ハナハゼ
(スズキ目クロユリハゼ科 Ptereleotris hanae)



(2012/11/23 西伊豆,黄金崎ビーチにて)


夏から秋にかけて,湘南や伊豆の海でひときわダイバーの目を引く美しいハゼ。
クロユリハゼ科(ちょっと前までは「オオメワラスボ科」と呼ばれていたけど,今はこっちの方がメジャーみたい。)のハゼなので, 中層にふわふわと群れています。晴れた日には日の光がシルバーブルーの身体を妖しく輝かせて,その美しさにドキドキするくらいなの ですが,いざこれを写真に撮ろうとすると…めっちゃムズカシイ!とても警戒心が強いので,ストロボの光が届くところまで近寄るのがまず至難の業なんですよ。

それもそのはず,この子はダテハゼさんやテッポウエビさんと共生してまして,中層で危険を感じるとテッポウエビさんの巣穴に逃げ込むという「警戒センサー」の ような役割を果たしてるらしいんです。つまり,「ヤバそうだったら早めに逃げて仲間に知らせる。」ってのがお仕事なんですね。簡単にダイバーに写真を撮られて しまうようじゃ勤まらないってことかしらん。