久米島にて４(その4)

Point：シチューガマ，ムーチーグー，トンバラ

久米島ダイブ３日目。後半戦に突入です。
一緒に潜るメンバーもがらりと入れ替わり，今日明日は新メンバーとのダイビングとなります。

さて，１本目は「シチューガマ」。一昨日潜った洞窟のあるポイントですが，他のメンバーが昨日到着しての１本目となるため，様子を見ようと最大水深25mもある洞窟はパス。根の周りでゆったりと泳ぐコースになりました。

エントリーしたら，まずは根の上で10分ほど休憩。
その間，ワタシは掃いて捨てるほどいるゼブラハゼさんを追い回してました。この子たち，すごくたくさんいるのに，写真を撮るとなるとＳクラスの難しさなんですよね。警戒心がスーパー強い！ちっとも寄らせてくれないし，カメラを向けたとたんにすぐ気付いてちょこまかと動き回ります。
そんなわけで，10分かけてもこんな写真が精一杯…(涙)

スズメダイも大好きな私。かわいいスズメダイさんをみつけるとついカメラを向けちゃいます♪
岩陰でクリーニング中のクロメガネスズメダイさんをパチリ☆

ガイドが岩陰にいたゴシキエビさんを見つけました。
美味しそう…(←こらこら)

カメラを向けてもちっとも逃げない，とってもいい子なノコギリダイさんたち。
せっかくなので，ダイバーを入れてワイドで撮ってみました。

この日は夏にしては珍しく北風が吹いていて島の北側ポイントは波がバシャバシャ。そこで２本目はインリーフの「ムーチーグー」に。

ここは小さな根が点在する白い砂地が広がるポイント。小物好きのワタシはさっそく被写体探しをスタート。
まずは小さなゴマハギさん。

ここは日本で見られるクマノミ６種のうちトウアカクマノミ以外の５種類が見られるという贅沢なポイントでもあります。ガイドさんも人気順(?)にTheクマノミ，ハマクマノミ，ハナビラクマノミ…と順に紹介していきました。

でも，ワタシがカメラを向けたのはこちら。
ハナビラクマノミのいたイソギンチャクに付いているニセアカホシカクレエビさん。
（だって，ハナビラクマノミは何回も写真撮ってるもん (^o^;　）

せっかくなので，マクロレンズ２枚重ねでもう１枚。
眼の間が白い線でつながってないし，背中も紫の輪っかがないからたぶんニセアカホシで間違いないでしょう…

ミズタマサンゴの中にはバブルコーラルシュリンプさん。
この子に会うのは数年前の石垣島以来です。うれしい！

セジロクマノミさんはかわいいのでカメラを向けてみました。

ところが，そのとたんにこんな顔。

クマノミ界のビッグアイドル！カクレクマノミさん♪
とってもかわいいんだけど，その名のとおりハタゴイソギンチャクの中でかくれんぼしながらチョコマカと動き続けるので写真を撮るのは至難の業。
仕方ないので，すこーしずつ後ろに下がりながら，全身を見せてくれるタイミングを待ち続けてみました。
そして撮れたのがこの写真♪
でも，ビミョーに青かぶりしているのが悔しい…

またまたエビさん。たぶんこの子もニセアカホシカクレエビさんだと思います。
ちょっと斜め後ろから頭部にフォーカスして撮ってみました。

エキジットしてみると，船の前方に何やら怪しげな物体が。よーく見ると，船長さんに捕まっちゃったオニダルマオコゼさんでした。
つい先日，プロのダイバーを死亡させて有名(?)になったこの子。背びれにとんでもない毒を持っているため，この子も船に上げる前に船長さんは背びれを切り落としていました。（漁師さんによっては，切り落とす際に誤って背びれに触れるのを防ごうとまずお湯に放り込んじゃうんだとか。タンパク毒なので50℃以上で不活性化するんだそうです。ちなみに，万一この子に刺された時はこの性質を利用して2時間くらい50℃のお湯に浸しておくといいそうです。火傷しそうだけど，死ぬよりゃいいでしょ？）

お昼ご飯を挟んで，今日のラストはトンバラ！
群れとサメとに期待が高まります！

エントリーすると，いきなり吹っ飛ばされそうな激流。
アンカーロープもちょっと遠いので，とりあえず手近な岩の上で休もうかと水底に向かっていったら…

全員がエントリーしたところでちょっとお出かけ。婚姻色で黒くなったギンガメアジさんやホワイトチップさんなんかが出たんだけど，あまりの激流で写真どころじゃなく…
テキトーなところでとっととボート下に戻りました。

