〜マイル修行の世界〜

〜修行僧とは〜

各航空会社のマイレージ制度の中には,搭乗回数の多い会員を優遇する「上級会員制度」があります。 (その内容や条件は各航空会社のホームページをご覧ください。)
通常はエリートステータスの有効期間は1年ですが,JALやANAは一定の条件を満たした会員がその 航空会社の専用クレジットカードを作ると,そのカードを保持する限り半永久的に上級会員資格が 維持される制度も設けています。
こういったエリートステータスの取得を目指して,そのために「飛行機に乗り続ける」方々が 「マイル修行僧」と言われる人種です。

……というのが,建前。
でも,修行僧のホンネは「飛行機に乗ることが純粋に好きで,上級会員資格の取得を『キッカケ』や 『飛行機に乗るいいわけ』にしている人たち」なんじゃないでしょうか?


トップに戻る

ワタシが修行したわけ
マイル修行 その1〜伊豆諸島編(前編)〜
マイル修行 その1〜伊豆諸島編(後編)〜
マイル修行 その2〜対馬編(前編)〜
マイル修行 その2〜対馬編(後編)〜



ワタシが修行したわけ

きっかけは,八丈島へモグリに行ったある日のことでした。
当時,八丈島へは羽田からANAの飛行機で往復していたのですが,土日は私と同様にモグりに 行くヒトや釣りに行くヒトで混雑し,なかなか席が取れないのが悩みの種でした。
ランチタイムでガイドにそんな話をしたら,

「ボクはプラチナだから,キャンセル待ちでも簡単に取れちゃうけどね。」

えっ?プラチナって…何?

それが,マイレージの上級会員制度の存在を知ったキッカケでした。
家に帰ってからANAのサイトで調べてみると,キャンセル待ちは優先されるしマイルは貯まりやすく なるし,荷物は真っ先に出てくるし…と魅力的な特典がいっぱい!!
でも,なるための条件は…年間50回の搭乗!!(当時。今は変更されています。)

年間50回も飛行機に乗るなんて…ムリ!!と思ったら,格安路線ばかりを乗りまくって これを目指す「修行僧」なる者もいるらしい。

いっちょ,やってみるか!

かくして,ワタシの修行は始まったのでした…



マイル修行 その1〜伊豆諸島編(前編)〜

※注意! 現在は航空ダイヤが変更され,この搭乗パターンは利用できません!

そんなきっかけで,2007年にワタシはマイル修行を敢行しました。
当時,ANAの上級会員資格の取得条件は「年間50回の搭乗」。
ということで,日本全国津々浦々のANA修行僧達は単価の安い路線を探し求めるわけです。

そんな中,関東在住の修行僧に有名なのが伊豆諸島路線。
実は,羽田=大島=八丈島と乗り継ぐ場合と羽田=八丈島直行便はお値段が同じ。しかも 羽田=八丈島は全国的にもかなり安いお値段なので,ずいぶんとお得なのです。
しかも,ベテラン(?)の修行僧は時刻表を研究して1日にどうやったらたくさん 乗れるかまで研究してしまっているのでした。当然,その研究成果はネット上に掲載 されているわけでして,ワタシのような修行初心者もふむふむなるほどと後を追ってみる わけです…

○月×日 AM8:20 羽田空港にて
保安検査場を抜け,向かうは階段を下りた先にあるバスロビー。
搭乗口前のベンチは,「いかにも修行僧」といった雰囲気ぷんぷんのお兄さん方がたむろしております。
皆さんのお目当ては,ANA841便 大島行き


搭乗口を抜けバスに乗って飛行機へ。
普段は椿の絵が描かれたボンバルディアDHC8-Q300,通称「椿号」が見えてくるのですが,今日は 八丈島便で見慣れたボーイング737-500,通称「ドルフィン」(←エンジンにイルカの絵が 描かれているので。)のところへ。
ちなみに,ワタシはANA841便には4回ほど乗りましたが,いずれもドルフィンでした。1回くらいは 椿号に乗りたかった…(涙)
(右の写真:ボーイング737-500,大島空港にて。)

