JR乗りつぶし旅行~信越本線・越後線・弥彦線~

 今朝の北関東も晴れ。朝の気温は22℃ちょっと。今朝もなかなかの蒸し暑さです。

 そんな今日は、今月末で廃止になる「休日パス」を使用して、しなの鉄道になった旧信越本線の未乗区間を乗り潰す計画です。

 向かった先は高崎駅。
 碓氷峠が廃線となってしまいバスの本数は極めて少ないので、新幹線を使わなければ軽井沢へたどり着くのは困難ですからねぇ・・・

北陸新幹線 はくたか553号  高崎(08:43)→軽井沢(08:59)
列車番号553E W7系電車(W4編成)

 やってきたのはJR西日本所属のW7系はくたか号。自由席はほぼ満席でしたので、ワタシは最後部のデッキへ。15分程度ならそれで十分です。

 軽井沢駅に降りると、まずその涼しさに感動しました。それもそのはず、高崎駅で新幹線に乗ったときは26℃を超えていたのですが、軽井沢では21℃。5℃も下がっています。
 ワタシ同様に軽井沢駅のホームに降り立った他の乗客たちも「涼しい~♪」と口々に叫んでました。さすが日本有数の避暑地ですねぇ~

 チコッと時間があったので改札の外へ。
 新幹線の駅となって、風情のない駅舎になっちゃいましたねぇ・・・

 しなの鉄道の改札口をくぐって旧信越本線のホームに降りると、懐かしのスカ色115系が入線してきました。

 JR東日本ではとっくの昔に引退したこの車両。しなの鉄道でもそろそろ部品調達が困難になって廃車間近という声も聴こえてきますが・・・

 かつて碓氷峠に向かって伸びていた線路は、今は当然ながら行き止まり。

 ホームの北側には、かつて碓氷峠を闊歩したEF63型機関車が静態保存されています。
 ワタシも昔は何度か碓氷峠を行き来したことがありますが、この機関車に推されて軽井沢へ向かったのかしらん。

 アプト式時代の機関車も静態保存されていました。
 さすがにその時代は知らない・・・(笑)

しなの鉄道しなの鉄道線
快速軽井沢リゾート1号
  軽井沢
(09:36)→妙高高原(11:33)

列車番号6601M SR1系電車(S102編成)

 さて、そろそろ次の列車に乗りましょう。
 懐かしの115系のお隣には、しなの鉄道の最新型車両SR1系が停車しています。この車両、実はJR東日本の新潟地区で活躍しているE129系と同じもの。もちろんしなの鉄道の有料座席列車向けにカスタマイズはされていますけどね。

 車内はこんな感じ。最近首都圏の大手私鉄で流行っている通勤ライナーで使用されているのと同様のデュアルシートを採用しています。
 最近はクロスシート運用時にリクライニングも可能なものもあるようですが、このSR1系は残念ながら固定式です。

 軽井沢駅発車の時点で8割くらい座席は埋まっていました。けっこう人気なのね。
 特急ではないので、思ったよりものんびりと高原を走っていきます。車窓からは初夏の高原の景色をゆったりと楽しめます。

 小諸駅に到着。
 お隣に停まっているのは小海線のキハ110形ディーゼルカー。

 小諸も山がちな町ですが、軽井沢より標高は300mほど降りてきているようでして。外は暑そうです・・・

 戸倉駅に到着。
 戸倉駅はしなの鉄道の車両基地がある駅だけあって、けっこう大きいです。

 篠ノ井線との接続駅となる篠ノ井駅の手前で千曲川を渡ります。
 昨日の雨の影響か、けっこう濁ってますね・・・

 ちなみにしなの鉄道しなの鉄道線は当然のように全列車が長野駅まで乗り入れてますが、実はこの篠ノ井駅から長野駅までの9.3kmの区間は今も「信越本線」だったりします。

 川中島駅を過ぎたところで犀川を渡ります。
 犀川を越えれば長野は目と鼻の先。

 軽井沢から1時間20分ほどで長野駅に到着。さすが県庁所在地だけあって、この駅で乗客がかなり入れ替わりました。
 外国人観光客もけっこう乗ってきて「全席指定」にとまどっているようでした。

 長野駅を出ると、急に景色が山がちになってきます。
 そして車窓からはりんご畑がそこかしこに見られました。

 牟礼駅に到着。とっても風格を感じさせる駅舎だなぁと思ったら、大正11年に建てられたものらしいです。
 さらにこの駅の跨線橋も明治33年に豊野駅で建築された国内最古のものを移築したんだとか。骨董品だらけの駅なんですね。