それじゃ，アンカーロープに捕まって上がろっか…
と思ったときに， またもやホワイトチップさん登場！
ちなみに，ものすごい激流の中なんとか岩に掴まっている状態なので，とてもサメさんを追いかけていく余裕なぞございません。

でも…あーあ，遠くに行っちゃった～

と，思ったら…

嬉しくなって，全身も１枚。うーん，シアワセ…

大満足でボートに戻ると，船長さんから夜光貝の差し入れ。
ワタシ達が潜っている間に採ってきた超新鮮な刺身です。特にキモが美味しかった～☆（写真撮る前に大喜びで食べちゃいましたけど…）

Point：ウーマガイ，フィッシャーマンズコーナー，島尻口

さて，今日がモグリの最終日。昨日と同じメンバーでいざいざと海へ向かいます。

１本目はワタシのリクエストでウーマガイへ。まずはアケボノハゼちゃんを見に行きます。

今日もハゼちゃんは元気いっぱい。念願のペア写真をget。ちょっと，ハレーションしちゃってるけど…

横顔と正面顔のセットでもう１枚。

もうちょっと遊びたかったけど，ガイドが「いい加減に戻っておいで～」としびれを切らせちゃったので浮上を開始します。

途中でスミレナガハナダイさんをパチリ。

ウーマガイの深場は魅力的な被写体がごろごろしていて，ワタシにとっては魔性の女のようです。深みにはまって，溺れてイノチ落としそう…なんちゃって

やっと棚上に戻ったら，今度はヒレナガヤッコさんが登場！

キレイに撮りたいんだけど，ちょこまかと動き回ってなかなかいいポーズをとってくれません。
この子の撮影は次回に持ち越し，ですね。

棚上に戻ったら，なにやらブサイクな子が。
いちおう，「おさかな」コーナー用に１枚撮っておきましょう。

こんなに近づいても逃げないって，いい子なのかも?!

調子に乗ってどんどん近づいていったら，お仲間から「あぶないよ～」と警告が。
実はこの子，「ゴマモンガラ」という超キケンなオサカナ。これからの産卵時期は気が立っていてヘタに近づくとがぶりと噛みついてくるそうです。知らないって恐ろしいことなのね…
目下，産卵床づくりの真っ最中だったみたいですね。

２本目はフィッシャーマンズコーナー。
岩場が入り組んだ地形メインのポイントですが，今回はそんなのどうでもいいことです。

主役はこの２人。

まずは脇役から。

洞窟内にお住まいのウケグチイットウダイさん。

ちょうどお昼時なので，縦穴からはきれいな光が差し込んできてました。

かる～くお散歩をすませたところで主役２人の表彰式！
こちらは300本の記念ダイブ。

そしてこちらは200本の記念ダイブです。
おめでとー！！

一緒に来ていたお仲間がお祝いのバブルリング☆

さすが，元プロ。上手すぎます！！

キレイに晴れた南の海で記念ダイブって，最高ですね～
ワタシも300本目指そうっと！

さてさて，ワタシのラストダイブは島尻口。
ガイドも潜ったことがないというポイント。一昨日の「タケンチ」同様に船長さんの漁場っぽいです。
ちなみに，場所は先日報道されて騒がれた大珊瑚礁の近くらしいです。

まずは，岩陰でガイドが見つけたソメワケヤッコちゃん。まだ5cmくらいの幼魚でした。
うろちょろ逃げ回ってまともには撮りようがないので，やや広角で数枚撮って何とか見られそうな１枚をトリミングしたのがこれ。

そのすぐ近くにいたのが3cmくらいのクレナイニセスズメさんｙｇ。

別のお店のガイドさんが記念ダイブの(?)プレゼントを持ってきてくれました。
胡蝶蘭の代わりに(?)，大きさ3mmくらいのトウモンウミコチョウ☆
あまりに小さすぎて，ワタシもこんな写真が精一杯。こんど，もう一枚クローズアップレンズを買いましょうね。

さて，ボート下に戻って安全停止。もっとも，ワタシはラストなのでとことん遊ぶわけですが…

まずは，シコクスズメダイさんをパチリ。

こちらはクギベラさんのｙｇ。

最後に撮ったのはイソハゼさんのお仲間だと思います。
図鑑を見たけど同定不能。誰か，分かります？

港に戻って，４日間のダイビングは無事終了。
船長さん，ありがとうございました☆また，来ますね～！