大島便は日本有数の短距離路線。上昇したと思ったらすぐに着陸態勢に入ってしまいます。
大島空港の短い滑走路に急ブレーキで着陸すると,飛行機はターミナルビル前の駐機場へ。
大島空港にはボーディングブリッジはないのです…

手荷物受取所をスルーして,大半の客(=修行僧)はそのままチェックインカウンターに向かいます。
伊豆諸島ぐるぐる修行ツアーの場合,通常ではあり得ない(?!)ルートで発券するためか自働チェックイン機 では発券ができないし,羽田空港では折り返し便のチェックインもできないのです。
そういうわけで,折り返し便ANA842便 羽田行きに乗る修行僧は大島空港のチェックインカウンターに 長い僧列を作るのでした。まあ,大島空港のお姉さんも手慣れたもので,こんなヘンな乗り継ぎにも 眉ひとつ動かしませんがね。

ここで,ついでに羽田から乗り継ぐANA823便 八丈島行きの発券とチェックインも済ませて 折り返し便の搭乗口へ。
保安検査場を抜け搭乗口からいったん外へ。
そして狭いタラップ(といっても飛行機に装備されている狭い階段)を上がると,出迎えのCAさんから 「お帰りなさい」という意味深なご挨拶。

羽田空港に戻ると,飛行機を降りたところでGHさん(=地上係員)が待ちかまえていました。
「引き続きANA823便八丈島行きにお乗り継ぎのお客様はお声をおかけくださーい!」
いわゆる,修行僧の招集ですね。
集まった修行僧は20人弱は,そのまま「関係者以外立ち入り禁止」の通路を抜けて外へ。
そこで待っていたバス(通称「護送車」)に乗せられてANA823便の搭乗口まで連れて行かれました。 乗り継ぎ時間がギリギリの場合は護送車内でGHさんが搭乗券をもぎり取ることもあるとか。

すぐに搭乗開始となり,バスで飛行機へ。使用機材は大島便と同じボーイング737-500です。
この便は普通の観光客も多く乗ってきて,そこそこの搭乗率でした。
離陸すると,右側の窓からは伊豆七島が次々と見えてきます。
御蔵島を通過するとすぐに着陸態勢となり,八丈島空港に到着。


空港に着くと,修行僧の一部はダッシュで出口に向かいます。この方達のお目当ては空港内レストラン 「アカコッコ」で売っている空弁の島寿司。手頃な値段の割にけっこう食べられるので,修行僧に限らず CA(キャビン・アテンダント)さんの間でも人気の空弁です。あまり数がないので,急がないとすぐに 売り切れちゃうんですね。
私はお昼を大島空港で食べる予定なのでのんびりと空港ロビーに向かい,その足で手荷物検査場を 抜けて搭乗待合室へ。折り返しのANA850便 大島行きに搭乗します。



マイル修行 その1〜伊豆諸島編(後編)〜

八丈島=大島便は日本でも有数の搭乗率の低さを誇り(?)ます。
羽田=八丈島間を大島経由便で行く場合も前に書いたように直行便往復運賃と同額となるのですが, やはり所要時間が余計にかかるのと,フライト時刻が真っ昼間であることから利用者はとても少ない ようですね。

やがて,本日2度目の大島到着。
ANA850便はほとんど乗客と共にそのままANA844便として羽田に向かいますが,私は空港ターミナル内の レストラン「椿」で昼食です。ちなみに,ここのレストラン「椿」や八丈島空港のレストラン「アカコッコ」 では,当時はなかなかカワイイお嬢さんがバイトしていて,修行僧からは「椿嬢」「アカコッコ嬢」と ひそかにアイドル扱いされておりました。
けっこうボリュームのある「しょうが焼き定食」に満足した後,次の搭乗時刻まで時間があるので外へ。


空港を出て滑走路沿いの道をしばらく歩くと,やがて牧場が見えてきます。小さな牧場ですが,ここの ソフトクリームがけっこう人気なんですよね。

濃厚なソフトクリームを食べた後,滑走路の端っこに陣取ってしばらく飛行機見物。
大島空港にはANAの羽田便のほか,新中央航空の調布便が日に数便飛んでいます。
ドルニエの離着陸シーンを眺めてから,空港ターミナルに戻って屋上の展望デッキへ。
そろそろ羽田からの大島経由便が到着する頃です。


デッキでは同業者(=修行僧)の姿がちらほら。
しばらくすると,羽田からのANA843便大島行きの姿が見えてきました。
私はデジカメをムービーモードにして着陸シーンを撮影し始めたのですが…

……ん?