 峠を越えると、急に高原っぽい雰囲気に。遠くには妙高山のシルエットも拝めました。

 終点の妙高高原駅に到着。この駅で長野県の3セクであるしなの鉄道から、新潟県の3セクえちごトキめき鉄道に乗り継ぎます。

えちごトキめき鉄道妙高はねうまライン線
  普通  妙高高原
(12:07)→直江津(12:57)

列車番号2351M ET127系(V3編成)

 到着ホームの向かい側に停車していたのは、えちごトキめき鉄道の主力車両ET127系。これは一時期JR東日本の新潟地区で活躍していたE127系のお下がりです。新宿~新潟間の快速「ムーンライトえちご」があったころ、新潟駅から村上駅へ向かう始発の快速列車にも使用されていて、ワタシも乗った記憶があります。
 ちなみに、この車両は全席ロングシート・・・1時間近い乗車時間これに揺られるのはチトきついなぁ。

 だらだらと妙高高原駅から山肌を下っていくと、スイッチバックで有名な二本木駅が見えてきました。
 正面に見える駅のホームの先は行きどまり。

 二本木駅を発車すると、列車はいったんバックで妙高高原からの本線に並行して設けられた引き込み線に入ります。面白いのは、車掌は反対側の運転台に向かうことなくバスのように運転席横の窓から後ろを見ながらバックしていたこと。まあ2両編成という短編成だからこその芸当でしょうけど。
 引き込み線に入った後は、再び正面を向いて右側にカーブしていく直江津方面への本線へと進みます。つまり、二本木駅に停車しない列車はスイッチバックすることなく通過可能な構造となっています。たしか篠ノ井線の姥捨駅も同じような構造じゃなかったかしら。

 妙高高原から1時間ほどで終点の直江津駅に到着。
 時刻はちょうどお昼時。ちょいと駅の外に出て腹ごしらえをしましょうか。

 一昔前は北陸本線と信越本線という2つの幹線の接続駅として一世を風靡した直江津ですが、北陸新幹線の開通によりどちらも3セクのローカル線になっちゃいました。
 駅舎こそかつての華やかなりし時代を感じさせる立派なものですけど、駅前の商店街はなんとも寂れてましたねぇ~

 駅前のホテル2階に良さそうなレストランがあったので、そちらへ。

 初夏の日差しでノドが乾いたので、まずは生ビールをいただきます♪

 注文したのはお蕎麦と海鮮丼のセット。せっかくなので季節の天ぷらも付けてもらいました。
 さすが港町だけあって、海鮮丼も美味。何よりビールと天ぷら付きでお値段が\2,600ちょいと格安なのが嬉しいです♪

信越本線  普通  直江津(14:18)→柏崎(15:02)
列車番号1337M E129系電車(A9編成)

 再び列車の旅に戻ります。
 ホームで発車を待っていたのは、JR東日本の新潟地区での主力車両E129系。先ほど乗ったE127系(現ET127系)の後継車両です。

 車内はこんな感じ。車端部がロングシートで中央部はクロスシートという構造でとっても快適。ベースは中央快速線などで使用されているE233系なのだそうですが、ドア付近を初めとした内装は確かに似てるかも。

 直江津駅を発車直後、関川を渡ります。
 この関川は妙高山から直江津までを流れる1級河川。ぜんぜん気付いてなかったけど、ついさっきまでこの川沿いに走ってきてたんですね。

 上下浜駅から鯨波駅までの区間は海岸線のすぐそばを走ります。車窓からは砂浜と日本海、タイミングと天候次第では美しい日没も拝めます♪

 ドラマ「高校教師」で有名になった青海川駅。
 上越妙高行き越乃Shu*kuraだとこの駅で20分ほど停車してくれますが、この列車は1分も停まりません・・・

 薬師堂海水浴場。夏場は海水浴客で混雑するのでしょうが、まだちょっと早いかな。

 柏崎駅に到着。
 この駅でワタシは乗り換えです。

 古代から「燃ゆる水」こと石油の産出地として知られ今もENEOSの創業地として知られる柏崎市。
 なのですが、駅前ロータリーはガラガラです・・・

越後線  普通  柏崎(15:27)→吉田(16:33)
列車番号151M E129系電車(A23編成)

 駅に戻り、1番線の奥にある越後線ホーム0番線へ。
 直江津から乗ってきたのと同じ、越後線経由吉田行きのE129系がぽつんと佇んでました。

 信越本線が柏崎から内陸の長岡・新津を経由して新潟へ向かうのに対し、海岸線沿いにまっすぐ柏崎と新潟を結ぶ越後線。実際営業キロでも越後線経由のほうが16kmほど短いのですが、所要時間はほぼ変わらず本数は圧倒的に越後線のほうが少ないです。開通当時からすでに赤字路線だったようで電化した際も架線を路面電車と同じ直接吊架(吊架線を用いず直接トロリ線を電柱から吊るす方式。)にしたほど(このせいで最高速度が85km/hに制限される。)だそうで。
 昭和50年代に新潟大学が内野駅周辺に移転したことで新潟駅~内野駅間こそ1時間に3本程度運転されていますけど、内野駅以西は3時間以上空くことも。

