ホンソメワケベラ
(スズキ目ベラ科 Labroides dimidiatus)



(2011/12/31 久米島,トリノクチにて)

葉山以南ではめっちゃ普通種。実際,葉山でもそこら中で見かけます。もちろん久米島でも。

教科書などで「共生」の代表格として出てくる子のひとつ。大小問わず,いろんなサカナがこの子にクリーニングしてもらいに やってきます。ワタシたちがお風呂に入っているようなモノなんでしょうね,この子につんつんしてもらっているおサカナさんは とっても気持ちよさそうに,時には体色まで変えちゃっています。
お風呂でうたた寝するようにクリーニング中は警戒心まで緩むようで,普段撮りにくい子もクリーニング中を狙えばけっこう 寄れちゃったりしてびっくり。

事ほど左様にフォトダイバーにとってもありがたい存在のこの子ですが,この子自身はきわめて撮りにくいんです。
ベラというよりギンポに近いようなくねくね泳ぎですばしこく動き回り,なかなかピタッと制止することが無い。こーゆー 子を相手にするにはタンク1本捧げるカクゴでひたすら動きを観察しながらシャッターを押しまくるしかないわけですが, そういうゼイタクをする機会はホントに少ないものでして…

ちなみに,↑の写真は20分以上かけてようやく撮った1枚。
そんな長時間「放置」しておいてくれたマナちゃんには大感謝ですな。