶対無理。もう腕に力が入らない。」と悲鳴を上げてました・・・

Point:ベンテン(鵜原)

2025年11月22日  気温18℃ 水温19℃ 透視度8~10m

 そんなわけで、2本目は無理せずベンテンへ。水面近くは緩い流れがありましたけど、中層から水底にかけては平和そのものです。
 そんなわけで、まずはベンテンのアイドル、チシオコケギンポ(Neoclinus monogrammus)さんにご挨拶♪

 じっくりと根の脇を移動しながら被写体探し。2本目にしてようやく普通のダイビング(笑)
 親指サイズのクロスジウミウシ(Chromodoris sp.)さんがいました。この子、そんなにレアってわけじゃないと思うんだけど、学名が付いてないのね。

 ヤギにはスミゾメミノウミウシ(Protaeolidiella atra)さんがぽつんと付いてました。これから水温が下がってきたらこの子だらけになるのかな。

 シロガヤについていたミチヨミノウミウシ(Tenellia sibogae)さん。この子、勝浦では普通種だけど沖縄では見たことがなく。温帯種なのかしらね。

 でっかいカイメンを玉座にして鎮座してたオキゴンベ(Cirrhitichthys aureus)さん。
 どこにでもいる普通種なんだけど、愛嬌たっぷりなのでついついカメラを向けちゃいます。

 岩陰にネッタイミノカサゴ(Pteropterus antennata)さんの子供がいました。じっくり撮りたかったんだけど、あっという間にストロボが届かない小さな岩穴に逃げちゃいました・・・

 2本潜った後は、サービスでお片付け。今までずっとロクハンを脱ぐのに苦労していたのですが、去年勝浦で潜ったときにたまたま一緒になった他店のガイドさんから「引っかかるところにリンスを流したらいいよ。」って教えてもらいましてね。今日さっそく試してみたら、まったく苦労することなく「秒」で脱げました。もっと早く知りたかった・・・

 お片付け&着替えの後は、勝浦イチの有名店「こだま」へ。夏場は軽く2時間待ちとなるこのお店ですが、この時期は数分待ちで入れました。
 注文したのはチャーシュータンタンメン。本業がお肉屋さんだけに、チャーシューも絶品でした♪


 帰り道。鵜原駅に行くと1番線だったところの線路が剥がされてました。それなら跨線橋も撤去して道路&駅舎とホーム直結してほしいのですが、なぜかホームの1番線側には柵が・・・

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