奄美ライブ弾丸ツアー(前編)

 今朝の北関東は晴れ。ただ地平線近くに雲が多くて朝日は拝めませんでした。
 朝の気温は20℃ちょっと、夏の空気が戻ってきたようでやや湿気を感じます。

 そんな今日はこの1年ほどハマっている原田ありささんの奄美大島公演でワタシも奄美へ遠征です。

 上野東京ラインで品川駅へ行き、京急に乗り換えてお隣の北品川駅で下車。

 この駅の名物がコレ。
 もちろん特殊詐欺防止を目的とした張り紙でして、実際にこの張り紙を見て防止できたケースもあったらしいです。でも、最近の特殊詐欺は振り込み型が多く現金受け渡し型は減少傾向のようでして、この張り紙も北品川駅以外ではやっていないとのこと。
 少しでも防げるならほかの駅でもやればいいのに・・・とも思いますが、最近は駅員常駐の駅自体が減少傾向。無人駅じゃ効果ないもんね。

 北品川駅から鈍行で青物横丁駅に行き、空港行きの特急に乗り換えて羽田空港へ。久しぶりに1タミのさくらラウンジでひと息つきます。
 そろそろ搭乗口に行こうかと思ったら、ラウンジ内にアナウンスが流れてワタシが乗る予定の奄美行きが40分遅延するらしく、お詫びにランチクーポンを渡すからフロントに来いとのこと。

 で、フロントで渡されたのがこれ。今時¥500じゃあ何も買えない・・・なんか、中途半端ですねぇ。

 でもまあせっかくなので、とバスラウンジ横の売店JALPLAZAでサンドイッチとお茶をお買い上げ。
 どこの空港でも、バスラウンジだけはいつもガラガラなので静かにゆったりしたい時にはおススメです。

JAL659便 東京/羽田(HND)(11:10)→奄美(ASJ)(13:20)
使用機材 ボーイング737-800(JA309J)

 のんびりと静かなバスラウンジでランチのサンドイッチを食べ終えてから、ゆっくりと搭乗口へ。奄美行きは満席らしく、搭乗口付近の椅子はほぼ埋まってました。

 ヒコーキは小型のB737-800。
 JGC向け優先搭乗で一足お先に機内へ。アサインした足元広めの非常口窓側席に腰を落ち着けてしばらくすると、今日ライブをされる原田ありささん&ヒガシタカシさんが後方席へ進んで行かれました。お高いクラスJ席でなく普通席だったのがちょっと意外です。

 桟橋滑走路RWY05から離陸してしばらくするとキャプテンアナウンス。まず出発遅延のお詫びからだったのですが、機長の話では使用予定だったヒコーキが熊本から羽田へ飛ぶ予定だったところ、熊本空港でバードストライクに遭い出発できなくなったそうでして。それに伴う機材繰りで遅延したとのこと。
 そういう理由なら欠航もあり得たでしょうから、わずか40分の遅延で別の飛行機をあてがってくれたJALさんに大感謝です。
 この日、本州付近は前線の影響でずっと雲がかかっていて機窓の景色は雲ばかり。体調がイマイチだったこともあってウトウトしていたら、気がつくと着陸態勢でした。

 定刻よりだいぶ遅れて、午後3時前に奄美大島に到着。
 ヒコーキを降りると、ワタシの後ろからヒガシさんが大声で話している声が聞こえました。ホントに陽キャですねぇ~

 ターミナルビルを出て、名瀬市街地へ向かうバス乗り場へ。秋風が吹き始めた東京と違って、奄美はまだ「夏」。ターミナルビルを出ると、ムワッとするような湿気と強い日差しに「南国」を感じます。
 奄美空港は1日1往復で羽田や伊丹、福岡、成田、関空、那覇への直行便があるほか、鹿児島への便が9往復、喜界島や徳之島へも2往復と地方空港にしてはかなり多い便が飛んでいます。そのためか、名瀬市街と空港を結ぶバスも1時間に2本とかなり充実してました。
 奄美大島の北部にある空港から、島の中央に位置する名瀬市街まではバスで50分ほど。東京23区よりも広い面積を持ちますが大半が山地なので、バスは海岸線沿いをゆっくりと進み龍郷町のあたりで東海岸から西海岸へ。名瀬市街に入ると国道58号線から海沿いの県道に移って中心部へと向かいます。海沿いの道は南国らしい明るい海が見えて癒されますねぇ~

 バス停の目と鼻の先にあるのが、今宵のお宿「ホテルウエストコート奄美2」。2とあるように、姉妹館として「1」と「WA-TERRASE」の3つのホテルがあるようです。

 その中でも、ビジネスユースに特化したのがこの「2」。お値段が1泊素泊まり¥5,000程度と格安な分、部屋はかなり狭いです。

 水回りはこんな感じ。これとは別に大浴場もあるらしいですが、うっかり部屋着を持ってくるのを忘れたので行きませんでした。

 奄美大島には一応ファミマもありますが、地元のコンビニ「123マート」っていうのがホテルの目の前にありました。コンビニらしく飲料や弁当なども売っているのですが、観光客向けに土産物や島焼酎なども売っていて独特な雰囲気。とりあえず、明日の朝食用にお茶とおにぎり2個をお買い上げ。
 部屋でゆっくりしてからライブ会場へと向かいます。

