オペラ座の怪人

 今朝の北関東は晴れ。朝の気温は26度に達して熱帯夜になりました。
 日中は猛暑日予報で、実際に熱中症警戒アラートも発令されたらしいです。

 そんな今日はお出かけ。用事は夕方からなのですが、せっかくのフリーきっぷなのでちょいと寄り道をすることにしました。
 湘南新宿ラインを乗り継いで、向かった先は藤沢駅。この駅で降りるのって記憶がないくらいに久しいですが、真夏の昼下がりでも人が多いですねー。

 藤沢駅で小田急線に乗り換えて、向かった先は2駅先の「善行」駅です。

 何とも言えないネーミングの駅。もちろん実際の「藤沢市善行」という地名から付けられた駅名です。なんでも江戸時代まで「善行寺」というお寺があったんだとか。

 せっかくなので入場券を購入。一昔前までは硬券や記念入場券なんかも発売されてたっぽいですが、今はノーマルなコレだけです。

 ちなみに、ここの読みは「ぜんこう」じゃなくて「ぜんぎょう」。なので、悪行尽くしなワタクシでも追い出されずに「入場」できます♪

 藤沢駅に戻ったら、もうちょっと遊ぶ時間があるみたいなので江ノ電に乗ることにしました。こっちも前回が記憶にないくらいに久しぶりです。
 湘南エリアは江の島大橋が夜間通行止めになるほどオーバーツーリズムが問題になっていると聞いてましたが、江ノ電は恐れたほどの混雑じゃありませんでした。

 江ノ島駅に到着。ホームに観光客がたくさん並んでいたので、ワタクシは一目散に逃げだしまして・・・

 向かった先は、江ノ電江ノ島駅から徒歩2分のところにある湘南モノレールの湘南江の島駅。駅はビルになっていて、乗り場がある5階までエスカレーターで上ります。

 湘南モノレールは大船駅から江ノ島まで丘陵地帯を短絡して結ぶ路線です。江ノ電が海岸沿いにひたすら観光地を巡るのに対し、こちらの沿線は住宅地ばかり。なので乗客の9割以上が地元の通勤通学客でして、この列車でも観光客はほぼ皆無でした。
 湘南モノレールの特徴は懸垂式、つまりレールの下に車両がぶら下がって走行する方式だということ。この懸垂式のモノレールはこの湘南モノレールのほかには千葉都市モノレールだけだったりします。

 大船駅からは東海道線に乗り換えて、向かった先は横浜駅。ここに来るのも十数年ぶりです。
 ここから時間があればシーバスでゆったりと船旅を楽しみたかったのですが、時間切れのためおとなしく根岸線で桜木町へ、そこからみなとみらい線の馬車道駅まで歩いてみなとみらい線に乗り換えます。たしか、前回来たときはまだ「みなとみらい線」なんて影も形もなかったような・・・

 向かった先は、みなとみらい線日本大通り駅から徒歩1分のところにある神奈川芸術劇場(KAAT)です。お目当てはここで現在劇団四季が公演中の「オペラ座の怪人」。
 例によって先週ムーランルージュ!を見に行った後輩から今週初めにとどいたお誘いのLINEがきっかけ。なんでも一緒に見にいく予定だった方が流行り病に巻き込まれて行けなくなったとかで、チケットをリセールに出すのも忍びないとこっちにお鉢が回ったっぽい。ワタクシのほうは来週からの沖縄旅行の準備やらマッサージの予約やらがありましたけど、やりくりすれば何とかなりそう。夜公演なので帰りの足だけが心配でしたけど、終電を調べたら夜10時過ぎくらいまで居られるようでした。便利な世の中ですねぇ。

 館内を見回すと、やはり女性客のほうがやや多いものの宝塚や前回の帝劇ほどではなく、逆に家族連れがちらほら。小学生くらいの子供連れもいましたけど、ついていけたのかしら?

 ホール前の通路には本日のキャストが。一応人だかりはできてましたけど、ワタクシは名前を見ても誰が誰やら(笑)
 一般の俳優さんとか宝塚と違って劇団四季の団員さんはSNSなどでのアピールが一切ありませんしね。

 オペラ座の怪人は、もともとは1909年から翌年にかけて連載されたフランスの新聞小説が原作。中身は知らなくてもその題名はほぼ知らない人はいないくらいに有名な作品ですね。
 当然、映画やテレビドラマ、ミュージカル作品も多数制作されているのですが、今回の公演はそのうち1986年にロンドンで発表されたものの日本版でして、原作の枝葉を削ぎ落としてラブストーリーに特化したのが特徴と言われています。日本では1988年から劇団四季が上演を開始し現在まで再演を繰り返しているなかなか歴史のある演目でして、その初代ファントム役は市村正親さんが務めたっぽいです。

 実際に見てみると、台詞が極端に少なく歌曲により物語が進行していくオペラにかなり近いものでした。そして歌曲は一応日本語に翻訳されているものの、それでもクラシックに慣れてない耳にはかなり歌詞が聞き取りづらくて・・・よっぽど歌曲慣れしてないと進行についていけなくなりそう。手元に歌詞カードでもあれば、もうちょっと余裕をもって楽しめたのになぁ~
 小学生の観客もいたけど、大丈夫だったのかしら?

 そんなわけで余計なところに集中力を奪われて本来の音楽や演技を十分に楽しむ余裕はなかったのですが、それでもさすがは劇団四季だけあって素晴らしい出来でした。
 まず圧巻だったのが、ファントム役の岩城雄太さん。ニューヨーク仕込みの実力はハンパじゃなく、朗々と歌い上げたと思えばか細い声、怒気をはらんだ声といくつもの声音を使い分けて見事にファントムを演じきっています。
 もう一人凄かったのが、ピアンジ役の山口泰伸さんとカルロッタ役の辻奈々さん。このお二人の歌声は本当に凄かった。主役とヒロインはもちろんのこと、他の役者を圧倒してましたねぇ。特に辻さんはこの「オペラ座の怪人」を見て四季への入団を決めたそうですから、相当思い入れがあるんだろうな。

 大満足の観劇のあとは、せっかくなので中華街へ行き点心をツマミにビールを楽しみます。今日は強烈な蒸し暑さなので、ビールが本当に美味しいです♪

 帰り道は石川町駅から根岸線。どうやら浜スタで試合があったようで、関内駅からの根岸線はナイター帰りの客で通勤ラッシュもかくやという大混雑でした。

This entry was posted in お散歩・日帰り旅行, 日常. Bookmark the permalink.

Leave a Reply

Your email address will not be published. Required fields are marked *

日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)