あれれ?

なんと,滑走路で車輪が接地することなく再び機首を上げ始めたのです!
飛行機は再び空へ…
まさか,目の前でゴーアラウンドを見られるとは思ってもいませんでした。
確かに,風は強かったのですが…

待つこと数分。再び滑走路に向かう機体が見えてきました。
やれやれ,やっと到着かと思いきや…再びゴーアラウンド!
さすがに,不安がよぎります。
この便が欠航すると,帰る手段は新中央航空の調布便を使うか東海汽船のジェットフォイル のみ。前者は席数が限られているし,後者は出航時刻が迫っていて間に合うかどうかアヤシイ…
最悪,大島で1泊もカクゴかな?などと思い始めたとき,また飛行機が滑走路に向かってきました。

祈るような気持ちで見ていたら,今度こそ強烈なブレーキをかけながら着陸!
展望デッキでは拍手しているヒトもいました…

デッキを出てから,保安検査場を抜け本日2度目の出発便待合室へ。
ANA849便 八丈島行きに搭乗します。
デッキで同業者から聞いた話では,この849便である日乗客が1名だったことがあったとか。
B737-500を一人で占拠。しかも,CAさん数名も独り占めとは何ともうらやましい!
まあ,この日も搭乗客は見たところでは3ケタにとどかなかったもんな…

かくして,本日2度目の八丈島来島。
ドアが開くと,今度は他の同業者とともに私もアカコッコ目指してダッシュです。狙いはもちろん 島寿司の空弁。私は何とか1個をgetできましたが,しばらくして出てきたCAさんは恨めしそうに 空っぽの棚を眺めて舌打ちをしていました。
そして本日ラストとなる6回目のフライトのために出発ロビーへ。ANA826便 羽田行きに 搭乗します。周りを見ると,修行僧の数が若干少なめ。後で聞いた話では,レンタカーで温泉に行き 一風呂浴びたあと最終の828便で帰るというプランもあるのだとか。うーん,そちらも魅力的だな…

さすがに,1日6回搭乗で疲れたのか,機内では到着まで爆睡でした…




マイル修行 その2〜対馬編(前編)〜

「マイル修行その1(前編)」にも書いたとおり, 修行僧は時刻表をじっくりと眺めて運賃単価の安い路線を探しています。
そんな中,伊豆諸島便と並んで人気があるのが「福岡=対馬」線。
何しろ,「旅割」運賃では破格の\7,550というお値段がズラリと並んでいるのです。
特定の便であればこれより安い便もありますが(たとえば那覇=宮古便など),せいぜい早朝夜間の 1,2便のみ。ところが,この福岡=対馬便は日中のすべての便がこの値段なのです。
しかも,ワタシが修行した当時,福岡=対馬間は1日に6往復していました。ということは,福岡=対馬間を 行ったり来たりすれば1日で登場回数10回を格安で稼げてしまうわけです。

というわけで,ワタシは泊まりがけでこんな修行をしてみました…

※注意! 現在は航空ダイヤが変更され,この搭乗パターンは利用できません!


