コバンザメ
(スズキ目コバンザメ科 Echeneis naucrates)



(2018/01/04 津堅島 津堅魚礁20にて)

 素人さんにも名の知れたおさかなさん。
 でも、「サメ」という名が付いてはいるけど、実はいわゆるサメさん(=軟骨魚類)と異なり立派なスズキ目の硬骨魚類だということは知られてないかも。↑の写真を見てもサメっぽいフォルムだしね。分類的にはシイラさんに近いらしいです。

 「コバン」という名の由来は右の写真のように頭部にある小判形の吸盤から。
 沖縄などでは、ウミガメさんとかマンタさんとかにコバンザメさんがくっついている光景がよく見られるけど、その「くっつく」役割を果たすのがこの吸盤です。コバンザメさんはくっつくことで「おこぼれ」を頂戴してるわけだけど、くっつかれる方は鬱陶しいだけでメリットゼロ。なので、マンタさんはこのコバンザメさんを振り払おうとしばしば宙返りなど激しい動きを見せたりもします(オニイトマキエイのページの動画を見てね。)。

 通常は50〜70cm程度の大きさで2,3匹が大物にくっついていることが多いけど、この子は1m overの特大サイズ。かつ単独で悠々と魚礁の周りを泳いでました。我々から付かず離れずの様子だったけど、ひょっとしてダイバーにくっつきたかったのかなぁ〜?