 ライブ会場「ROAD HOUSE ASIVI」はホテルから徒歩5分もかからないくらい。島一番の繁華街屋仁川通り沿いにあります。
 受付で主催者の重村さんからチケットを受け取ってお支払い。その際、わざわざ東京から来た客っていうので開場前に一言もらえないかって頼まれたのですが(笑)、丁重にお断りしました。ワタシの代わりに別の方がスピーチされていたので、どうやら遠征客(笑)は2人ほどいたようですね。

 同じテーブルになった地元の方たちとビールを飲みながら盛り上がっているうちに、ライブがスタート。
 オープニングは安定のFFX-2から「久遠」。続けてドビュッシーの「ピアノのために」からプレリュード。これは初めて聴きましたけど、ヒガシさんのドラムが入るとゲームの戦闘曲のようでした。そして3曲目はラフマニノフのピアノ協奏曲第2番第1楽章の佐久間あすかさんアレンジによるジャズバージョン。こちらは原田さんのオハコですね。カッコイイ演奏でした。
 MCの後は主催の重村さんリクエストでとなりのトトロから「風の通り道」、千と千尋の神隠しから「あの夏へ」、そして風の谷のナウシカから「風の伝説」とジブリを3曲。先日の配信で「ジブリならひかりんに頼めばって思う」なんて言ってたくらいジブリとは縁がなさそうな原田さんでしたけど、ゆったり落ち着いた優しい演奏が持ち味のひかりんジブリと違って、情熱的な原田さんのジブリもいい感じ。特に風の伝説は後でヒガシさんが「壮大」と表現してましたけど、ナウシカ(特に映画ではなく原作のほう)が持つどこか鬱々とした重さが感じられる演奏でしたねぇ。
 重めのジブリの後は、一転して軽妙な「やかましマリオ」。後で聞いた配信の演奏でも十分「やかましい」ヒガシさんのドラムですが、生で聴くとホントにピアノの音がかき消されるくらいのやかましさです。FFになじみがないお客さんも大喜びだったんじゃないでしょうか。
 前半のラストはクロノトリガーからプレリュード、風の憧憬、時の回廊、そして魔王決戦。クロノトリガーのプレリュードと時の回廊は個人的にも大好きな曲だったので、生で聴けるのは嬉しかったですねぇ。

 15分の休憩を挟んで、第2部はFFXからザナルカンドにて、そしてFF13の閃光でスタート。
 続いてFFXとX-2から「ビサイド島」&「ビサイド」のメドレー。お二人とも「念願叶った」ってMCでおっしゃってましたけど、南の島で聴くビサイドメドレーは格別ですねぇ。6月の溝の口でのライブのときみたいにウィンドチャイムが入ったらもっと良かったのに・・・なんで削ったんだろ?
 お次はFF7からエアリスのテーマと片翼の天使。片翼の天使は7月の自由が丘でのライブでも演奏されたのですが、ライブ配信を聴いてたらこの曲のときに音割れやノイズが入っちゃって悔しい思いをしただけに、今回生で聴けたのは嬉しかったですねぇ。
 ラストはFF6からプレリュード、ティナのテーマ、決戦、アリア、仲間を求めて、そして妖星乱舞第4楽章。6月と7月のライブではFF6だけで十数曲を一気にメドレーで演奏してましたけど、さすがに今回は日和ったみたいです。それでも5曲ですから、十分ですけど・・・
 今回のライブ、個人的にイチバン嬉しかったのはピアノがアコースティックのグランドピアノだったということ。6月のライブは電子ピアノ、7月はアップライトだったので、ピアノだけ見れば今回が一番豪華。そのアコースティックのグランドピアノで演奏されるプレリュードの美しさといったら・・・音量が足りないと思ったのかマイクとスピーカーも使われていたのですが、それが邪魔に感じられるほどでした。
 そして、会場が一番盛り上がったのが「アリア」。7月のライブではリメイクで歌唱を担当した根本真澄さんご本人が登場されたのですが、今回はというとなんとドラム担当のヒガシタカシさんが金髪のカツラを被って裏声で歌われまして・・・こりゃ宴会芸か?と思いきや、いやいやこれはこれでなかなかの歌声。まあもともとこの「アリア」って、このオペラシーンを企画し作詞も担当した北瀬佳範さんが当時の交際相手に宛てたプロポーズだったらしいですからねぇ。男性が朗々と歌うのが本来なのかも?
 個人的には、吹き出しそうなのを必死に堪えている原田さんの何とも言えない表情を拝めたのが一番の収穫でしたが。
 それはともかく、「アリア」の演奏が終わると会場内は指笛が鳴り響き「アンコール」の連呼が起こる大盛り上がりでしてヒガシさんが「まだ曲あっからっ!」と叫ぶほどでございました。なお、ネット配信では「ますみんに土下座だな。」なんてコメントも入っていたようです(笑)
 続いて「仲間を求めて」「妖星乱舞」で無事終了。最近、妖星乱舞全楽章のソロ演奏動画をアップしていたので、どうせなら全楽章をやって欲しかったけど・・・時間の都合ですかね?
 アンコールは原田さんオハコの虹の彼方にのピアノソロでした。

 ワタシはやや風邪気味だったので終演後はすぐに帰っちゃったのですが、後日のネット配信によればメインの原田さんよりも「アリア」を歌ったヒガシさんが終演後もお客さんに囲まれて大人気だったんだとか。

カテゴリー: ヒコーキ搭乗, 旅行<九州>, 映像・音楽 パーマリンク

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