○月×日 AM6:20 羽田空港にて
早朝(?)の高速バスで羽田空港へ。
出発ロビーの自動発券機で今日乗る分の航空券を発券すると…都合,9枚。
まるで,トランプのようです(笑)。
システムの都合で,チェックインできたのは羽田→福岡のANA241便,福岡=対馬間は最初の1往復 となるANA1691,ANA1692便まで。
あとはチェックイン未了のまま,持ち歩くことになりました。

ANA241便 福岡行きの搭乗口へ行くと,窓の向こうには普段乗っている伊豆諸島便では 決して見かけない超巨大なB777-300が停まっています。
羽田=福岡便は航空会社にとってはドル箱路線なんですね〜。
でも,B747-300とかB777-300といったデカイ飛行機はあんまり好きじゃありません。
とにかく「詰め込まれている」といった感じがしまして…
というわけでB747-300のときはアッパーデッキ(2階席)を愛用しているのですが,この日はあいにくB777。 逃げ場がないのでやむなく普通席の窓側でガマンです。

福岡空港には定刻に到着。
福岡空港はいかにも増築を繰り返しました!といった感じに第1ターミナルから第3ターミナルまでが ロータリーの道路沿いに並んでいます。
到着ロビーは第3ターミナルなので,いったん外に出て端っこにある第1ターミナルへ向かいます。
「第1」というだけあって,こちらはかなり老朽した感じの建物。大阪便や中部便,東京便といった 幹線はすべて第2ターミナルからの出発で,第1ターミナルは四国便やワタシが乗る対馬便と行った ローカル便オンリーとなっていることから,隣の喧噪をよそにこちらは何とものんびりした雰囲気が 漂います。

1カ所しかないけどガラガラの保安検査場を抜け,ANA1691便 対馬行き搭乗口Dに並びます。
回りを見渡すと…「同業者」らしき姿がほとんどです!
やがて登場が始まりゲートをくぐると,並んでいるボーディングブリッジをことごとく通過して 階段を下り,階段口に寄せられたバスへご案内。

バスは飛行場の端っこに停められたボンバルディアDHC8-Q400へ。
椿号に乗れなかったワタシは,ボンバルディア機初挑戦です。
機内は新しいだけあってとっても綺麗。シートも薄型でコンパクトながら座り心地は悪くありません。
ただ,席がエンジン近くだったのでちょっとうるさかったかな。静穏性を向上させて"Quiet"の"Q"を 冠した割には,ジェット機のB737-500の方がよっぽど静かだと思いました。

福岡=対馬間はマイルにして72マイル。
というわけで,わずか30分程度のフライトです。離陸して福岡上空で旋回して北に向かうと, あっという間に着陸態勢に入ってしまいます。
低空を飛ぶので対馬上空からの眺めはとっても綺麗なのですが,すでに着陸態勢なので デジカメの使用は厳禁。写真を撮れないのがとっても残念です…

対馬空港はローカルな空港ではお馴染みの沖止め。
一応B737-500用にボーディングブリッジもあるのですが,ボンQはブリッジが使えないのです。
タラップを降りると,そのままエプロンを歩いて到着口へ。そして,乗客の大半(=「修行僧」)は 脇目もふらずそのまま階段を上って出発口へ向かいます(笑)。

ワタシは1階ロビーのカウンターでこの先すべての便のチェックインをお願いしました。
6枚もの航空券をお姉さんに渡すのはちょっと恥ずかしかったのですが,さすがは修行僧の聖地「対馬」。
お姉さんはすっかり慣れた感じでチェックイン手続きを完了してくれました(笑)。

空港ビルを出ると,そこはロータリー。
目の前には対馬名物ヒオウギ貝を象ったモニュメントが。そーいや,空港売店でも売っていましたね。

そして,当然空港ロータリーなのでタクシーが数台停まっています。
運転手さんたちは,怪訝そうな顔で空港ビル内を覗き込んでいました。
「飛行機が着いたのに,客がほとんど出てこないなぁ〜」
「どうしてだろー?」
……当然のギモンですね。
お答えしましょう。客の大半が「修行僧」だからです(爆)。

階段を上ると,保安検査場の入り口,そして土産物屋や食堂がコンパクトに 並んでいます。保安検査場を抜けると,その向こうにやはり小さな待合室。そして 搭乗口が。
やがてANA1692便 福岡行きの搭乗開始。
搭乗口を抜けて階段を下り,さっき歩いたエプロンを逆方向に向かうと,これまた さっき乗ってきた飛行機が。
先手を打ってCAさんに「ただいま」とご挨拶。
「お帰りなさい」という返事をもらって自分の席へ向かいます。

