タッチでGo新幹線

 今朝の北関東もキレイに晴れました。昨日同様に朝の気温はヒトケタ。そろそろ冬スーツに替えようかな。

 線路脇のアメジストセージ(Salvia leucantha)もまだまだ見ごろ。この花も繁殖力旺盛で大きく育つと言われているとおり、育ちすぎて道路にはみ出しそうになったためかほうれん草みたいに紐でくくられてました。

 そんな今日は、仕事が終わった後はその足で新幹線に乗って大宮へ。一年ぶりにゆず大根がオイシイ隠れ家的居酒屋で元同僚たちと飲んできました。
 メールではしょっちゅうやり取りはしていたのですが、やっぱり直接会って飲むと違うねー!とリアルに会えるありがたみをしみじみと感じたひと時でした。

 帰り道も新幹線。
 在来線だと1時間オーバーの家路も新幹線なら数十分。埼玉県在住の同僚と所要時間はほとんど変わりません。新幹線って偉大ね。

 3年前から「モバイルSuica特急券」に代わって「タッチでGo!新幹線」というサービスが登場しました。あらかじめ利用登録(ピンク色のチャージ用自販機で登録できます。)をしたSuicaを自動改札機にタッチするだけで新幹線に乗車できるというもの。運賃と自由席特急券相当額が降車駅の新幹線改札口を通過する際にSuicaから差し引かれます。モバイルSuica特急券のように特急券購入の手間がなく、在来線を利用するのと同じ感覚で新幹線に乗れちゃうというのがとっても便利です。

 ただ、これには落とし穴もありましてね。タッチでGo!新幹線って新幹線改札口を通過する際に清算されるため、出発駅~新幹線乗車駅、新幹線乗車駅~新幹線降車駅、新幹線降車駅~目的地駅といった形で運賃が分断されます。
 例えば、前橋駅から新宿駅に行く場合で高崎から大宮まで新幹線を利用するとしましょう。従前のように乗車券と特急券を購入した場合だと、運賃は1,980円です。ところが、タッチでGo!だと、運賃は前橋駅から高崎駅、高崎駅から大宮駅、大宮駅から新宿駅と分断されちゃいます。それぞれ199円、1340円、473円ですから合計2,012円。32円割高になっちゃいます。
 いわゆる特定都区市内の運賃特例が絡む場合のデメリットはより深刻です。例えば、荻窪駅から乗車し東京駅から新幹線を利用して郡山駅へ向かう場合、普通に乗車券+特急券を購入した場合の運賃部分は4,070円ですが、タッチでGo!利用の場合は東京駅から郡山駅までの運賃4,070円に荻窪駅から東京駅までの運賃308円が上乗せされちゃいます。
 以前はキャンペーン価格としてタッチでGo!利用の場合は200円が割引されていたのですが、去年にこの割引も廃止されてしまいデメリットがより際立つことになっちゃいました。同じ話はえきねっと限定販売の特売運賃「トクだ値」などでもいえるのですが、タッチでGo!の場合には割引がない分事態は深刻ですね。純粋に出発駅と降車駅が新幹線利用区間と同一の場合には問題ないんですけど。
 例外的に、運賃計算が分断されることでお得になることもあります。例えば、池袋駅から大宮駅に出て新幹線に乗り宇都宮駅に向かう場合、乗車券と特急券を購入した場合の運賃は1,980円ですが、タッチでGo!だと池袋駅から大宮駅までの運賃396円と大宮駅から宇都宮駅までの運賃1,340円の合計額1,736円となり244円お得となります。

 特定都区市内の運賃特例を組み込むと複雑になっちゃうからというのが理由なのでしょうけど、「きっぷ」を買った場合とSuica利用の場合とで損得が出ちゃうっていうのは「なんだかなぁ~」って思います。ま、Suicaの利便性が高まれば高まるほど、数百円くらいなら気にしないでSuicaを利用するヒトが大半なんでしょうけど。

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