都営まるごときっぷ

今週末は久しぶりの実家帰り。

 予定では友人とお昼ご飯をたべることになっていたのですが,それが急に夜へとずれ込んだので日中がぽかんとヒマになっちゃいました。お家でぼーっとするのも性に合わないので,とりあえず出かけることにしました。

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大江戸線の新宿西口駅でこんなきっぷを購入。\700で都営交通すべてが一日乗り放題というスグレモノです。さて,どこへいこうかなー♪

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とりあえず改札内へ。大江戸線のホームはホントに深いトコにありますね…

都営大江戸線 普通 新宿西口(11:47)→本郷三丁目(12:01)
列車番号1103B 12-000形電車

大江戸線に乗って,本郷三丁目で途中下車。ここは東大の最寄り駅であると共に,東京メトロ丸ノ内線との乗換駅でもあります。もっとも,大江戸線自体が東京の地下鉄の中でもきわめて利用者が少ない路線でして降りたのはワタシを含めても数人だけでした(やっぱ,深すぎてホームに行くのが大変!ってのが致命的だよね。)。

 さて,ここから都バス東43系統に乗り換えて,「本郷追分」バス停で途中下車。向かった先はいわゆる「谷根千」エリアです。

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日本医科大の前を抜けて根津から北の千駄木へ。千代田線の千駄木駅から一つ東にある「よみせ通り」に入ります。このあたりからが,とってものどかな空気が漂うエリア。古き良き時代がそのまま残っているような町並みです。そして,途中右に曲がると「谷中ぎんざ商店街」。急に観光客が増えてまっすぐ歩けないほどの混雑ぶりです。
 今時のスーパーもあることはありますが,何より昔ながらの「○○屋さん」がずらりと軒を連ねて,そのほとんどが大盛況!というのがここの特徴。最近ではテレビで取り上げられることも多くなったのか,「○○で紹介されました!」なんて貼り紙もそこかしこに見かけます。
 「夕焼けだんだん」と名付けられた階段を上って谷中霊園の脇を抜けると日暮里駅に到着です。

日暮里・舎人ライナー 普通 日暮里(12:37)→見沼代親水公園(12:58)
列車番号1231A 300形電車

日暮里・舎人ライナーは2008年に開業した新しい路線。公共交通機関の空白地帯だった足立区北部と日暮里との間を約20分で結んでいます。工事中の頃,高速バスで扇大橋のあたりから妙な高架橋を見て「あれ,なんだろ?」と不思議に思っていたものですが,その正体がこれだったんですね。

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日暮里・舎人ライナーの最大の特徴は新交通システムを採用していること。完全無人運転なので,先頭・最後部共に係員はおらず展望を楽しめます。そして軌道上に架線もないので,その眺めは最高!の一言に尽きますね。

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約20分ほどで終点の見沼代親水公園駅に到着。駅の外に出てみましたが…何もありません!
 いや,確かに「公園」はあるのですが,途中の舎人公園とは比較にならない小さな公園。ほかに見るべきモノは何も無し…

 ま,いいか。日暮里・舎人ライナーに乗るのが目的だったんですからね。
 というわけで,近くの吉野屋でお昼ご飯を済ませて再び駅に戻ります。

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そうそう,ひとつ気が付いたのですが,この日暮里・舎人ライナーの駅って沖縄のゆいレールの駅と構造からデザインに至るまでそっくりですね。

日暮里・舎人ライナー 普通 見沼代親水公園(13:23)→熊野前(13:38)
列車番号1336A 300形電車

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帰りも最後部の席をget。思いっきり展望を楽しみます。
 舎人公園では紅葉が始まってますね~

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谷在家駅で対向列車とすれ違い。

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広々とした荒川河川敷。もっと晴れていれば景色を楽しめたんですけどね…

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お次は「熊野前」駅で途中下車。この駅は都電荒川線との乗り継ぎ駅なんです。

都電荒川線 普通 熊野前(?)→荒川車庫前(?)
列車番号? 8800形電車

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電停(←なつかしい響きですね!)にやってきたのは荒川車庫前ゆきの8800形電車。「えきから時刻表」によればこの時間帯の荒川車庫前行きは無いはずなので,たぶん臨時列車なんだと思います。

 熊野前から小台までの区間は一応車道と分離はしているものの道路と併走しているので昔ながらの都電の雰囲気を味わえる区間です。小台駅から道路を離れて普通の電車と同じ専用軌道へ進み,終点の荒川車庫前電停で途中下車。後続の早稲田行きを待ちます。

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この電停は,文字通り都電の車庫がある駅。車庫の手前にはなつかしの車両が静態保存されています。そして,車両の前では懐かしそうに眺めるヒトの姿も。

都電荒川線 普通 荒川車庫前(13:56)→新庚申塚(14:08)
列車番号207 8800形電車

やってきた電車は超満員!すし詰め状態で王子駅へと向かいます。王子駅前電停でようやくお客さんが降りて空いてくるかと思いきや,同じくらいの数が乗り込んできてふたたび超満員に。うーん,都電って人気あるなぁ!
 王子駅前から飛鳥山にかけての区間は,唯一「路面電車」スタイルの併用区間。電車と一般車輌とが分離されていないので,クルマにサンドイッチされながら電車はガタゴトと進んでいきます。飛鳥山電停のちょっと手前でようやく道路とバイバイして専用軌道へ。そこから新庚申塚電停へはすぐです。

都営三田線 普通 西巣鴨(14:19)→三田(14:43)
列車番号1336T 6300形電車

都営浅草線 快特 三田(14:49)→泉岳寺(14:51)
列車番号1414T 5300形電車

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新庚申塚電停は都営三田線との連絡駅ということになってはいますが,実際にはけっこう離れています。300mほど歩いてようやく都営三田線の西巣鴨駅へ。そこから都営三田線,都営浅草線と乗り継いでやってきたのは泉岳寺。忠臣蔵で有名な,赤穂浪士四十七士の墓所があるので有名なところです。

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門前には大石内蔵助の銅像がお出迎え。

 門をくぐって,境内でまずはお賽銭を上げて仏様の前でカタチばかり拝んだ後,さっそく赤穂浪士の墓所へ。

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墓所はかなり狭いです。そこへかなりの数の観光客(観光バスが門前に次から次へととまってました。)がやってくるものだから,大盛況,という感じでした。
 浅野内匠頭と奥方瑤泉院のお墓はかなり立派なモノですが,四十七士の墓は墓石もこぢんまりとしていて,せせこましく並んでいる感じです。ちなみに,境内には「どの墓が誰のモノか。」を示してくれる看板もあるので,お気に入りのヒトにお線香をあげることも可能。お線香売り場もちゃーんとありました♪そーいえば,北村薫さんの短編「朝霧」にも討ち入りの日になると「上は本当に,雲の中のような煙でした。狭いところで人が流れませんから,どうしたって,帰りには目を押さえることになる。」なんて話が出ていましたね。

 あれほど有名な「忠臣蔵」ゆかりの地なのに,なぜか来たことがなかった泉岳寺。ようやく詣でることができて,いい「暇つぶし」になりました☆

カテゴリー: お散歩・日帰り旅行, 乗り鉄 パーマリンク

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