さすがは手慣れた修行僧。あっという間に搭乗完了し,速やかに出発。
先ほど飛んできたルートを逆に進んで,無事福岡空港に到着です。

福岡空港では,空港外れにある駐機場からバスで見覚えのある階段口へ運ばれます。
階段を上って到着口に向かおうとすると,GH(地上係員)さんが大声で修行僧に招集をかけていました(笑)。

「引き続き 1693便対馬行きにご搭乗のお客様はこちらにお集まりくださーい!」

ぞろぞろと集まる修行僧。つごう,30名弱といったところでしょうか?
ひととおり集まると,到着ロビーへは向かわず,見覚えのある搭乗改札口を逆行。
そのまま,折り返し便の搭乗待合室にご案内されました。
うーん,修行僧は外に出してすらもらえないのね(爆)。

この後,
1693便 対馬行き
1694便 福岡行き
4933便 対馬行き
4934便 福岡行き
4935便 対馬行き
4936便 福岡行き
と福岡=対馬間をひたすらピストンし,福岡市内のビジネスホテルに着いたのは夜8時過ぎ。
心地よい疲れにあっという間に眠りに落ちたのでした…




マイル修行 その2〜対馬編(後編)〜



○月×日 AM9:20 福岡空港にて
翌朝。福岡の空は今にも泣き出しそうな曇り空。
ホテルから地下鉄駅へ向かう途中も,ポツポツと降り出していました。

例によって閑散とした福岡空港第1ターミナルの搭乗口に行くと,電光掲示板には「目的地天候不良」の文字が。
当然「条件付き」のフライトなんだけど,対馬がダメでも福岡に引き返すだけなのでこちらとしては問題ありません。

昨日のワタシよろしく各地から集まった修行僧を加え,1691便 対馬行きは無事に対馬空港に着陸しました。
対馬空港はかなりの雨。
タラップを出ようとすると,係員が傘を持ってお出迎え。こういうかゆいところに手の届くサービスは 嬉しいですね〜

折り返し便に乗る前に,ちょっとお散歩。
エプロンにはオリエンタルエアブリッジのボンバルディアDHC8-Q300が停まっていました。しばらくすると,機長さんたち が傘をさして乗り込んでいきました。

ターミナルに戻って2階に上がると,窓の外の雨はさらに強くなってきます。
ロータリー近くにはこんな看板が。

「異国の灯りが見える島」

対馬は韓国の目と鼻の先ですからねー。実際,韓国からの観光客はけっこういるらしいです。

その後,昨日と同様に1692便,1693便,1694便と乗り継いで2往復したところでランチタイム。このあと搭乗予定の 4933便までは約2時間のお昼休み(?)となります。

向かったのは,バスで5分くらいのところにある天ぷら屋さん「ひらお」。
格安で揚げたての天ぷらを食べさせてくれます。そして,これまた美味しい塩辛が食べ放題というおまけも。
ただ,それだけに地元でも有名。この日は午後2時を回っていたのにお店には長蛇の列。席に着くまで20分ほど待たされました。

満足して空港に戻り,出発便案内を見ると…

欠  航

えーー!!という阿鼻叫喚がロビーに渦巻いていました。
そりゃそうでしょう。福岡くんだりまで「ただ乗るためだけ」に来たのに,その目的がすっ飛んでしまったのだから…

雨が強くなってきたための欠航かと思いきや機材故障が原因だったらしく,払い戻しに行くと金一封(\1,000)をくれました。
「これいらないから,signetラウンジに入れてくれない?」
と聞いてみたけど,それはダメとのこと。ケチ!

仕方がないので,東京行きの帰り便を2便早めてANA260便に変更し,第2ターミナルにあるカードラウンジへ。
もらった\1,000でビールを飲み,待つこと1時間。
搭乗時刻が来たのでゲートへ行くと,ゲートの向こうでは見覚えのある顔がVIP待遇で優先搭乗していました。 その後,搭乗する際にちらりと見たところでは国会議員のYさんでしたね。そーいや,こちらが地元でしたっけ。

かくして,たんまりと搭乗回数(2日間で14回!)を稼いだ「合宿修行」は幕を閉じたのでした…