久米島にて６（その３）

さて翌朝。
　フロントに貼り出されている台風情報を見ると，どうやら私の帰る8月4日に那覇から久米島あたりを直撃する見込みのようです。こりゃ，１日繰り上げて帰った方が良さそうですね…

Point：ウーマガイ，フィッシャーマンズコーナー，イマズニ

予報はそんな感じでしたが，今日の久米島も台風接近なんて信じられないようないい天気。海況もバツグンです♪

　今日も，１本目は「おはよう・ウーマガイ」！もちろん，ワタシのリクエストです♪

今日のウーマガイは透明度もバツグン！軽～く30m overでした。ドロップオフから見上げる太陽がとってもステキです。

今回の目的はこのフチドリハナダイさん。
　近くにいるはずのニチリンさんは存在すら無視して（←なんともゼイタクな話です。），フチドリさんのところへ直行！ガイドさんにライティングをお願いして撮りまくります。

光さえきっちりと当たっていれば，あとはワタシのデジカメ”Powershot G10″のオートフォーカスにお任せ。ごらんのとおりバッチリ撮れました♪

ウーマガイは深場に限らず，ドロップオフ沿いもレアモノの宝庫です。こちらはヤイトヤッコさん（雄）

超レアなヒレナガヤッコさんも乱舞しています。

ヒレナガヤッコさんのメス。雌雄両方を簡単にgetできちゃいました。さすがスーパーポイントです。

棚上にはホシゴンベさんが鎮座していました。
　以前，八丈島の八重根で赤バージョンには会ったことがありますが，こちらは図鑑によく載っている黄バージョンです。

ヒフキアイゴさん。見た目がチョウチョウウオやヤッコに似ているので，ログ付けのときに同定で苦労させられる子ですね。

普段は棚上で減圧をするところですが，この日は透明度が良い上にドロップオフでの群れ具合も最高だったので中層を漂うことにしました。
　それにしても，クマザサハナムロさんたちの群れが凄すぎる…

ワタシの近くに来た子をパチリ。
　クマザサハナムロさんはタカサゴさん同様に沖縄では「グルクン」と呼ばれている県魚。飲み屋に行くと，美味しい唐揚げになって出てきます。

ワタシの真下を通過していったのは1.5mくらいある巨大なホシカイワリさん！あまりの迫力に一瞬ロウニンアジさんかと錯覚しちゃいました。

「モンツキカエルウウオを見たい！」という島民ゲストＭさんのリクエストで，２本目はフィッシャーマンズコーナーになりました。
　点在する根の間では，こんなアーチやクレバスといった地形を楽しめます。

サンゴの上にいたのはイソギンチャクエビのペア。こちらがオスで…

こちらがメス。
　ここんとこ魚ばかり撮っていたので，久しぶりにマクロレンズを使った気がします。

チータウミウシことマダライロウミウシさんがエッチの真っ最中。

Ｍさんのリクエストだったモンツキカエルウウオさん。
　今日は臆病な子が多くて，なかなか愛嬌のある正面顔を撮らせてくれません…

せっかくの夏の久米島なんだから…と，今日のラストはイマズニ！「冬のトンバラ・夏のイマズニ」と言われるほどの，久米島を代表するポイントです。
　今日のイマズニは潮止まりのはずなのにけっこうな流れがありました。まあ，この潮通しの良さが群れと大物を呼ぶんだけどね。

　流れに逆らって泳いだ後，根の上で一休み。
　ハナヤサイサンゴの隙間にいるのはダンゴオコゼさん。

一緒にお住まいなのは，久米島ではかなりレアなベニゴンベさん。
　ちょろちょろと逃げ回ってなかなか写真を撮らせてくれません…

一休みしたあとは群れ三昧！
　ん？ギンガメアジさんの群れかな？

よーくみると，テングハギモドキさんの群れでした。
　100匹は軽く超えていそうな数です。

ギンガメアジさんはこちら。
　時にはとんでもない数でトルネード状の群れを作るギンガメアジさんですが，今日はこぢんまりとこれだけでした。残念。

圧巻だったのは，こちらのホソカマスさんの群れ！

あまり逃げずにいい子にしてくれていたので，たっぷりと我々を楽しませてくれました♪

　夕方は，ゲストのお迎えに行くついでに空港へ連れて行ってもらって帰宅便の変更をしてきました。本来は変更不可のチケットなのですが，「台風のため特例で変更を認めることになっておりますので…」とあっさり３日午前の那覇乗り継ぎ便に変更してくれました。