 海岸線沿いを走ることからてっきり海が見られるのかと思いきや、実は海と越後線との間には西山丘陵~弥彦山脈がありましてね。なので車窓から見えるのはこんな山影ばかり。

 吉田駅が近づいてくると、広大な田んぼが見えてきます。越後平野は日本最大の米どころですからね。

 吉田駅の手前で大河津分水路を渡ります。
 しょっちゅう洪水を起こしては流域に深刻な被害をもたらしていた信濃川。江戸時代から分水路建設の計画はあったようですが、着工したのは明治時代。明治29年に起きた、「横田切れ」と呼ばれる燕市街を中心に甚大な被害をもたらした洪水がきっかけだったみたいです。
 着工から20年後の昭和9年にようやく完工。その後も水量によっては肝心の信濃川下流に水が流れなくなって水運に支障が生じたり、分水路によって運ばれた土砂の影響で河口付近の海岸線が0.5km伸びた一方で信濃川の河口では陸地が0.4km後退するなど「思わぬ影響」が起きているようです。

 柏崎から1時間ほどで終点の吉田駅に到着。
 この駅でワタシは弥彦線に乗り換えます。

弥彦線  普通  吉田(16:57)→弥彦(17:05)
列車番号240M E129系電車(A26編成)

 駅舎から最も遠い5番線でぽつんと発車を待っているのは、もはやデジャヴ感すら感じるE129系。
 最近まで115系が現役だった新潟地区ですが、あっという間に駆逐されてE129系に置き換えられちゃいました。弥彦線独自の「弥彦色」っていう塗装が存在したほどだったんですけどねぇ。

 吉田駅を発車すると、右へ右へと転線します。
 左側の線路は今まで乗ってきた越後線の線路ですね。

 右側の弥彦線の架線を見ると、本線に入ったとたんに直接吊架式となっています。弥彦線ではほぼ全線でコレなんだとか。

 吉田駅から2駅8分で終点の弥彦駅に到着。これで弥彦線も全線完乗です☆
 ローカル線の終点駅にしては、すごく豪華な駅舎・・・

 弥彦線の端っこ。
 もちろん1面1線の棒線駅です。

弥彦線  普通  弥彦(17:21)→吉田(17:30)
列車番号275M E129系電車(A26編成)

 折り返しの吉田行きまであまり時間はないんだけど、せっかくなので駅の外へ。
 すっごく豪華な駅舎ですが、無人駅です。繁忙期の休日には臨時で駅員が来ることがあるようですが。

 弥彦神社の入口だからか、駅前には手水舎までがありました。

 ちょうど弥彦山に日が沈もうとしていました。
 時間があれば弥彦神社に参詣して見たかったですねぇ。

 15分ほどで折り返しの吉田行きが弥彦駅を発車。再び吉田駅に戻ります。

弥彦線  普通  吉田(17:38)→燕三条(17:53)
列車番号245M E129系電車(A23編成)

 吉田駅からは引き続き弥彦線で上越新幹線との接続駅である燕三条駅を目指します。
 待っていたのは柏崎から乗ってきたE129系A23編成。乗務員も同じ方でした。吉田駅で1時間休憩してたみたいです(笑)

 新潟からの列車が遅れたとかで、数分遅れで吉田駅を発車。そのまま15分ほどで燕三条駅に到着します。

 弥彦線側はホームから階段を上がると簡易Suica改札機があるだけの無人駅。一方の新幹線改札付近には駅事務室のほかNEWDAYSなんかもあったり賑やかです。
 ワタシは新幹線改札を通過して高架の新幹線ホームへと向かいます。

上越新幹線  とき336号
  燕三条
(18:02)→上野(19:46)

列車番号336C E7系電車(F38編成)

 さすがに早朝から夜まで列車に乗りまくって疲れたのか、列車に乗ったとたん意識喪失。気が付いたら窓の外は大宮から上野へ向かう都会の夜景が広がってました。
 疲れのせいか軽い頭痛もしてきたので、山手線と総武緩行線を乗り継いで浅草橋の東横インへ。もともと「疲れるだろうなー」と予想して予約しといたのですが、大正解でした。

カテゴリー: 乗り鉄, 旅行<東北・関東甲信越・東京離島>, 食べ物 パーマリンク

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